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<title>きがくぶろぐ</title>
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<description>氣学風水術を通じて日々思うこと、旅行記など</description>
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<title>四国へんろ【150】 横峰寺にて</title>
<description>山門をくぐり、横峰寺の境内に入った。元旦とは言え、参拝客（初詣客）の姿はチラホラとしか見えない。ましておへんろさんらしきは自分ひとりのようだった。周りを見渡せば、あたりは一面雪景色。美しい。ホントに美しい。まるで水墨画の中を歩いているようなそんな気分だった。そして本堂と大師堂でいつもより多めに手を合わせた。どうかＩ君が無事アンデスの山を越えられますように・・・と。このＩ君という人物。私の勤める会社の親会社の人間なのだが、実は彼もおへんろさんをしているのである。</description>
<dc:subject>歩きへんろ</dc:subject>
<dc:creator>こうへい</dc:creator>
<dc:date>2009-11-10T00:01:06+09:00</dc:date>
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山門をくぐり、横峰寺の境内に入った。元旦とは言え、参拝客（初詣客）の姿はチラホラとしか見えない。ましておへんろさんらしきは自分ひとりのようだった。<br /><br />周りを見渡せば、あたりは一面雪景色。美しい。ホントに美しい。まるで水墨画の中を歩いているようなそんな気分だった。<br /><br />そして本堂と大師堂でいつもより多めに手を合わせた。どうかＩ君が無事アンデスの山を越えられますように・・・と。<br /><br />このＩ君という人物。私の勤める会社の親会社の人間なのだが、実は彼もおへんろさんをしているのである。<br /><br /><a name="more"></a>Ｉ君と初めて出会ったのは、2007年10月の末。ちょうど親会社の創立記念パーティでのことだった。私の会社のＭ社長がたまたま徳島県の、あの12番焼山寺の近くで生まれ育ったとのことで、Ｍ社長から「このＩもおへんろをしててナ、、、」と紹介されて、「えーーーっ！そーーなん！」みたいな感じで話が盛り上がり、それからＩ君とは互いにおへんろへ行くたびに、その報告会という名目でちょくちょく一緒に飲むようになったのである。<br /><br />「俺、今度の正月休みにお四国行くねんけど、Ｉ君はどないするん？」<br />「いや、僕はちょっと、、、。」<br />「ちょっとて、何なん？」<br />「いや、そのまぁ、今度の正月は自転車でアンデスを越えようと思ってて、、、。」<br />「アンデス？アンデスって、、、アンデス山脈のこと？」<br />「そうです。」<br />「え？アンデス山脈て、あの南アメリカのほうの？」<br />「南アメリカのほうも何も、あそこにしかないでしょ。」<br />「はぁーーー！マジーーーッ！」<br /><br />聞いてみると、チリ側から登ってアルゼンチン側へ下りていくという。言葉もほとんど通じないだろうに、そこはボディランゲージで何とかするみたいな、、、。いやはや無鉄砲なというか度胸があるというか、、、。Ｉ君はそんなとてつもないアウトドア野郎で、四国も野宿しながらまわっているらしかった。さすがに冬場の野宿はキツイとのこと。道理でＩ君は年末年始におへんろなどしないわけであった。<br /><br />そんなこんなでＩ君から「横峰に行ったら、僕が無事にアンデスを越えられるようにお願いしといてください。」と言われていて、それでいつもより多めの参拝となったわけである。<br /><br />参拝を終え、納経所へ。が、このとき横峰寺の納経所は立て替えの真っ最中で本堂の中が仮の納経所となっていた。本堂の扉を開け、中に入る。本堂の中はストーブが焚かれていて、とても暖かい。外の寒さとはまるで別世界のようだった。<br /><br />そして納経を終え、本堂の外に出ようと扉を開けた。うわぁ～、寒ぅぅーー！あわててまた扉を閉めた。<br /><br />時刻は13時前。予定ではこの横峰寺の境内のベンチで昼食にするつもりだった。が、降りしきる雪にどのベンチも真っ白。とてもそんな寒空の下で、ガタガタ震えながらメシなど食えなかった。<br /><br />ふと本堂の中を見渡すと、待ち合いのような据え付け椅子が置かれてあった。そして納経所の人（お坊さん）にあの椅子で食事させてもらっていいか尋ねたところ、「いいですよ」とのこころよいお返事。ありがたや。ありがたや。<br /><br />ぬくぬくとした本堂の中。ご本尊様（大日如来）の前でおにぎりをムシャムシャほうばる。が、その間にも数名が納経のために扉を開け、本堂に入ってくる。そして私と目が合う。それがなんとも気まずくて、ホントはこの暖かい空間の中でゆっくり食事したかったのが、早々に食べ終えるや、本堂の外に出た。<br /><br />うぅ、寒いっ、、。ここまでの山道を登ってくる間はそんなに寒さを感じなかったが、そのときは肩をすぼめずには立っていられないほど寒かった。<br /><br />ヨッシャ、ガシガシ歩いてとにかく身体を暖めよう。そして降り積もる雪の中、私は61番香園寺（こうおんじ）目指して、横峰の山道を足早に下り始めたのだった。<br /><br />

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<title>四国へんろ【149】 横峰寺へ</title>
<description>松山自動車道の高架下をくぐり、足取りも軽やかに県道147号線をてくてく上って行く。そして途中のへんろ小屋でまず小休止。それからも快調に歩を進め、やがて横峰寺への本格的な山道となる登り口までやってきた。その登り口の目の前にへんろ小屋があり、ここでも一息入れようとへんろ小屋に入った。時刻は11時30分頃。再び地図を開く。地図には横峰寺へ続く山道の途中に「路面消失」の文字がある。しかし登り口のところには、そんな注意書きはどこにも見当たらなかった。そのときふと37番岩本寺へ向かう途中...</description>
<dc:subject>歩きへんろ</dc:subject>
<dc:creator>こうへい</dc:creator>
<dc:date>2009-11-03T00:59:42+09:00</dc:date>
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松山自動車道の高架下をくぐり、足取りも軽やかに県道147号線をてくてく上って行く。そして途中のへんろ小屋でまず小休止。それからも快調に歩を進め、やがて横峰寺への本格的な山道となる登り口までやってきた。その登り口の目の前にへんろ小屋があり、ここでも一息入れようとへんろ小屋に入った。時刻は11時30分頃。<br /><br />再び地図を開く。地図には横峰寺へ続く山道の途中に「路面消失」の文字がある。しかし登り口のところには、そんな注意書きはどこにも見当たらなかった。<br /><br />そのときふと37番岩本寺へ向かう途中、<a href="http://kigakublog.seesaa.net/article/114522101.html" target="_blank">「そえみみずへんろ道」が通行止めで歩けなかった</a>ことを思い出した。そう、あの時はちゃんと通行止めの案内板が立っていた。しかし今この登り口にそんな案内板は立っていない。ここへ来るまでの途中にもそんな案内はなかった。ということは、行けるはず。行けるはずなのだ。<br /><br /><a name="more"></a>しかしあのメガネのお兄ちゃんの一言も気になった。ここからの山道は果たしてどうなっているんだろう。正直悩んだ。<br /><br />ここから横峰寺まではほんの1.6ｋｍほどだが、標高差は450ｍほどもある。かなり急勾配な登り坂が続くんだろう。まだこのへんは雪もなく、それほど寒いという感覚もなかったが、そのうち雪も深まってくるかもしれない。ましてここまで誰ひとり歩きへんろさんには出会っていないのだ。横峰寺に着くまでもずっと一人きりかもしれない。<br /><br />やっぱり、、、なんだか、、、危険、、、だなぁ、、、。<br /><br />そんな不安もよぎったが、取り敢えず行けるところまで行ってみて、危ないと思ったらとにかく引き返そう。そう心に決めた。<br /><br />そしてさて行こうかと思ったときに、ふと脇にある一冊のノートに気づいた。それはよくある旅のノートみたいなもので、中をのぞいてみると、これから横峰寺へアタックするぞといったおへんろさんたちの意気込みがたくさん綴られていた。<br /><br />その最後の書き込みの日付はよく覚えていないが、つい２，３日前ぐらいの書き込みが確かにあった。そして今日は2008年１月１日。ということは、いま書き込めば、2008年の最初の書き込みは私になる。ふむふむ、そうか。思わずニヤリとほくそ笑む。<br /><br />そんな単純なことが好きな私である。ということで、なんの迷いもなくペンを持ち、記念すべき2008年第１号の書き込みをノートに残しておいた。特に大したことは書いていないのだけれど。<br /><br />やがて私は立ち上がり、ヨッシャと気合を入れて、山道に足を踏み入れていった。<br /><br />険しい山道に顔をゆがませながら必死に登っていく。さすがにキツイ。が、冬場ということもあって、それほど汗をかくこともない。真夏に登った焼山寺に比べれば、ずっと楽な気がした。<br /><br />しばらくして周囲に大きな岩や大木が散乱している地点に来た。おそらく台風被害の残骸なのだろう。このへんから地図上の「路面消失」を示す地点に入るのだろうか。が、足元の山道は再整備された感じではなかった。問題の地点はまだ先なのだろうか。そんなことを思いながら、黙々と山道を登り続ける。<br /><br />またしばらくして、さらに大きな残骸のあとが目前に広がっているのが見えてきた。そしてそこから本来のへんろ道は完全に塞がれていたのだった。<br /><br />うわぁ、これかぁ、台風被害の跡は、、、すっげぇ。（思わず絶句）<br /><br />しかし左へ大きく迂回しながら再整備されたへんろ道が続いていた。ヨカッタ。ちゃんと通れるようになっているじゃないか。ヨカッタ、ヨカッタ。<br /><br />大きな残骸を横目に見ながら迂回路を進んでいく。しかしまぁここなんだろうな、、路面が消失したというところは、、、。それにしてもすごい。ひどい傷跡だ。台風被害のすさまじさをマジマジと感じて、思わず身震いしたものだった。<br /><br />やがて迂回路から本来のへんろ道らしき山道に戻った。ヨシ、問題の地点はなんとか越えたようだ。横峰寺までもそれほど遠くないはず。もう少しだ。頑張ろう。<br /><br />そう気合を入れてまた黙々と山道を登り続ける。その後、ちらほらと雪が舞い始めたかと思ったら、周囲はあっという間に雪景色が広がっていった。<br /><br />それからちょっとして、前方から一人の男性が山道を下ってくるのが見えた。おへんろさんの格好はしていなかったが、男性はニッコリ微笑んで私に声をかけてくれた。<br /><br />「こんにちは。横峰寺はもうすぐそこですよ。」<br />「あ、そうですか。ありがとうございます！。」<br /><br />何気ない一言だったが、これまでの不安な気持ちを吹き飛ばしてくれたホントに嬉しい一言だった。ありがたや。ありがたや。<br /><br />そして山道を登り切り、横峰寺の山門前にやって来た。<br /><br />山門を見上げて、ホッと一息。あぁ来たよぉ、横峰寺。無事に着いたよ、ヨカッタよぉ。<br />

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<title>お詫びと御礼</title>
<description>きがくぶろぐ読者の皆様へパソコントラブルからようやく立ち直りました。長らく更新できずに誠にあいすみませんでした。しかし、その間も私の拙いブログにアクセスくださる方がけっこうたくさんいらっしゃったようで、誠にありがたく嬉しく思っております。本当にありがとうございます。実はパソコントラブルだけでなく、先週は仕事で大きなプロジェクトがありまして、先々週から休みなしでその準備手配に追われて目が回りそうでした。まぁなんとかプロジェクトも成功を収めることができ、今日久々の休日にホッとして...</description>
<dc:subject>日記</dc:subject>
<dc:creator>こうへい</dc:creator>
<dc:date>2009-10-11T22:23:21+09:00</dc:date>
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きがくぶろぐ読者の皆様へ<br /><br />パソコントラブルからようやく立ち直りました。長らく更新できずに誠にあいすみませんでした。<br />しかし、その間も私の拙いブログにアクセスくださる方がけっこうたくさんいらっしゃったようで、誠にありがたく嬉しく思っております。本当にありがとうございます。<br /><br />実はパソコントラブルだけでなく、先週は仕事で大きなプロジェクトがありまして、先々週から休みなしでその準備手配に追われて目が回りそうでした。<br /><br />まぁなんとかプロジェクトも成功を収めることができ、今日久々の休日にホッとしているところです。<br /><br />ブログは近々再開したいと思っております。<br />お付き合いのほどまたどうぞよろしくお願いいたします。<br /><a name="more"></a>

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<title>[PR]注目のキーワード「結婚詐欺」</title>
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<title>四国へんろ【148】 おかしな挨拶</title>
<description>2008年１月１日（火） ６時30分起床着替えていると、部屋のドアをノックする音とともに、女将さんの声が聞こえた。「朝食の用意ができましたよ～。」「ハ～イ、ありがとうございます。」食後すぐに出られるように荷物をすべて持って食卓の間へ。そして朝食を食べ始めてすぐぐらいに、女将さんがお正月だからということでお餅の入ったお雑煮を持ってきてくれた。感謝、感謝、、、。、、、のはずだったのだが、何の味だ、この味は、、？？ その味付けが妙というか独特というか、、、私にはお世辞にも美味いとは...</description>
<dc:subject>歩きへんろ</dc:subject>
<dc:creator>こうへい</dc:creator>
<dc:date>2009-09-26T21:03:10+09:00</dc:date>
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2008年１月１日（火）　６時30分起床<br /><br />着替えていると、部屋のドアをノックする音とともに、女将さんの声が聞こえた。<br /><br />「朝食の用意ができましたよ～。」<br />「ハ～イ、ありがとうございます。」<br /><br />食後すぐに出られるように荷物をすべて持って食卓の間へ。そして朝食を食べ始めてすぐぐらいに、女将さんがお正月だからということでお餅の入ったお雑煮を持ってきてくれた。感謝、感謝、、、。<br /><br />、、、のはずだったのだが、何の味だ、この味は、、？？　その味付けが妙というか独特というか、、、私にはお世辞にも美味いとは言えないツライ味だった。（女将さん、ゴメンナサイ）<br /><br /><a name="more"></a>どんなダシ汁を使っているんだろう。かつて39番延光寺近くの<a href="http://kigakublog.seesaa.net/article/119500168.html" target="_blank">民宿へんくつ屋では鯛の入ったみそ汁をいただいた</a>が、私にとってはそれに匹敵する珍味ではあった。<br /><br />そして精算をして、宿を出る。時刻は７時30分頃。元旦ののどかな街並みをてくてく歩く。このあと面白いことがあった。<br /><br />挨拶である。昼間はそうでもないのだが、朝に歩いていて地元の人と目が合ったりすると、たいていは挨拶を交わす。「おはようございます。」、と。へんろ道沿いに住む人は、そんなおへんろさんとの触れ合いに慣れているのだろう。その誰もがにこやかに挨拶を返してくれる。60番横峰寺へ向かうこのへんろ道沿いでもそれは同じだった。<br /><br />そしてどこでだったかよく覚えていないが、自販機を見つけてお茶のペットボトルを買い、それを自販機から取り出して腰を上げたときのことである。<br /><br />私の側を犬を連れて散歩しているひとりの年配女性が通り過ぎようとしていた。その女性と目が合い、互いに微笑みあう。そして私がつい発した言葉は、、、<br /><br />「あ、どうも、おめでとうございます。」<br /><br />そして女性も「あぁ、、お、おめでとうございます。」となんともぎこちない挨拶をしてくれた。そして少し見つめ合ったあと、彼女はそれがおかしかったのか、口を手で押さえ、微笑みながら通り過ぎていった。<br /><br />私は新年が明けたということで、ついそんな言葉が出てしまったようだったのだが、だからとは言え、いきなり「おめでとうございます。」の挨拶はないだろう。見知らぬ相手に「今年もよろしく。」みたいなわけはないのだから。<br />その女性と少し見つめ合った間（ま）は、そのあと私が反射的に「今年もよろしくお願いします。」と言いかけたのを必死に飲み込んで生まれた間（ま）であったのである。<br /><br />そのとき私はどんな表情をしていたのだろう。きっとバカヅラだったに違いない。<br /><br />それからもへんろ道を快調にてくてく歩く。前方には高くそびえる山脈が白い雪化粧をして連なっているのが見えた。あのお山の上に横峰寺があるのだろうか。標高745ｍか。今も寒いが、お山の上はもっと寒いだろうなぁ。<br /><br />そんなことを考えながら、やがて県道147号線と国道11号線の交差点までやってきた。右手に目をやると、すぐ近くにファミリーマートが見えた。ヨシ、あそこで昼メシの調達をしよう。<br /><br />ファミリーマートでコンビニ弁当とお茶を調達。そして横峰寺へ続く県道147号線のなだらかな上り坂を上っていく。<br /><br />そのときである。前方から一台の乗用車が近づいてきて、私とすれ違うや急停止したようで、私は何気に振り返った。<br /><br />乗用車からひとりのメガネをかけた男性が下りてきた。おそらく３０代前後の男性だったろうか。そして私の側に駆け寄ってきて、<br /><br />「今から横峰寺へ行くんですか？」<br />「えぇ、そうです。」<br />「台風で山道が途中でなくなってるかもしれませんから、気をつけていってください。」<br />「えっ！？」<br />「それじゃぁ・・・」<br />「あ、はぁ、、、？？」<br /><br />そういってその男性は去っていった。<br /><br />山道がなくなっている！　どういうことだ、それは！。それじゃぁ横峰寺へ行けないじゃないか。<br /><br />そう言えば地図上にもそんな説明書きがあったことを思い出した。あわてて地図を取り出して確認する。確かにそんな説明書きはあるのだが、台風被害があったのは平成16年10月のこと。路面が崩壊・流失してしばらく通行禁止になっているようだ。だが、平成18年９月には復旧の見込みと書いてある。<br /><br />今日は2008年１月１日。2008年は平成20年。昨年は平成19年。ということは、さらにその前年には復旧の見込みとあるのだから、一年以上も遅れることはないだろう。とうに復旧はされているはず。そう思って私はこのルートを選んだのだった。<br /><br />しかし男性はわざわざ車を下りて駆け寄ってきて、そんな注意をしてくれた。ということは、復旧はまだなんだろうか。まして山頂付近は雪化粧をしているのだ。どんな危険が待ち構えているかもわからない。<br /><br />う～ん、どうしようか。取りあえずここは引き返して、先に61番香園寺（こうおんじ）、62番宝寿寺（ほうじゅじ）、63番吉祥寺（きっしょうじ）を打ってからにしようか。しかし今日の宿は62番宝寿寺近くの「ビジネス旅館小松」に予約を入れてある。ここから宿まではそう遠くないし、予定を変更すればお昼には宿に着いてしまう。その後の予定もめちゃくちゃになりそうだ。<br /><br />う～ん、、、。しかし、待てよ。あの男性は、行くなとは言ってなかった。気をつけて行け、、と。<br />行けないなら行けないというはず。きっとそうだ。そうでしょ！メガネのおにいちゃんよぉ～！！<br /><br />そしてしばらく考えたあと、私は意を決してそのまま県道147号線の坂道を上り始めた。どうか無事横峰寺に着けますようにと祈りながら・・・。　南無大師遍照金剛　南無大師遍照金剛、、、<br />

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<title>四国へんろ【147】 ないない尽くし</title>
<description>2007年12月31日（月） ６時起床大晦日の朝。女将さんの見送りを受け、６時30分頃に宿を出た。少し歩くとサンクスがあり、ここで朝食のおにぎりなどを購入。いつもなら昼食分もいっしょに買うところだったが、この先、ところどころにコンビニもあり、その調達にはさほど困らなさそうなので、買わずにおいた。薄暗い朝もや中、国道196号線をてくてく歩く。寒いことは寒かったのだが、海風が当たらない分、前日ほどの寒さは感じなかった。ということで、ポンチョは着ていない。約１時間ほどで54番延命寺...</description>
<dc:subject>歩きへんろ</dc:subject>
<dc:creator>こうへい</dc:creator>
<dc:date>2009-09-22T03:29:58+09:00</dc:date>
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2007年12月31日（月）　６時起床<br /><br />大晦日の朝。女将さんの見送りを受け、６時30分頃に宿を出た。少し歩くとサンクスがあり、ここで朝食のおにぎりなどを購入。いつもなら昼食分もいっしょに買うところだったが、この先、ところどころにコンビニもあり、その調達にはさほど困らなさそうなので、買わずにおいた。<br /><br />薄暗い朝もや中、国道196号線をてくてく歩く。寒いことは寒かったのだが、海風が当たらない分、前日ほどの寒さは感じなかった。ということで、ポンチョは着ていない。<br /><br />約１時間ほどで54番延命寺に到着。ここでの風景だが、ほとんど記憶に残っていない。というか、この日に参拝した６ヵ寺（54番延命寺、55番南光坊、56番泰山寺、57番栄福寺、58番仙遊寺、59番国分寺）のすべてがほとんど記憶にないのである。<br /><br /><a name="more"></a>それぞれの札所間が比較的近かったこともあったかもしれない。やはり長らく歩いて、やっとこさ辿り着いた札所のほうが、明らかに印象に残っている。<br /><br />とにかくこの日は、他の歩きへんろさんとも誰ひとりとして出会うことなく、また途中でこれといった珍しい風景も目にした覚えがない。朝食もどこで食べただろうか、、、う～ん、、、。まさに”ないない尽くし”の一日だったように思う。<br /><br />そんな中で記憶にある風景は、58番仙遊寺を打ち終えて、次の59番国分寺へ向かっているときのこと。仙遊寺を打ち終えたのが、11時過ぎだったので、ちょうどお昼前の時間である。<br /><br />さて昼メシはどうしようか。地図を見ると、59番国分寺の手前にサークルＫがある。まぁここで調達しようか。、、、と、当初はそう思いつつ歩いていたのだが、仙遊寺の山を下り、まっすぐに来てＪＲ線の手前を右折し、ＪＲの踏み切りを渡ろうとしたとき、ふと一軒の喫茶店が目に入った。「喫茶千羽鶴」とある。見ると、ちょっとした定食も食べられるような看板があった。<br /><br />今日は、昨日ほどではないにしろ、寒い一日には変わりなく、そのとき私の身体はそうとう冷え切っていた。コンビニのおにぎりを外のベンチで震えながら食べるより、温かいところで温かいものを食べたい。そうしようかということで、私は喫茶千羽鶴の扉を開けた。<br /><br />店内はおそらく、10人も入ればいっぱいになるような小ぢんまりとした感じで、カウンターの中ではやや年配の女性（いわゆる女将さん）が一人で切り盛りしているようだった。私が店内に入ったとき、その店の常連客らしい人がひとりいて、女将さんとカウンター越しにおしゃべりに夢中だった。<br /><br />そして私はテーブル席につき、何か定食の注文を入れた。やがてその常連客は帰っていき、客は私ひとりになった。そこへ女将さんが「ハイ、どうぞ、寒いのに大変ねぇ」と言いながらテーブルに御膳を運んできてくれた。それを食しながら女将さんとしばらくおへんろ談義。<br /><br />定食を食べ終え、食後のホットコーヒーを注文。そして何げにかかっていたＴＶに目をやると、何やらおへんろ番組をやっていた。それはお笑い芸人と一般の少年が小豆島88ヵ所をまわるという番組だった。<br /><br />その番組を女将さんといっしょに見ながらまたペチャクチャとおしゃべり。ホットコーヒーのお替わりを注文し（これはお接待だったような・・・）、その番組を最後まで見終えて、結局１時間以上もその喫茶店で過ごしてしまった。<br /><br />身体もじゅうぶん温まり、精算してさぁ行こうと立ち上がる。その際、女将さんからたくさんのおへんろさんとご縁がありますようにと、５円玉をあしらったお守りをいただいた。このお守りは、女将さんが、おへんろさんが来店するたびにお接待としていつも渡しているものらしかった。<br /><br />喫茶千羽鶴から59番国分寺へ。そして国分寺を出たのが、14時30分頃。その後、道の駅今治湯ノ浦温泉で休憩を入れ、辺りが暗くなり始めた頃、今日の宿である敷島旅館に着いた。<br /><br />この旅館にいつ予約を入れたかも覚えていない。泊り客は私ひとりで、大晦日にもかかわらず、宿の女将さんは夕食もちゃんと用意してくれた。ただその夕食が、お味噌汁もお魚もかなり冷めていたのはご愛嬌だったが、私ひとりのためにこれだけ用意してくれたことに感謝しつつ、ありがたくいただいた。<br /><br />敷島旅館の女将さん、ホントにありがとう。そしてごちそうさまでした。<br />

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<dc:date>2009-09-22T03:29:58+09:00</dc:date>
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<title>四国へんろ【146】 ポンチョの効用</title>
<description>うどん屋などが営業している場合、たいていは暖簾がかかっているものである。果たしてこのうどん屋はどうだったか。実はよく覚えていない。とにかく祈るような思いで、私は扉に手をかけた。扉は静かに開いた。そして中に入ると「いらっしゃ～い」というご主人らしき男性の声が聞こえた。ヨカッタ、営業していてくれているようである。テーブル席に座り、取りあえずきつねうどんと他におにぎりも注文しただろうか、とにかく注文を入れた。屋内だけにさすがに暖かい。その上に熱いおうどんを食せばもっと暖かくなるだろ...</description>
<dc:subject>歩きへんろ</dc:subject>
<dc:creator>こうへい</dc:creator>
<dc:date>2009-09-13T00:23:38+09:00</dc:date>
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うどん屋などが営業している場合、たいていは暖簾がかかっているものである。果たしてこのうどん屋はどうだったか。実はよく覚えていない。とにかく祈るような思いで、私は扉に手をかけた。<br /><br />扉は静かに開いた。そして中に入ると「いらっしゃ～い」というご主人らしき男性の声が聞こえた。ヨカッタ、営業していてくれているようである。<br /><br />テーブル席に座り、取りあえずきつねうどんと他におにぎりも注文しただろうか、とにかく注文を入れた。屋内だけにさすがに暖かい。その上に熱いおうどんを食せばもっと暖かくなるだろう。ホッとしながらうどんが運ばれてくるのを待った。<br /><br /><a name="more"></a>その間、店内をぐるりと見渡す。客数は私以外に４～５名ほど。壁には確か演歌歌手・鳥羽一郎の写真などが飾られていたと記憶している。それも鳥羽一郎が、かつてこのお店を訪れて、「美味かったよ」と推奨しているようなそんな記念写真のようだった。<br /><br />このうどん屋の屋号は「海賊うどん」というらしい。しばらくして注文したきつねうどんが運ばれてきたが、特にこれといって美味くもマズくもない、フツーのうどんだった。<br />それだけに、なんでまた海賊？？と思いつつズルズルとうどんを口に運び、おつゆもすべて飲み干した。おかげでじゅうぶんに身体を温めることができた。<br /><br />しばらくして席を立ち、お代を払った。<br /><br />さてこのあともしばらくは海沿いの道を延々と歩かなければならない。海からの寒風は絶え間なく吹きつけてくるだろう。いまこのときの温もりもそれほど長くは続かないはず。ほかに上着やセーターを持ってきてるわけではないし。あ～あ、まぁでも仕方がないか。、、、、、あ！、そうだ！<br /><br />そのとき、私の頭にピーーンと稲妻が走った。<br /><br /><br />そうだ！　ポンチョがある！　ポンチョがあるじゃないか！<br /><br /><br />ポンチョは雨天時のためにいつも持ってきている。あれが防寒着の代わりにならないだろうか、、、。<br /><br />私はお店の扉の前で背負ったリュックを再び下ろし、ゴソゴソとリュックの底からポンチョを取り出した。そしてまた再びリュックを背負い、ポンチョを頭からかぶる。<br /><br />店内は暖かい。そして温まったこの身体に風通しの悪い厚手のビニール製ポンチョを着ると、一瞬だが蒸しっとした感覚をおぼえた。ヨシッ、これなら・・・。<br /><br />そして扉を開けて外に出た。外は確かに寒かったが、それほど寒すぎるということもない。まぁ温まったところから出てきたばかりかもしれなかったが、私にはヨッシャー！という気概が高まってきた。<br /><br />ヨッシャ、行くぜぇい！　私は寒風吹きすさぶ海岸線を意気揚々と歩き出した。<br /><br />その後、ひとり黙々と歩き、やがて菊間の町に入ったのが13時頃。ここで休憩がてら、この日の宿の予約を入れた。取りあえず電話をしたのはＪＲ大西駅前の「ホテルニュースガノヤ」。<br /><br />二つ返事で宿泊ＯＫ。食事の用意はできないということだったが、近くにスーパーもあってその心配はないようだ。<br /><br />それからも寒さに耐えながらひとり黙々と海沿いの道を歩き続け、まだ16時前ではあったが、無事今日の宿であるホテルニュースガノヤに到着。<br />チェックイン後、冷え切った身体を温かい風呂でじゅうぶんに温め、しばらく部屋でのんびり過ごす。そして夕刻にはホテルの自転車を借りて近くのスーパーへ買出しに出かけ、部屋で気ままな夕食とした。<br /><br />今日一日を振り返る。とにかく寒い。　寒い！寒い！寒い！　その一言に尽きる一日だった。<br /><br />だが、その中で知ったポンチョの効用。これは単なる雨具としてだけではなく、冬場の防寒着としても大いに役に立つ。私にとって大きな思わぬ収穫であった。<br />

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<title>四国へんろ【145】 さ、寒い～っ！</title>
<description>2007年12月30日（土） 早朝バスはほぼ定刻の６時前にＪＲ松山駅に着いた。バスを降りるや荷物を受け取り、足早に切符売り場へ。そして改札に駆け込んで、無事始発の普通列車に間に合った。伊予和気（いよわけ）までほんの二駅。改札を出たところに小さな待合室があった。そこでリュックを降ろしてベンチに座る。そして白衣・輪袈裟を身にまとい、おでこにハチマキを締めて、その上からヘアバンドをかぶる。このヘアバンドだが、これはいわゆる耳当てである。前年の年越しへんろの際、つんざくような耳の冷た...</description>
<dc:subject>歩きへんろ</dc:subject>
<dc:creator>こうへい</dc:creator>
<dc:date>2009-09-11T03:29:20+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
2007年12月30日（土）　早朝<br /><br />バスはほぼ定刻の６時前にＪＲ松山駅に着いた。バスを降りるや荷物を受け取り、足早に切符売り場へ。そして改札に駆け込んで、無事始発の普通列車に間に合った。<br /><br />伊予和気（いよわけ）までほんの二駅。改札を出たところに小さな待合室があった。そこでリュックを降ろしてベンチに座る。そして白衣・輪袈裟を身にまとい、おでこにハチマキを締めて、その上からヘアバンドをかぶる。<br /><br />このヘアバンドだが、これはいわゆる耳当てである。前年の年越しへんろの際、つんざくような耳の冷たさにヤラレタので、これだけはゼッタイ忘れずに持ってこようと思っていた。結果を先に言ってしまうが、これは耳の防寒に本当に役に立った。持ってきて大正解だった。<br /><br />そして菅笠をかぶり、軍手をはめ、リュックを背負って立ち上がる。さぁ戦闘態勢は整った。これより２度目の年越しへんろ行に出発である。時刻は６時15分。<br /><br /><a name="more"></a>まだ夜の明けぬ薄暗い道をてくてく歩き、まずは前回打ち止めた53番円明寺（えんみょうじ）へ向かう。<br /><br />ものの５分ほどで円明寺に到着。一礼して山門をくぐる。正面奥に本堂、左手には大師堂が見える。しかし人っ子ひとり見当たらない。静かな境内である。そして今回の年越しへんろ行の無事を祈願して、本堂・大師堂を参拝し終えた。<br /><br />さて次の札所は54番延命寺である。そこまでの距離は約34ｋｍ。現在時刻は６時40分。私のペースで歩けば、まぁなんとか17時の納経には間に合いそうではある。しかし今回はあえて急がずにのんびり行こうと考えていた。<br /><br />というのも今回の年越しへんろ行では、間に60番横峯寺（標高７４５ｍ）、そして66番雲辺寺（標高900ｍ）といったけっこうな山登りの参拝も控えているのだ。何も初日からガンガン飛ばす必要はない。そのときのための体力・脚力をある程度温存しておかなければ、、、ということであった。<br /><br />しばらくして夜も明け、健やかな朝を迎えた。しかし何といってもこの時節である。さすがに寒い。左手には瀬戸内海が広がっている。その海からの風がとにかく冷たく寒いのである。<br /><br />休憩がてら地図を確認。海岸線に沿って２本の道路が走っている。どちらも国道196号線とあるが、今歩いている海沿いの道路が本来の196号線で、内側はおそらく新しくできたバイパス線なのだろう。<br /><br />海沿いを歩くのはさすがに寒い。が、内側を歩けば、その寒さもちょっとはしのげるはず。ということで、再び歩き出した私は、ＪＲ柳原駅近辺まで来て道を右に折れ、内側の196号線に出た。<br /><br />やがて196号線を離れ、のどかなへんろ道を進んでいく。しばらくして聖カタリナ大学というところに突き当たった。ここでだが、少しだけ道に迷った。まぁ迷ったというほどではないのだが、地図には記載されていない細い道がこの先にいくつもあったのである。<br /><br />その細い迷路のような道を地図を片手にウロウロしながら、なんとか地図に記載されている「夜がらす地蔵堂」を発見。ヨッシャ、ここから一本道だなということで、再び196号線に無事出ることができた。<br /><br />そして196号線を横切り、そのまままっすぐ進んでいくと、右手に鎌大師（かまだいし）が見えてきた。この先からは少し登りになるようだし、ここで一息入れていこうか。ということで、この鎌大師で参拝がてらしばしの休憩。時刻は11時頃。<br /><br />やがて鎌大師を出、少し登ったあと下りに入り、再び海岸線の196号線に下りてきた。ここからしばらくは海沿いの道を歩かなければならないようだ。<br /><br />海からの冷たい風を全身に浴びながら、海岸沿いをてくてく歩く。しかし今日はここまでですでに15ｋｍほど歩いてきているが、汗をほとんどかいていない。それどころか歩いても歩いても身体が温まるどころか、どんどん冷えていくような感じだった。うぅ、寒い、とにかく寒い。こりゃたまらんぞ、、、。<br /><br />そんなとき、この海岸線の道沿いにポツンと立つ一軒のうどん屋が左手に見えてきた。ヤッター、うどん屋だー！　ちょうど昼時だし、メシはあそこで食おう。<br /><br />うぅ、、、し、、しかし、、開いているのか、、！？、、うおー、寒いぞ～っ！、、開いててくれー！、、、頼むぅ～！！<br /><br />

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<title>四国へんろ【144】 再びの年越しへんろ行へ</title>
<description>第８回目の区切り打ちを終えたのが、2007年のゴールデンウイークのこと。そして次の９回目の計画となると、長期で休めるお盆休みが一般的かもしれない。お盆休みの時期と言えば、８月の中旬。二十四節気でいうところの「立秋」を過ぎ、こよみの上では秋ということになるが、まだまだ暑さの厳しく残る時節である。おへんろするなら、やはり春と秋がベストであろう。気候的に穏やかな時節に四国を歩くのは、とても気持ちの良いものである。それはこのゴールデンウイークに歩いてみて、少しは実感できたように思う。...</description>
<dc:subject>歩きへんろ</dc:subject>
<dc:creator>こうへい</dc:creator>
<dc:date>2009-09-08T01:05:17+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
第８回目の区切り打ちを終えたのが、2007年のゴールデンウイークのこと。そして次の９回目の計画となると、長期で休めるお盆休みが一般的かもしれない。<br /><br />お盆休みの時期と言えば、８月の中旬。二十四節気でいうところの「立秋」を過ぎ、こよみの上では秋ということになるが、まだまだ暑さの厳しく残る時節である。<br /><br />おへんろするなら、やはり春と秋がベストであろう。気候的に穏やかな時節に四国を歩くのは、とても気持ちの良いものである。それはこのゴールデンウイークに歩いてみて、少しは実感できたように思う。<br /><br />逆に暑さ寒さの厳しい夏と冬は、おへんろさんの数もかなり減るようである。しかし私はその厳しい夏と冬に歩いてきた。というのも、一週間ほどまとめて休みが取れるのは、このお盆休みと年末年始の休みしかないからである。これ即ち、サラリーマンの悲しい性（さが）である。<br /><br /><a name="more"></a>いやでもこれを悲しいと言うには語弊があるかもしれない。世の中にはろくに休みの取れない職種は星の数ほどある。そのためにおへんろに行きたくても、なかなか行けない人もたくさんいるはずである。私など毎年こうして夏と冬にまとまった休みが取れるだけ幸せに思う。ありがたいことだ。自分の境遇におおいに感謝しなければ、、、。<br /><br />さて、この2007年のお盆休み。このときも前後の土日を入れて９連休の休みが取れた。しかし、私はこのときのへんろ行を避けた。というのも、このときの四国の方位（南西）が、年月ともに大凶方位となっていたからである。<br /><br />前年2006年のお盆休みは、<a href="http://kigakublog.seesaa.net/article/105751612.html" target="_blank">月の大凶方位にもかかわらず</a>四国を歩いた。が、それは「年の方位」として見れば大吉方位に当たっていたわけで、いわゆる妥協案のひとつではあった。<br />しかし2007年のように年月ともに大凶方位となると、さすがにこれは無視できず、ここはひとまず回避しようということになったわけである。<br /><br />そこで次の長期休暇となると、2007年の年末年始。時節としては12月節となる。この2007年の12月節であるが、干支九氣で言えば「壬子一白水氣」の月となり、ありがたいことにこの12月節は、年本命二黒土性の私にとって、四国の方位（南西）が「月の大吉方位」となっていたのである。<br /><br />ということで、第９回区切り打ちはこのときに決定である。出発は2007年12月29日（土）の夜。<br />予定としては、前回打ち止めた53番円明寺から69番観音寺まで。ホントは日程的にもっと先まで行けそうなのだが、あえて69番までとしたのは、方位的なことが関連していたわけで、これについてはそのときが来たらまた詳しく述べさせていただきたいと思う。<br /><br />さてさてそんなわけで、いつものごとく出発の日のちょうど1ヵ月前に当たる11月29日。早朝５時に起きてパソコンを開き、『発車オーライネット』につなぐや松山までのバスチケットをソッコーで予約し終えた。何しろ年末年始は大勢の帰省客であっという間にチケットは売り切れるので必死である。<br /><br />それから一ヶ月のときが過ぎ、無事に出発の日を迎えた。ＪＲ大阪駅前の高速バス乗り場は、当たり前のように大勢の帰省客でごった返していた。<br /><br />やがて自分の乗る松山行きのバス便がやって来た。そのうしろにも同じ松山行きの便が続いていた。そして私はバスのボディ横に近づき、扉を開いた荷物を置くスペースにリュックと菅笠・金剛杖を置いて腰を上げた。そのときである。私はふとうしろの車両を見やって大きく目を見開いた。<br /><br /><br />（あっ！、、、あの人、、、）<br /><br /><br />ナントそれは、白衣と輪袈裟を身につけたひとりのおへんろさんがうしろのバスに乗り込む瞬間だった。そしてその人は、そう、前年の年越しへんろ行で大阪から中村・宿毛行きの高速バス『しまんとブルーライナー』をいっしょに待った、<a href="http://kigakublog.seesaa.net/article/115156922.html" target="_blank">あの小柄な白髪混じりの男性</a>に違いなかった。<br /><br />私が声をかける暇もなく、男性はそのままうしろのバスの中に消えていった。しかしその男性は、私には気づいていなかったのだろうか、、、うーん。<br />いや待てよ、ただ自分が見間違えただけだろうか。いやいやそんなことはない。確かにあの人だったのだ。<br /><br />しかし今思えば、このときの出来事は、この第９回区切り打ちにおける序章的な一幕だったのかもしれない。<br /><br />２年連続となる年越しへんろ行。さて今回はどんな旅になるのだろうか、、、。<br />

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<title>四国へんろ【143】 情けない幕切れ</title>
<description>しかし、マイッタ。自分がここまで歩いてきた海岸線の道は、同行二人の地図の上では、途中から欄外にあって記されていなかったのだ歩きへんろ用のこの同行二人の地図。これをお持ちでない方にはよくわからないことだろう。それを詳しく説明すると長くなるので、ここでは避けさせていただこう。とにかくあとで調べてみてわかったのだが、この海岸線ルートで円明寺へ向かうと、その距離は３ｋｍどころではなく、その倍以上もあったのだ。つまり、要は私の地図の見間違い、大きな勘違いだったのである。さて、どれくらい...</description>
<dc:subject>歩きへんろ</dc:subject>
<dc:creator>こうへい</dc:creator>
<dc:date>2009-09-03T01:59:58+09:00</dc:date>
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しかし、マイッタ。自分がここまで歩いてきた海岸線の道は、同行二人の地図の上では、途中から欄外にあって記されていなかったのだ<br /><br />歩きへんろ用のこの同行二人の地図。これをお持ちでない方にはよくわからないことだろう。それを詳しく説明すると長くなるので、ここでは避けさせていただこう。<br />とにかくあとで調べてみてわかったのだが、この海岸線ルートで円明寺へ向かうと、その距離は３ｋｍどころではなく、その倍以上もあったのだ。つまり、要は私の地図の見間違い、大きな勘違いだったのである。<br /><br />さて、どれくらい休んだだろうか。よくわからない。というのも、このあたりから時計に目をやる余裕さえなくしていたのか、時間的な概念がちっともないのである。<br /><br /><a name="more"></a>さぁ行こう。立ち上がらなければ。とにかく自分の居場所と円明寺までのだいたいの確かな距離はわかったのだ。そしてようやく重たい腰を上げた私は再びポンチョをかぶり、ザーザーと降りしきる雨の中を歩き出した。<br /><br />松山運転免許センターの正面から県道を右に折れ、しばらく行くと大きな橋が見えてきた。その橋を渡っていると、前方に「サークルＫ」の看板が目に入った。<br /><br />サークルＫ、、、サークルＫだ。そう言えば地図上にそのコンビニのマークが確かにあった。ヨシッ、円明寺までもうすぐだ、頑張ろう。ここで再度地図を確認すればよかったものの、私はそのまま重たい足を引き摺りながらサークルＫの前を通過していった。<br /><br />それからしばらくして、とある交差点まで来た。円明寺へは確かあと１回交差点を右に曲がればいいだけだ。その交差点がここか。しかし円明寺はこちらみたいな標識がどこにも見当たらない。<br /><br />円明寺まではもうすぐのはず。そんな道路標識や一般的な看板があってもおかしくないはず・・・。なのに、それが、、ない。キョロキョロ見渡すがどこにもない。<br /><br />その交差点の近くに、美容院だったか、それらしいお店があった。そこに一台の車がやってきて、一人の女性が傘を差して下りてきた。ちょっとあの人に訊ねてみよう。<br /><br />「あのぅ、すみません。」<br />「ハイ、、！？」<br />「あのぅ、円明寺のほうへ行きたいんですけど、こっちでいいんでしょうか。」<br />「え？、、円明寺、、？、、円明寺って、、、え～っと、、、」<br /><br />どうやらその女性は円明寺のことは知らなかったようで、、、<br /><br />「あ、じゃぁ、円明寺じゃなくて、ＪＲの伊予和気駅はどのへんですか？」<br />「伊予和気駅ですか？　あぁ、伊予和気駅ならこっちじゃなくて、あっちのほうですよ。」<br /><br />その女性は私が歩いてきた方向を指差してそう言った。唖然として振り返る。<br /><br />「えぇ！マジですか！今、あっちから歩いて来たんですけど・・」<br />「じゃぁ通り過ぎてますねぇ。ここから向こうに行って次の交差点を、、、（以下略）、、」<br /><br />その女性は丁寧に道を教えてくれた。そして女性にお礼を言い、私はまた来た道を戻り始めた。<br /><br />しかしなんてこった。何回間違えりゃ気が済むんだ、ホントに、もう、、。このときは怒りやイライラを通り越して、自分が情けなくなっていた。<br /><br />やがて女性に言われた交差点まで戻ってきて、ふと左を向いた。そしてそこには円明寺への方向を示すあの赤いへんろ札が立っていた。<br /><br />あったーー！　へんろ札だー！<br /><br />何だ、そうか。ここを曲がればよかったんだ。何だ、そうかよ～、ホントにもう、コンチクショーめ、クッソー。<br />しかしこの交差点をよく確認もせずノコノコ通り過ぎていってしまうとは、、、このときは、、、、ホントに、、ホントに、、ホントに自分が情けないと思った。大馬鹿やろうであった。<br /><br />それから少しして、なんとかかんとか無事53番円明寺に到着。時刻は、、、覚えていない。<br />参拝して納経を受ける。そして私は納経所の人に道を訊ねた。<br /><br /><br />「あのぅ、伊予和気駅へはどう行けばいいんでしょうか。」<br /><br /><br />今日は本当ならＪＲ伊予北条駅あたりまで歩くつもりだった。しかしこのときの私は、気持ち的にはここで完全にコト切れていたのである。<br /><br />その後は伊予和気から松山に出て、昼過ぎのバスに乗り、帰阪の途についた。<br /><br />８回目の区切り打ちはこれにて終了である。結局は前日の無理がたたった形になってしまった。あぁこんなことなら、もう一回道後温泉を堪能しておけばよかったのに、、、。<br /><br />、、、ということで、私には最後に何ともホロ苦い、少々悔いの残った第８回区切り打ちであった。<br /><br />

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<title>四国へんろ【142】 あぁ、、遠回り</title>
<description>2007年５月６日（日） ６時30分起床さて、今回の区切り打ち最終日の朝である。身支度を整え、１階の食堂へ下りて朝食をいただく。しかしせっかくの最終日だというのに、外は雨。それも本降り状態である。昨日、山から下りてくるとき降り始めた雨が、ずっと続いているようだった。早々に朝食を終えて精算を済まし、ポンチョをかぶって宿を出た。時刻は７時過ぎ。今日は、取り敢えず53番円明寺を打ったあと、昼過ぎのＪＲ松山駅発の高速バスに間に合うよう、適当なＪＲの駅まで歩く予定である。昨日とは打って...</description>
<dc:subject>歩きへんろ</dc:subject>
<dc:creator>こうへい</dc:creator>
<dc:date>2009-08-31T23:16:49+09:00</dc:date>
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2007年５月６日（日）　６時30分起床<br /><br />さて、今回の区切り打ち最終日の朝である。身支度を整え、１階の食堂へ下りて朝食をいただく。<br /><br />しかしせっかくの最終日だというのに、外は雨。それも本降り状態である。昨日、山から下りてくるとき降り始めた雨が、ずっと続いているようだった。<br /><br />早々に朝食を終えて精算を済まし、ポンチョをかぶって宿を出た。時刻は７時過ぎ。今日は、取り敢えず53番円明寺を打ったあと、昼過ぎのＪＲ松山駅発の高速バスに間に合うよう、適当なＪＲの駅まで歩く予定である。<br /><br />昨日とは打って変わってのノンビリ歩き旅に、本当ならルンルン気分な楽しい道中になりそうだったが、この本降りの雨である。やはり少々気が滅入る。そんな面持ちのまま、左手のフェリー乗り場を横目に歩き出した。<br /><br /><a name="more"></a>少しして右手に小高い山とその山をドーンと貫く大きなトンネルが見えてきた。<br /><br />足を止めて山を見上げる。あぁ昨日はあのてっぺんから下りてきたんだなぁ。しかし昨日はホントに大変だった。しんどかった。昨日の強行軍を思い返しながら、私はそのまま海岸沿いの道を歩き始めた。次の53番円明寺までは約３ｋｍぐらい。１時間もしないうちに着くだろう。<br /><br />左手に瀬戸内海を見ながら雨降る県道をテクテク歩く。しかし昨日の疲れが抜け切っていなかったのだろうか、足腰が早々に重くなってきた。いつもはそんなこと感じないのに・・・。<br /><br />この本降りの雨も影響しているのかもしれない。恨めしげにチョイと空を見上げる。しかし雨が止みそうな気配は一切なかった。あ～あ、マイッタなぁ。<br /><br />今日はＪＲ伊予北条駅まで行けたらと思っていたが、疲れも残っているようだし、帰ったら明日から仕事もある。まぁ今日はあまり無理せず、１つ２つ手前の駅まででもいいか。とにかく円明寺までは小１時間だ。取り敢えず円明寺までは一気に行こう。<br /><br />そしてヨッシャーっとカラ元気に気合いを入れて、県道を歩き続ける。<br /><br /><br />、、、、だが、、、、<br /><br /><br />左手に海。右手に山。歩いても歩いてもその景色がいっこうに変わらない。歩き出して１時間が過ぎようとしていた。しかし景色はそのまま。おかしい。もうとっくに円明寺に着いているはずなのに・・・。<br /><br />地図を取り出したいが、地図はポンチョの内側の頭陀袋の中だ。雨が降っていなければスンナリ取り出せるのだが、この雨の中、ポンチョを下からまくって頭陀袋の中に濡れた手を突っ込むのも面倒くさい。<br /><br />この海岸沿いの道はへんろ道ということではないため、あの赤いへんろ札はひとつも見当たらなかった。当然と言えば当然だが、この道を行けば円明寺の近くに出られることは間違いない。それだけを頼りに黙々と歩き続ける。<br /><br />しかし悪いことに本降りの雨が、やがてドシャ降りに変わってきた。そして足腰はますます重くなってきて、歩くペースもてくてく歩きからトボトボ歩きに変わってきた。ハァ、しんどい、、、。こりゃキツイぞ。<br /><br />それにしてもおかしい。円明寺は、、、？？　円明寺はどこ、、、？？　もう着いてなきゃならんのに、、、。俺は、、、俺は、、、俺は今、いったいどこを歩いているんだ、、、？？<br /><br />そしてやがて目の前に何やら大きな建物が見えてきた。何の施設だろう。よく見ると、「松山運転免許センター」とあった。<br /><br />（な、何ぃ～、、、松山運転免許センタァァー～、、！？）<br /><br />そんなところが地図に記載されていただろうか。覚えがない。さすがにここは地図を確認しなければ、ということで、なんとか雨をしのげる軒下を見つけてポンチョを脱ぎ、その場にヘタリ込んで、ようやく今日初めて同行二人の地図を開いてみた。<br /><br />いったいココはどこやねん！？　そう思いながら、必死に地図を見入る。<br />松山運転免許センター、松山運転免許センター、、っと、、そんなもんあらへんやないか！<br /><br />しかしよくよく地図を見ると、見開きのページの下に小さな略図が描かれていて、そのなかに松山運転免許センターの文字があった。<br /><br />これかぁ～！、、、といっても、略図の中なのでこの地点がいったいどこなのかよくわからない。そして何の意味もなく意志もなく、あたりをキョロキョロ見渡す。<br /><br />しかしこの同行二人の地図をよくよく見て、私はやっと気づいた。この海岸線を歩くルートがかなりの遠回りであったことを・・・。<br /><br />アチャー～、、、シマッタァ～、、、円明寺まで、、３ｋｍのはずが、、、３ｋｍのはずがぁぁ～、、、（ガーーーーーーン）、、<br /><br />うしろの壁にもたれて、ガックリ首を前に落とす。私はしばらくその場から動けなかった。<br /><br />

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<title>四国へんろ【141】 ハァ疲れたぁ、、、&lt;br /&gt;</title>
<description>もう足が棒のようになっている。さすがにキツイ。ふぅ～。しかし何が嬉しくてまたこの坂道を登らにゃならんのだ、チクショーめ。だが、そんなことをボヤいたところで仕方がない。自分が悪いのだ。そしてグッタリしながらもなんとか最後の石段を登り切り、本堂にたどり着いた。ハァ、しんど。さて海側に下りていく山道はどこだろう。普通なら自分でウロウロしながら探すところだが、そのときほぼ精魂尽き果てかけていた私には、そんな元気はなかった。ちょうど目の前をこの太山寺の若いお坊さんらしい人が通りかかった...</description>
<dc:subject>歩きへんろ</dc:subject>
<dc:creator>こうへい</dc:creator>
<dc:date>2009-08-27T02:25:09+09:00</dc:date>
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もう足が棒のようになっている。さすがにキツイ。ふぅ～。しかし何が嬉しくてまたこの坂道を登らにゃならんのだ、チクショーめ。<br /><br />だが、そんなことをボヤいたところで仕方がない。自分が悪いのだ。そしてグッタリしながらもなんとか最後の石段を登り切り、本堂にたどり着いた。ハァ、しんど。<br /><br />さて海側に下りていく山道はどこだろう。普通なら自分でウロウロしながら探すところだが、そのときほぼ精魂尽き果てかけていた私には、そんな元気はなかった。<br /><br />ちょうど目の前をこの太山寺の若いお坊さんらしい人が通りかかったので、すぐさま山道のことを訊ねた。お坊さんは「あぁ、それなら、、」と丁寧にその方向を教えてくれた。ありがたい。<br /><br /><a name="more"></a>そして無事裏手の山道を見つけ、そこから少しだがまたヨタリヨタリと登っていく。そして二手に分かれた道を右に折れ、今度は一気に下っていく。<br /><br />この頃に前後して、少しポツポツ雨が降ってきた。が、ポンチョを着るほどではない。やがて前方には、広がる海とフェリー乗り場が見えてきた。ハァ、もう少しだ。頑張れ。頑張れ。<br /><br />やがて何とか山を下りきり、海沿いの県道に出た。少し行くと小富士旅館の看板も目に入った。あそこだ。ヤッター。<br /><br />そして無事小富士旅館に到着。あぁ着いた。やっと着いたよ。女将さんの出迎えを受けて、ホッと一息つく。そのとき女将さんに話しかけられた。<br /><br />「山から下りてくるときに迷いませんでした？」<br />「え？、、いや迷いませんでしたよ。」<br />「そう、それはヨカッタね。でも迷う人がけっこういてね、、、。」<br />「へぇ、そうなんですか。」<br />「途中、分かれ道があったでしょ？」<br />「あぁそうゆうたら２つに分かれたとこがありましたけど。」<br />「そこなのよ。標識がないからねぇ。」<br />「えぇ？　標識、ありましたよ。」<br />「えっ！本当！」<br /><br />なんだかよくわからなかったが、とにかくその二手に分かれる道で、違う方向へ下りていく人が多いとのことだった。ただそこの標識は地名だけが書かれていて、地元の人ならいざ知らず、その地名に馴染みのない人にとっては、確かにどっちへ行けばいいのかわかりにくいものではあったように思う。<br /><br />で、私はそのときどう判断したのか。それは恥ずかしながら、単なる勘であった。まぁこっちだろう、、、みたいな、、、。<br />でも今思えば、よくスンナリと山から下りてこれたものである。あそこでもし間違えていたら、それこそリュックから何から放り投げて発狂していたかもしれない。それほど私は疲れていたのである。<br /><br />その後、案内された部屋に入り、壁にもたれて座り込む。そしてハァ疲れたと、首をグッタリ前に折り、しばしの休息。やがて風呂に入り、それから夕食。<br /><br />この頃になると、なんとか疲れも和らいできた。夕食後、部屋に戻ってすぐさまふとんを敷いて寝っ転がる。そして同行二人の地図を開いた。<br /><br />しかし今日はよく頑張ったなぁ。ホントよく頑張った。最後はかなりラッキーだったが、なんとか納経には間に合った。とにかくヨカッタ。<br /><br />さて翌日は今回の区切り打ちの最終日である。どこまで行こうか。いろいろ行程を考え始めた。<br /><br />もし今日、道後温泉に泊まっていたら、翌日は52番太山寺、そして53番円明寺（えんみょうじ）を打ったあと、最寄りのＪＲ伊予和気（いよわけ）駅から松山に出て、昼過ぎＪＲ松山駅発の高速バスで帰阪の予定だった。<br /><br />が、今日なんとか太山寺まで打てた。取り敢えず明日は次の円明寺を打った後、行けるところまで行ってみよう。<br /><br />幸い、円明寺から向こうはへんろ道沿いにずっとＪＲが走っている。適当なところまで行って、そこからＪＲで松山に出ればいい。さてどのへんを目安にしようか。<br /><br />この小富士旅館から53番円明寺までは、、、、っと、う～ん、またあの山道登っていくのもシンドイし、海岸沿いをブラブラ行こうか。まぁ円明寺までは約３ｋｍぐらいだし、そのあと、そうだなぁ、約10ｋｍ先の伊予北条辺りまで行けたらいいか。ヨシッ、そうしよう。決定！。<br /><br />パタッと地図を閉じ、静かに目を閉じる。そして疲れていた私はそのまま深い眠りに落ちていった。<br /><br /><br />しかしこのときの私は、自分が大きな勘違いをしていることにまったく気づいていなかったのである。<br /><br />

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<title>四国へんろ【140】 またしても、、ボー然、、</title>
<description>あわてて地図を開く。太山寺は、、、？？、、太山寺は、、、？？見ると、地図上に太山寺から数百ｍ手前に「山門」のマークを発見。ゲゲッ、この山門はこれのことか。なんでこんな手前に山門があるんだ。唖然として再び山門を見上げる。そして時計を見た。16時56分だった。あと４分しかない。やべぇ～。が、私はそこから一目散に駆け始めた。おそらくもう間に合わない。いやギリギリ間に合うかも。、、、タタタタッ、、、、タタタタッ、、、、。それからなんとか太山寺の境内に入り、納経所の看板を発見。右を向く...</description>
<dc:subject>歩きへんろ</dc:subject>
<dc:creator>こうへい</dc:creator>
<dc:date>2009-08-23T00:28:12+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
あわてて地図を開く。太山寺は、、、？？、、太山寺は、、、？？<br /><br />見ると、地図上に太山寺から数百ｍ手前に「山門」のマークを発見。ゲゲッ、この山門はこれのことか。なんでこんな手前に山門があるんだ。<br /><br />唖然として再び山門を見上げる。そして時計を見た。16時56分だった。あと４分しかない。やべぇ～。<br /><br />が、私はそこから一目散に駆け始めた。おそらくもう間に合わない。いやギリギリ間に合うかも。、、、タタタタッ、、、、タタタタッ、、、、。<br /><br />それからなんとか太山寺の境内に入り、納経所の看板を発見。右を向くとその先に納経所の扉が見えた。そしてヨレヨレになりながら、納経所にたどり着き、祈るような思いで扉に手をかけた。<br /><br /><a name="more"></a>（開いてくれ～！）<br /><br />　　　ス～～　　<br /><br />（あ、開いたぁ～！）<br /><br />扉の中に顔を突っ込み、中を覗き込んだ。すると、まだ納経を受けているおへんろさんがひとりいた。やったぁ、間に合ったのか。<br /><br />その後、無事納経を受けて納経所を出た。あぁしかしヨカッターーー！！　間に合ったーー！！　空を見上げてふぅーっと大きな溜め息をつく。<br /><br />このとき時計を見ているはずなのだが、その時間は覚えていない。おそらく納経所に飛び込んだ時点で17時はわずかに過ぎていたんじゃないかと思う。<br />が、私の前に納経を受けている人がひとりいた。男だったか女だったか。いやその人の前にもいたかもしれない。とにかく時間ギリギリに納経を受けている人がいてくれたおかげで、なんとか間に合ったのだ。<br /><br />ハァしかしよく間に合ったものだ。特にあの手前の山門からは、もう走る力など残っていなかったはずなのに、私は自然に走り出していた。まさに火事場のクソ力とは、このことをいうのだろうか。<br /><br />とにかくあとはゆっくり参拝するだけだ。あぁヨカッタ。ホントにヨカッタ。これで道後温泉をわざわざスルーした甲斐があったというものだ。<br /><br />トボトボと歩き、参道に出る。さてさて本堂はどこにやら、、、。と思っていたら、目の前に急な上り坂が、、、。そして左手に「本堂まで５００ｍ」の文字、、、。<br /><br />ゲゲッ、まだそんなに歩かなきゃならんのか！、、しかも、この上り坂、、、。アチャー、まいったなぁ、、、。<br /><br />もう体力的には限界に近い。ヨレヨレの私は片手で金剛杖を支えきれず、両手で杖にもたれながら、ヨタリヨタリと長い坂道を上っていった。<br /><br />そしてなんとか本堂・大師堂の参拝を終え、再び納経所近くの駐車場まで下りてきた。<br /><br />あとは今日の宿に向かうだけ。その宿もココからほど近い。あぁもうすぐでゆっくりノンビリできる。早く風呂に入りたい。寝転びたい。<br /><br />そう思ったときである。嫌ぁ～な胸騒ぎを感じた。そう言えば今日の宿の小富士旅館は、、、。小富士旅館の場所は、、、。確か、太山寺の裏側だったような、、、。あぁ嫌な予感がする、、、。<br /><br />再び地図を開く。そして位置を確認。見ると、小富士旅館はやはり太山寺の裏手の山を越えて下りたところにあった。<br /><br />クッソー、シマッタァ～、、、、。あのまま本堂の裏手へ向かえばいいものを、ボンヤリしていてまたこの納経所まで下りてきてしまった、、。またボー然として本堂へ続く長い上り坂を見上げる。<br /><br />（あぁもう嫌だ。勘弁してくれよ。もう登りたくない。体力の限界だよー。）<br /><br />ほかに道はないものか。ダメもとを承知で小富士旅館に電話を入れてみた。電話に出たのは女将さんらしかった。<br /><br />「すみません。いま太山寺にいるんですけど、ここからそちらに行くにはどう行けばいいんでしょうか。」<br />「ハイ、本堂の裏手から海側に降りてこれる道がありますから。」<br />「ハ、、ハァ、、、そうですか、、、。」<br />「フェリー乗り場が真ん前にありますので、その近くまで来ればすぐにわかると思いますよ。」<br />「ハァ、、、まぁ、、やっぱり、、、、、、、、そうでしょうね、、。」<br />「、、、えっ？？、、、、？？？、、、」<br />「いやあのぅ、実は参拝して納経所のところまで下りてきてしまいまして・・・。」<br />「アラ～、そうなんですか。じゃぁまた登らないと・・・。」<br />「、、、ハァ～、ハハハ、、それしか道は、、ないですよねぇ、、、ハハハハ、、。」<br /><br />もう笑うしかなかった。そして私は再び両手で金剛杖にもたれながら、ヨタリヨタリと長～い坂道を登り始めたのだった。<br /><br />

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<title>四国へんろ【139】 、、、ボー然、、、</title>
<description>太山寺までもう少し。あと３ｋｍもないだろう。しかし納経時間は迫っている。ここまで来て、ほんの少し迷ったがために納経に遅れては、せっかくの道後温泉をスルーした意味がなくなるじゃないか。酒屋のご主人の一言に私は振り返り、尋ねた。「間違えやすいって、、、、すみません、それは、どこですか、、、？」するとご主人は店の中に戻り、一枚の地図を持って出てきてくれた。私もそそくさとご主人のそばに近寄っていった。そしてご主人が地図を指差し、「今、ここにおるんや。で、間違えやすいのがココや。」ご主...</description>
<dc:subject>歩きへんろ</dc:subject>
<dc:creator>こうへい</dc:creator>
<dc:date>2009-08-20T01:58:08+09:00</dc:date>
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太山寺までもう少し。あと３ｋｍもないだろう。しかし納経時間は迫っている。ここまで来て、ほんの少し迷ったがために納経に遅れては、せっかくの道後温泉をスルーした意味がなくなるじゃないか。<br /><br />酒屋のご主人の一言に私は振り返り、尋ねた。<br /><br />「間違えやすいって、、、、すみません、それは、どこですか、、、？」<br /><br />するとご主人は店の中に戻り、一枚の地図を持って出てきてくれた。私もそそくさとご主人のそばに近寄っていった。そしてご主人が地図を指差し、<br /><br />「今、ここにおるんや。で、間違えやすいのがココや。」<br /><br />ご主人が地図上をなぞって指差してくれた地点を食い入るように見つめる。そして自分の持っている同行二人の地図と照らし合わせる。<br /><br /><a name="more"></a>「ほな、この地図でゆうたら、このへんですか、、、？」<br />「まぁ、そうやろなぁ。」<br /><br />ご主人の地図と自分の地図を交互に何度も何度も見返す。そしてご主人が、、、<br /><br />「ココにナ、道案内の石碑が立ってるんやけど、その向きが微妙なんや。」<br />「微妙、、？？、、微妙って、どう微妙なんですか？」<br />「ちょっと向きがズレとるんや。それでお寺と違うほうへ行く人が多いんや。」<br />「、、、へぇ、、、、。」<br />「ココから右に行かなあかんねんけど、ちょっと左向きに立ってるように見えるんや。」<br />「、、、はぁ、、、そうですか。」<br /><br />酒屋は店売り以外に軽トラでの配達なども多いものである。おそらくご主人は、配達の途中などにこの近所で迷っているおへんろさんや間違えていることを知らずに違う方向へ歩いているおへんろさんなどもよく見かけるのかもしれないなと思った。<br /><br />「ま、そうゆうことや。気ぃつけてナ。」<br /><br />優しく微笑むご主人。ナントありがたいことか。私はご主人に深く頭を下げ、心からお礼の言葉を述べた。<br /><br />さ、もう時間がない。急ごう。再び早足で歩き出した私は、途中に小走りをはさみながら、太山寺へ急いだ。<br /><br />そして、、、少しして、、、あった！　あったのである。そこには、ご主人が言うように微妙な方向に示す人差し指が刻まれた石碑が確かに立っていたのである。<br /><br />（あ～、コレやなぁ、、なるほどなぁ、、、）<br /><br />私はウ～ン、ウン、ウンとうなずきながら、改めてご主人の顔を思い浮かべ、感謝の思いを捧げた。ヨシッ、こうなったらなんとしても納経時間に間に合わなければ、、、。私は再び足を速めて歩き出した。<br /><br />しかしさすがに足元がキツクなってきた。が、やがて太山寺へ続く最後の一本道に無事出ることができた。<br /><br />（ふぅ～、ヨッシャ、あとはこの道をまっすぐ行くだけやな。）<br /><br />そしてここまでずっと手に丸めて握りしめていた地図を頭陀袋の中にしまい込んだ。<br /><br />（ヨッシャー、行くぜぇー！！）<br /><br />そうとう足にはきていたが、最後の力を振り絞って一本道を歩き出す。そして一ノ門のＴ字路を過ぎ、前方に大きな山門が見えてきた。この時刻はよく覚えている。16時52分だった。<br /><br />ヨッシャー、太山寺だ！　やったぜ、間に合ったぞー。とにかくまずは納経だ。納経を済まそう。納経所よ、近くにあってくれよー。<br /><br />私は思わず息せき切って走り出した。　タッタッタッタッ、、、タッタッタッタッ、、、、。<br /><br />そして山門の少し手前まで走ってきて、私は目を見開き、ヘナヘナと立ち止まった。<br /><br /><br />（な、、、なんじゃ、、、こりゃ、、、）<br /><br /><br />山門の奥に太山寺の境内はなく、ナントその先ず～っと一本道がまだまだ続いているではないか。<br /><br />、、、太山寺は、、？？、、太山寺はどこなんだ、、？？<br /><br />

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<title>四国へんろ【138】 急げ！太山寺へ</title>
<description>51番石手寺をあとにしたのが、ちょうど15時。地図を見ると、ここから52番太山寺までのルートは３つあった。その中で一番距離の短いルートでも10.5ｋｍとある。納経締め切りは17時だ。普通に時速４ｋｍで歩いていては、到底間に合わない。早足で行かねば。それでも途中休憩を挟まずに、早足で２時間歩き続けてギリギリ間に合うかどうかというところである。幸い、今日の宿は52番太山寺にほど近い。間に合わなければ翌朝一番に参拝すればいいのだ。取り敢えず行けるところまで行こう。自分の力を試すいい...</description>
<dc:subject>歩きへんろ</dc:subject>
<dc:creator>こうへい</dc:creator>
<dc:date>2009-08-16T22:59:27+09:00</dc:date>
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51番石手寺をあとにしたのが、ちょうど15時。地図を見ると、ここから52番太山寺までのルートは３つあった。その中で一番距離の短いルートでも10.5ｋｍとある。<br />納経締め切りは17時だ。普通に時速４ｋｍで歩いていては、到底間に合わない。早足で行かねば。それでも途中休憩を挟まずに、早足で２時間歩き続けてギリギリ間に合うかどうかというところである。<br /><br />幸い、今日の宿は52番太山寺にほど近い。間に合わなければ翌朝一番に参拝すればいいのだ。取り敢えず行けるところまで行こう。自分の力を試すいい機会じゃないか。ヨシッ、行くか！<br /><br />そう気合いを入れた私は、やや早足で歩き始めた。<br /><br /><a name="more"></a>そして義安寺の前を通り過ぎ、道後温泉本館のほうへ向かうのに道を右に折れたときだった。対向して走ってきた一台の乗用車が私の目前で停まり、助手席から可愛い女の子の声が聞こえた。<br /><br />「お接待させてくださいっ！」<br /><br />えっ！と驚く。見ると、助手席にいた小さな女の子が、確かお菓子の詰め合わせのような袋を窓越しに差し出してきた。お接待である。<br /><br />「あ、、、ありがとう、、、。」<br /><br />突然のことでとまどいながら、それを受け取った。可愛く微笑む女の子。運転席にはその子のお母さんらしき人が、ニッコリ微笑みながらハンドルを握っていた。<br /><br />その母娘の慈愛に溢れた優しい微笑みにホッと心が和む。あとでわかったことなのであるが、どうやらこの母娘はこの近辺にお住まいの方で、日曜・祝日となると歩きへんろさんを探しながらお接待してまわっておられるようだった。<br /><br />なんとありがたいことだろうか。心から感謝感謝である。しかし私としたことが、お礼の納め札を渡すのを忘れていた。（まぁよく渡すのを忘れるのだが、ホントにバカヤロウである。）<br /><br />母娘から元気をもらって、再び歩き始める。ほどなくして道後温泉本館が見えてきた。相変わらず多くの人出で賑わっている。そして本館前の人だかりの間をかき分けていき、温泉街を足早に通り過ぎていく。<br /><br />国道196号線に並行する小さな川沿いの道を、けっこうな急ぎ足でタッタカタッタカ歩く。しかしさすがに疲れてきた。ちょっと休憩を入れたいところだが、休んでは17時の納経時間には間に合わない。行かなければ。そう思いつつ、歯を食いしばって必死に歩き続ける。<br /><br />そしてどのへんだったろうか。またどこかでへんろ札を見逃したのか、ちょっと道がわからなくなってしまった。立ち止まり、地図を開いてキョロキョロと周りを見渡す。<br /><br />ルート的にはそんなにゴチャゴチャとはしていない。、、、なのにチクショー、自分が地図のどの地点にいるのかはっきりわからない。うわぁ、ヤベェぞ、、、。<br /><br />それから地図を片手にウロウロしていると、電車が走っているのが見えた。アレだッ！太山寺は線路の向こう方面にあるのだ。とにかく線路に向かって踏み切りを探そう。<br /><br />自然に小走りに走り出した。そしてなんとか踏み切りを見つけ、ようやく自分の居場所らしきところもわかった。<br /><br />時刻は16時を過ぎている。とにかく急ごうと、足早に踏切を渡ってへんろ道を右に折れていく。<br /><br />少し行くと左手に酒屋さんがあった。目の前に自販機もズラッと並んでいる。石手寺から休憩なしで歩いてきて、さすがにのどが渇いていた私は、吸い寄せられるように自販機に近づき、スポーツドリンク系のペットボトルを買って一気に飲み干した。ふぅ、さすがにキツイなぁ。<br /><br />しかしボヤボヤはしていられない。さ、行こう、と飲み干したペットボトルを空容器入れの中に入れたところへ、酒屋のご主人が出てきて声をかけてきた。<br /><br />「太山寺まで行くんか？」<br />「え！あ、ハイ、そうです。」<br />「道はわかってるんか？教えよか？」<br />「あぁ大丈夫ですよ。地図がありますから。ありがとうございます。」<br /><br />私はご主人に軽く頭を下げて、また足早に歩き出した。<br /><br />「間違えやすいところがあるから、気ぃつけや。」<br /><br />（・・・え！　何！　間違えやすい？・・・）<br /><br />背中越しに聞こえたそのご主人の言葉に、私はハッとして足を止めたのだった。<br /><br />

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<title>四国へんろ【137】 予定変更</title>
<description>さてそんなこんなで50番繁多寺を出たのが14時過ぎ。へんろ道はやがて県道40号線に合流。足取りも快調にてくてく歩く。しばらくして石手川にかかる橋を渡り、国道317号線を横切る。すると、前方に賑やかな人だかりが見えてきた。51番石手寺の門前であった。すごい人出である。境内へ続く参道には多数のお店が軒を連ねていた。それをチラチラ見ながら参道を歩く。そのなかで巡拝用のローソクとお線香が置かれているのを見て、ふと足を止めた。そうだ。手持ちのローソクもお線香もそろそろなくなりかける頃だ...</description>
<dc:subject>歩きへんろ</dc:subject>
<dc:creator>こうへい</dc:creator>
<dc:date>2009-08-13T05:18:58+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
さてそんなこんなで50番繁多寺を出たのが14時過ぎ。へんろ道はやがて県道40号線に合流。足取りも快調にてくてく歩く。しばらくして石手川にかかる橋を渡り、国道317号線を横切る。すると、前方に賑やかな人だかりが見えてきた。51番石手寺の門前であった。<br /><br />すごい人出である。境内へ続く参道には多数のお店が軒を連ねていた。それをチラチラ見ながら参道を歩く。そのなかで巡拝用のローソクとお線香が置かれているのを見て、ふと足を止めた。<br /><br />そうだ。手持ちのローソクもお線香もそろそろなくなりかける頃だ。買うにはまだ少し余裕があるが、この先どこで足りなくなるかもしれない。荷物になるものでもなし、取り敢えず買っておこうかということで、それぞれ１箱づつを購入した。<br /><br /><a name="more"></a>そして目の前の山門をくぐり、境内に入る。51番石手寺に到着である。時刻は15時前。<br /><br />広い境内には本堂と大師堂のほかいろいろなお堂があった。本当ならゆっくり見てまわりたかったが、急ぎ参拝と納経を終えた私は、さっさと石手寺をあとにした。<br /><br />何をそんなに急いでいたのか。実はこのあと道後温泉街で宿泊するという予定を変更して、52番太山寺まで行くことに決めていたのだった。この日の宿も太山寺に一番近い小富士旅館に変更済みである。<br /><br />その変更を決めたのはどのへんだったろうか。48番西林寺から50番繁多寺までの間でだったと思うが、とにかくそのどこかで小富士旅館にＴＥＬを入れたところ、宿泊ＯＫとのことで、そのまま予約してしまったのだった。<br /><br />もちろん先に予約した「道後やすらぎ荘」には、そのあとすぐにキャンセルのＴＥＬを入れた。そのときの理由は、<br /><br />「あのぅ、すみません、今日ちょっとこれから急いで帰らなければならなくなりまして・・・」<br /><br />といった苦しい言い訳ではあったのだが、そこは素泊まりでの予約だったので、スンナリとキャンセルできた。ホッと一息。まぁあまりドタキャンはしたくなかったのだが、許していただこう。ごめんなさい。<br /><br />その後、昼食休憩も取らず、先を急ごうとパンをかじりつつ牛乳を飲みつつ、歩き続けた。それも48番から50番までの間でのことなのだが、その間のどのへんでのことかよく覚えていない。とにかく納経所での一件と同様に、46番あたりから50番あたりまでの記憶はどうもあやふやなのである。<br /><br />まぁ、せっかくの道後温泉をわざわざスルーしなくてもよかったかもしれないのだが、前回の区切り打ちでこれでもかというぐらいにお湯に浸かり、座敷でのんびり休憩もして、じゅうぶんに道後温泉を堪能した感もあった。それよりも今回は、次の区切り打ちの予定を考えれば、できるだけ先へ行っておきたかったのだ。<br /><br />無理だったらあのまま道後温泉に泊まっていたはずだが、「ちょっと頑張って歩けば、今日中に52番太山寺まで行けるかも・・・いや、行けそうだな。」という思いが高まってきて、結局"予定変更"ということになったのである。<br /><br />

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