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2010年12月02日

四国へんろ【190】 結願へのカウントダウン その4

へんろ道となる車道はなだらかな登り坂。その坂道をとぼとぼ歩く。特にキツイ坂ではなかったのだが、その一歩一歩を踏み出すごとにエネルギーが失われていく。そんな感じがしたものだった。とにかく腹ペコなのだ。早く何か食べたい。

やがて大きなT字路に差し掛かる。左手を見ると道の駅ながおがあった。あぁやっと来たか。これで飯が食えるぞ。

T字路を左折すると、左手に前山おへんろ交流サロンがあった。ここに訪れると、歩きへんろさんに限って「お遍路大使任命書」と「バッジ」がいただけると聞いていた。それも楽しみではあったのだが、このときはとにかく腹が減っていてそれどころではなかった。

まずはメシだ。メシを食おう。

私は道をはさんで向かいにある道の駅ながおの中に入っていった。しかし入ったのはいいものの、店内は地元の物産展一色な感じで、すぐに腹を満たせそうなおにぎりやお弁当といった類のものは販売されていなかった。

う〜んと首をかしげながら取り敢えず店内を一周。結局冴えない表情のまま外に出てきた。

そしてふと気づく。この近くにレストランがあったはず。そうそう、そうだそうだ。顔を上げて姿勢を正し、目を輝かせて視線を送った先に「レストラン ほしごえの里」の看板が見えた。

そこは確か黒毛和牛ステーキがメインのレストランだったと記憶している。黒毛和牛ステーキ。少々値が張るかなぁ。でもそんなことを気にしている場合じゃない。とにかく腹を満たさないと倒れそうなのだ。

店内に入り、テーブル席につく。そしてステーキのセットを注文した。値段は1200〜1500円ぐらいだったろうか。1000円以上だったのは確かである。
ただ私が普段、一食に1000円以上のものを注文するのは、お付き合いの飲み会以外ではまずあり得ない。これまでのおへんろの道中でも握り飯など簡単なものがメインだった。

が考えてみれば、これが結願を前にして最後の昼食となるのだ。最後に贅沢しても、ま、いいじゃないか。自分へのご褒美だ。うん。いいことにしよう。と自分を納得させる。

やがてステーキセットが運ばれてきた。そしていただきますと手を合わせ、ムシャムシャと食べ始める。うん、なかなか美味い。さすがは黒毛和牛。美味いぞ。ムシャムシャムシャムシャ、、、。

腹も減っていたのであっという間に平らげてしまった。が完全に腹は満たされていない。もうチョイ食べたいところだったが、まぁいいかと一息ついてからお代を払い、店を出た。

ヨシ、取り敢えずエネルギーの充填は完了だ。これから最後の山登り。女体山越えが待っている。、、っとその前に前山おへんろ交流サロンに寄っていかなければ。

ということで、私は道を横切り、サロンの玄関入り口のほうへ足を向けた。正面玄関を入り、中の展示物をいろいろと見てまわる。そこへお店のスタッフさんらしき小奇麗な年配女性が私に近づき声をかけてきた。

「歩きへんろさんですか?」
「ハイ、そうです。」
「じゃ、こちらへどうぞ。任命書をお渡ししますから。」

女性に導かれるままにあとへついていく。そして受付のようなところで名前を書き、さらに奥のスペースの一角に案内された。そこには初老の男性スタッフさんが待っていた。

女性にうながされるまま男性の前の椅子にすわり、いろいろと言葉を交わす。そして男性は任命書に私の名前を書いてくれ、赤いおへんろバッジといっしょに手渡してくれた。それをありがたく受け取る。

その後も男性といろいろ言葉を交わしたのだが、その内容はよく覚えていない。が、最後に私は男性に尋ねた。

「ここから大窪寺まで時間はどれくらいかかりますか?」
「山を越えていくの?」
「えぇ、そうです。」
「まぁ3時間ですかね。」
「3時間、、、。」

距離的にはあと約7kmほどの道のりだが、さすがに標高774mの女体山を越えていくのだ。それだけの時間はかかるのだろう。
何気に時計を見ると14時前だった。あと3時間か。ということは大窪寺に着くのは17時頃かぁ。う〜ん、うんうん、そうかぁ、、うん、、、ん? 17時! 17時ってことは、、、、納経ギリギリッ!!

今日の宿は大窪寺にほど近い「八十窪」に予約済みではある。いつもなら、納経に間に合わずとも宿が近いのだから翌朝参拝すればいいというふうに気軽に考えるところだが、今回は何しろ結願の旅なのだ。しかも年・月・日とも吉方位で来ている。明日の結願では日に関しては吉方位でなくなってしまう。イカン。何としても今日中に結願しなければ。

少し心あわててドギマギしたが、男性の前では平静を保ち、最後に「ありがとうございました。」とお礼を言って頭を下げ、席を立った。そして玄関の手前でスタッフの女性にもお礼を言い、そそくさと外に出た。

外に出て、再び時計を見た。14時ジャスト! 

さぁ行こう! いざ女体山へ、、、いざ大窪寺へ、結願の寺へ、、、。
posted by こうへい at 00:18| Comment(6) | TrackBack(0) | 歩きへんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も「お遍路大使任命書」いただきました。
でも、辺りに食堂とかレストランはありませんでした。
どこで食事をしたのか、そのときまでに思い出しておきます。
さて、空腹を満たした後は?山越えの道を行くと決めて、
納経時間に間に合うのでしょうか?
どうなるんでしょう、楽しみですねぇ〜。
Posted by まねき猫 at 2010年12月02日 19:13
◆まねき猫様
へぇ〜、まだレストランのない時に・・・。そうでしたか。
あのレストラン、そんなに新しい感じはしなかったように思うんですけどね。

けどあそこは、女体山アタックを控える歩きへんろさんにとって絶好のエネルギー充填ポイントではあると思います。

>どこで食事をしたのか、そのときまでに思い出しておきます。

答えは、結局食べずに、、、だったりして・・・(笑)
ただそのときまでっちゅうのはどのときなんでしょうね。う〜ん、謎だぁ〜。 
Posted by こうへい at 2010年12月02日 22:09
>自分へのご褒美だ。
出た〜〜!!  日本が世界に誇る、消費促進暗示フレーズの最高傑作! 実際はマラソンの有森裕子さん初、発らしい。 この年末も、一年間がんばって仕事して来た自分に対するご褒美を買う人が大勢いて、日本の景気をかろうじてささえようとしています。(^▽^)

>これから最後の山登り。女体山越えが・・・・・・
女体越え、いや女体山越え! 最後の煩悩克服のルートか? 女体というからには険しくない、なだらかな起伏なのでしょうかねぇ?
>「ここから大窪寺まで時間はどれくらいかかりますか?」・・・・・「まぁ3時間ですかね。」
ゲッ! ゲゲゲのにょたい山越え!  ギリギリではないですか?! いやな予感がします。
だいたいやねぇ、所要時間ってのは短めに答えて来るのが世の常。 それともゴール札所は深夜12時までやっているのかな?
Posted by よし男 at 2010年12月02日 23:23
◆よし男様
おーーっ! 何というテンションの高さ! よし男さん、いったい何があったんですか!(笑)

有森裕子さんのあまりにも有名なあの名言、よーーーーーく覚えています。「・・・・初めて自分で自分を褒めたいと思います」でしたよね。私なんかあのときのTVに映る有森さんの表情まで頭の中にめっちゃ焼き付いてますよ。それだけ感動したのかなぁ。まぁしたんでしょうねぇ、、、。
私も今年は頑張りましたよ。ってご褒美あげられるほどでもありませんけどね。反省点もいっぱいあるし。差し引きプラマイゼロってところですかね。

女体山ですが、そうか、よし男さんはまだご存じじゃなかったんですね。あの○○○な山道を、、、。
さて、このあとどうなりますことやら、、、。
Posted by こうへい at 2010年12月03日 00:16
修行の総仕上げか卒業試験か、女体山越えは最後まで楽しませてくれます。
でも、逆打ち遍路の場合はどうするんでしょうんねぇ。
Posted by まねき猫 at 2010年12月05日 18:13
◆まねき猫様
そうですね。女体山を越えて結願を迎えた者だけが得られる楽しみがあるような気がします。最後の最後にやってくれましたな、おだいっさん、、、って感じでしょうか。(笑)
逆打ちのことは、、ウムムム、、私に尋ねないでください。わかりまへーーーん!
Posted by こうへい at 2010年12月06日 23:47
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