☆☆☆義援金寄付ならびに節電のお願い☆☆☆

2010年10月31日

四国へんろ【185】 納め札が足りない!

のどかなへんろ道をてくてく歩く。86番志度寺はこの道沿いにあるようだ。まず迷うことはないだろう。

しばらくして左手におへんろ用品店があった。確か詠智会(えいちかい)という名前だったと記憶している。この店の前を通り過ぎようとしたとき「あ、そうだ!」と思った。

納め札のことである。私はこれを1番霊山寺で200枚購入していた。1ヶ寺に2枚納めるとして、88ヶ寺×2枚=176枚。残り(24枚)はお接待してもらったときとかに使うのよと霊山寺のお店の人に教えられていた。

そしてどのへんを歩いているときからだったかは忘れたが、納め札が最後までもつかなぁという心配が心の中にあった。そしてこのとき実はもうあと2、3枚しか残っていなかったのである。

お参りするお寺は残り3ヶ寺。本堂と大師堂に納めるのにあと最低6枚は必要だ。うわぁ、数が足りない。どこかで買わなきゃ。

そう思っていたところにこのおへんろ用品店がふと目に入ったのだった。お、いいところにあるじゃないか。ここで納め札を買っていこう。
ただ納め札は一冊100枚綴りになっている。残りのことを考えたらそんなに必要なかったが、特に高価なものでもなし、別にいいや、買っちゃえ、ということで、私はお店の中に入っていった。

中に入って「すみませーん」と声をかけると「ハイハイ」といって一人の女性が出てきた。

「あの、すみません、納め札が欲しいんですけど。」
「あ、納め札ね、ここにありますよ。」
「よかった。じゃ、それ買います。」

私がポケットから財布を出そうとすると、女性は思わぬ言葉を返してきた。

「、、、でもそんなにたくさん要らないんじゃないの?」
「え?」
「あと3つぐらいでしょ? お寺参るのは。」
「え、えぇ、そうです。」
「足りるぶんだけあればいいんでしょ? それだったらあげるわよ。」
「え、ホントですか!」
「あと何枚要るの? 5、6枚あったら足りる?」
「もうそれだけあったら十分です。」
「じゃ、あげるわ。」
「うわぁありがとうございます。」
「でもその代わりね、、、、。」

女性はそう言うとお店の中に入っていき、一冊のノートのようなものを持ち出してきた。

「これに何か書いてくれる?」
「え?何かって?」
「何でもいいから。お礼の言葉でもいいし。」
「あぁ、、ハァ、、」

ノートとペンを渡され、すぐ脇のテーブルに腰かけてノートを開いた。ペラペラと前のページをめくってみると、ここで私と同じようなお世話になったかもしれないおへんろさんたちの数々の言葉が残されていた。

ふ〜ん、なるほどねぇ。さてなんて書こうかなぁ。一言だけありがとうとか、たった2、3行っていうのも味気ないし。う〜ん。

片肘をついてボンヤリ考えていると、一人の可愛い少女が私の対面に座った。そして両肘をテーブルの上に置き、愛らしい瞳と微笑で私の顔を見つめている。
可愛い!なんて可愛い子なんだろう。少女の顔に見とれて私もニッコリ微笑み返した。

そこへ先ほどの女性が出てきて少女に声をかけた。

「○○ちゃん!あかんよ。おっちゃんの邪魔したら。」

(お、、おっちゃん!)

片肘がちょっとだけずれた。軽いズッコケである。だが、自分は40代半ばを過ぎたおっちゃんであることには違いない。ただこれまではずっと「お兄ちゃん」て呼ばれてきただけに軽〜いショックではあった。

少女はその女性の一言にさっとその場を離れて外へ出て行った。あ〜あ、別に全然邪魔じゃなかったのに。しかしホントに可愛い女の子だったなぁ。

その後私はなんとか一筆書いて納め札をいただき、お礼を言ってその店をあとにした。

あぁ、よかった、これで納め札の心配もなくなったし。でもこのおへんろをスタートした直後は、納め札がなくなるなんて想像もしなかったなぁ。

ということは、、、そうかぁ、もうすぐなんだなぁ、、、結願のときは、、、、。


posted by こうへい at 04:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 歩きへんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>(お、、おっちゃん!)

こんなことで軽いとはいえショックを受けるとは! 修行が足りない!!
また、どの動物でも母親は子供に未知の危険を子供に知らせる警告を出すものです。危険人物と断定したわけじゃぁありませんね。子供は危険ではないと感じたんですよ。
さらにゴンのように中田に「ジジイ!走れ!」と言われてもひるんじゃいけないよ! 中田、早々と燃え尽きたじゃん!

龍馬暗殺まで、いや、いや、こうへい結願まであと○日!
Posted by Yamamoto at 2010年10月31日 10:15
◆Yamamoto様
>こんなことで軽いとはいえショックを受けるとは! 修行が足りない!!
へへぇぇ〜、マイリました。小生、生まれついての小心者でもありますゆえ・・・。

>子供は危険ではないと感じたんですよ。

私ですね、実は小さい子供さんにはけっこうすぐになつかれるほうなんですよ。私も相手するのは嫌いじゃないですしね。
子供はね、純粋だからわかるんですよ、きっと。私が「優しいお兄ちゃん」だってことをね。うんうん(笑)。

そうだ。そうだ。ゼッタイそうだ!。
Posted by こうへい at 2010年10月31日 12:21
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