☆☆☆義援金寄付ならびに節電のお願い☆☆☆

2010年05月22日

四国へんろ【176】 急かされて

2008年5月5日(月) 5時30分起床

今日の予定は83番一宮寺までを打ち、高松市内で宿泊予定。距離にして30km弱。その間、2つの山登りがあるが、どちらもそれほど高くない。私的には比較的楽な行程ではある。

宿の予約も取ってあるし、明日はゆっくり朝食を食べて7時過ぎに出発しよう・・・。

、、、、そう思っていたのが昨日の夜のこと。しかし当日起きたのは5時30分。なぜそんなに早く起きたのか。そう、女将さんに急かされてのことである。

女将さん曰く、「おへんろさんは早寝早起きが基本。もたもたしてたらアカン!!」

ということで朝食は5時45分。食卓には他のおへんろさんはすでに勢揃い。私は一番最後に席に着いた。「遅れましてすみません。」

昨夜と同じく皆と和やかにおへんろ談義を交わしながら箸と口を動かす。またそこに女将さんも加わって、このあとの道順などのレクチャーが始まり、皆フンフンとその話に聞き入る。

早々に食べ終え、部屋に戻る。窓の外は雨。あぁやっぱり雨か。最近の天気予報はよく当たるなぁ。でも一日中降るんだろうか。そうだ、朝の天気予報を見てみよう。

とTVをつけるが、どのチャンネルも都合よく天気予報をやっているわけではなく、取り敢えずNHKにチャンネルを合わせてボンヤリ画面を眺めていた。

するとそこへ部屋の外から女将さんの声が聞こえた。

「何してるの!?はよ出発せなあかんよ。もう他の人は出発したよ!」
「え!そうなんですか?」

慌ててTVを消し、リュックからポンチョを取り出す。そして玄関へ。見ると私の靴だけが置いてある。どうやら本当に他の人たちは先に出発したようだ。そして玄関で女将さんと言葉を交わしながら、ポンチョを身にまとう。

「さ、用意できたね。早く行きなさい。遅れたらアカンよ。気をつけてね。」

と半ば追い出されるような感じで宿を出た。アタフタアタフタ、、。時刻は6時30分。

しかしあの女将さんにはマイッタな。こんな早くに出立する予定じゃなかったのに・・・。まぁでもいろいろ急かされもしたけど、なんだかんだと面白かったなぁ。皆との語らいも楽しかったし、えびすやさんには本来のおへんろ宿の色があるような気がした。それは何よりあの女将さんあってのことだろう。

ありがとね、女将さん。また来ますよ。そのときは洗濯物いっぱいためて・・・。

そう苦笑いしながら雨の中81番白峯寺へ向けて歩き出した。少し行くと、ラブホテルのようなピンクの建物が見えてきた。あぁ、これか。女将さんが言ってたな。ここで左に曲がるんだと。

そこを左折すると、真正面に小高い山が見えた。さぁいよいよ山登りか、、、。あ、そうそう、山に入ったらもしかしてケイタイの電波が通じないかもしれない。室戸方面を歩いているI君に忘れんうちにメールしておこう。

ケイタイを手に持ち、慣れない指さばきでポチポチとメールを打つ。

「こっちは雨やけど、そっちはどないですか?」
「こちらも雨です・・・憂鬱です・・・」

どうやらI君は、昨夜は安芸市の手前でテント泊し、28番大日寺へ向かっているようだった。ただ昨日おとついと何度かメールを交わすたびに元気なI君の様子が感じ取れたが、さすがにこの雨で元気がなさそうである。まぁI君はテント野宿しながらのへんろ行なのでいろいろ大変なんだろう。

しかしこのケータイメールのやり取りで瞬時に四国の反対側の様子がわかる。すごいなぁ。すごい時代になったもんだ。私は今更ながらではあるがホウホウと感心しつつ、手に持つケイタイをまじまじと見つめた。

そしてケイタイを懐にしまい、薄もやにボヤけた小高い山の稜線をしげしげと見つめる。ヨッシャ、行くか! そして私は降りしきる雨の中を意気揚々と歩き始めた。


posted by こうへい at 22:57| Comment(6) | TrackBack(0) | 歩きへんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今日歩き休憩時間印中に、これにもコメントします。

完全に遍路民宿のおかみさんですね!
あたしゃあ、時間に縛られない遍路なので「明日の朝は何時にお食事?」って尋ねられたな「ご都合のよい時間に」と答えます。たいていは他の遍路さんの時間に合わせて、民宿側が必要以上に多忙にならないように、ってココロです。 なので、あたしゃあ、模範遍路ではないですね!


なにせ、どう考えても国分寺、白峯寺、根香寺は同じ道を通らず参ることはできないので、こうへいさんが、どのようなルートで歩いたが興味津々です。
「ラブホテルのようなピンクの建物」:当たり!です! 私はここで一夜をすごしました。冗談ではないのです。ホントウの話です。修行中の身でありながら!!
といっても、ラブホテルから「讃岐そば屋」兼「民宿」になってからのことです。夕方真っ暗になった道を根香寺に寄ることもできず必死に下って着いた、その夜の宿でした!
よく朝、根香寺山門に行き仰天しました。寄らなくてよかったぁぁぁぁ!!
Posted by よし男 at 2010年05月26日 12:10
◆よし男様

>こうへいさんが、どのようなルートで歩いたが興味津々です。
そんな興味を持たれては困っちゃいますがナ。もうリンダ困っちゃう!。
とっても普通のルートですよ。同行二人地図通りに80、81、82番と最短ルートで行きましたから。

>「ラブホテルのようなピンクの建物」:当たり!です!
これも当たりですと言われますと困っちゃいますがナ。もうまたまたリンダ困っちゃう!。
というのも、ここがラブホテルだったということは、実は女将さんに教えてもらってましたから、ハイ。
 
Posted by こうへい at 2010年05月27日 00:14
ピンクの建物、う〜ん、思い出せない、んで取り出したのが当時の地図。
縮尺が5万分の1で、しかも国分寺の80の四角い番号のすぐ脇に赤い点線で
わずかに描いてあるので、カラー地図のえびす屋さんの裏の道を行ったのでしょう。
でも、「えびす屋」の看板を見て、あぁここがえびす屋さんかぁ、と思った
記憶はあるんですよ。
国分寺の東側の塀というか、垣根のようなところを通りました。
今度は必ずえびす屋さんで泊まって、ピンクの建物を見なければ。
Posted by まねき猫  at 2010年05月28日 20:27
◆まねき猫様

>カラー地図のえびす屋さんの裏の道を行ったのでしょう。
あぁ、でしたらピンクの建物は目に入らんかったでしょうねぇ。
けど、ピンクの建物がそないに気になりますか。別にどうってことはおまへんのですよ。ただピンクやっちゅうだけのことでして・・・。

そうでっか。えびすやさんに泊まる気になりはりましたか。女将さんはあんなんですけど(あんなんてどんなん?)、ホンマにエエ人ですから。楽しんできてくださいね。
Posted by こうへい at 2010年05月31日 00:50
>とっても普通のルートですよ。同行二人地図通りに80、81、82番と最短ルートで行きましたから
札所の順はそうですが、国分寺を出てから真北に山へ登るルートは「ミニへんろころがし」とか言われて結構きつい坂道でした。下から歩くと上にサヌカイトを採石した?緑が欠けたところが見えますが、まさかあそこまでは登らないだろうな?と思ったら、結局その高さまで登ることになるので見くびることはできません。他方、国分寺からぐる〜りと鉄道沿いに戻って松浦寺経由でのルートは傾斜が急ではないが距離が長いですね。どちらを行かれました?
Posted by よし男 at 2010年06月05日 22:02
◆よし男様
>どちらを行かれました?
松浦寺経由じゃなくて、国分寺を出てから真北に山へ登るルートで行きました。たぶんよし男さんと同じルートになるんじゃないですかね。
Posted by こうへい at 2010年06月06日 22:16
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