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2010年02月05日

四国へんろ【160】 雪中行軍

2008年1月4日(金) 6時30分起床

第9回区切り打ち最終日の朝。再びMさんHさんと卓を囲み、おじいちゃんも交えて和やかに朝食をいただく。

そしてこの日もMさんが真っ先に宿を出立しようとしていた。その別れ際、玄関で靴を履いているMさんに話しかけた。

「またお会いできて嬉しかったです。」
「私もですよ。ホントにまさかでしたね。」
「またどこかでお会いできたら、そのときもよろしくお願いします。」
「いやぁこちらこそ。でもまたホントに会いそうな気がするね。」
「ハハハ、あ、お連れさんにもよろしく言っといてください。」
「わかりました!」

そう言ってMさんは立ち上がり、「じゃ! またお会いしましょう!」と元気ににこやかに手を上げ、玄関を出ていった。そのうしろ姿を見送る。

その後、私も身なりを整え、宿を出た。Hさんの出立は、この日も最後だった(と思う)。

辺り一面雪景色の中を雲辺寺目指しててくてく歩いていく。しばらくして、徳島自動車道の高架下にやって来た。この辺に雲辺寺への登り口があるはずだ。それを左右に探しながらゆっくり歩く。

そして高架下を通り過ぎた。、、、ん?、、、おかしい。登り口がなかったぞ。どういうことだ。前を見ると、道はグル〜っと左に大きく迂回してなだらかな登り坂になっていた。う〜ん、おかしいな、おかしいな、と思いながら、取り敢えずそのまま車道を登り続ける。

少しして立ち止まり、辺りをキョロキョロしたあと、、、、やっぱりこれは絶対おかしい、ちょっと戻ろう。、、、と再び徳島自動車道の高架下に下りてきた。そしてまた雲辺寺への登り口をキョロキョロしながら探す。

すると、右手に細い登り口とそれを示す赤いへんろ札があった。そのへんろ札は、目線より少し上のほうにあって、それでうっかり見逃していたようだった。

「あった、あった。この道や。これやがな。」そんな独り言をつぶやいて、私は雲辺寺への山道に足を踏み入れた。

ヘ〜コラへ〜コラしながら山道を登っていく。山道はもう完全な雪道になっていた。が、その雪道には無数の足跡が残っている。そしてその中になんとなく真新しい感じの足跡を見つけた。あ、コレ、Mさんのやつかな・・・。そう勝手に思い込み、しばらくその足跡を踏みながら歩き続けた。

DVC00118.JPG 途中、立ち止まって右手の谷を見下ろす。うわぁ  〜、深いなぁ。足でも滑らせたら、どこまで落ちてい くんだろう。まわりは誰 もいないし、落ちたらそれこ そそのままか、、、。

 そう言えば昨夜、岡田のご主人に、今の世の中で も行き倒れて亡くなるおへんろさんが少なからず  いるような話を聞かされたのを思い出す。そのとき 谷の底のほうで雪をかぶった木々のひとつが、一 瞬ひとりのおへんろさんに見えて、ゾ〜ッと悪寒が 走った。

 あぁ、こわ。ヤバイ。冗談じゃないぞ、こりゃ。落ち  たらホントに死ぬぞ、、、。

前をしっかり見て歩かなければ。そしてふぅっと息を吐いて心を落ち着かせ、少し山側に寄りながら細い山道をまた慎重に登っていく。

しばらくして尾根道を走る車道に登りついた。ヨシ、ここまで来たらまずはひと安心である。そして大きく深呼吸。

ここからしばらくアスファルトの車道が続く。登り坂ではあるが、それほどキツクない。痛めた膝の調子も今のところ支障なく、軽快な感じで歩を進めていく。

そして再び山道に入り、それを過ぎてまた車道に出ると、雲辺寺はもうすぐそこにあった。


posted by こうへい at 00:42| Comment(9) | TrackBack(0) | 歩きへんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
また道を間違え(そうになっ)たんですね。岡田さんの判りやすい手書きの地図を渡されたのに。酔っていて話しをちゃんと聞かなかったのかな。マア、確かに間違えやすいところではありますが。
Posted by ネコ at 2010年02月05日 15:34
雲辺寺への登りの途中でひと休みしょうとザックに手をやると、
準備したはずのペットボトルがない!
水をもらって洗面所で歯を磨いて・・、あ、あそこに置いたままや!

しかたなく辺りを見渡しても昨夜の雨で道はぬかるんで、
座るところもなくぼんやりと木の枝を見ていたら、
葉っぱの先に小さな水滴が鈴なりになっている。

それを飲もうと顔を近づけるといっせいに散ってしまった。
笠の縁が当たって揺らしてしまうので、笠を取り一枝をそっと持って舌の先で雫を受ける。
(何かヘンな小説のようですが、あしからず)
たった一滴の雫が喉を潤すとは。
ゴクゴクと飲む水よりも喉の渇きが止まったように感じました。


Posted by まねき猫 at 2010年02月05日 19:26
おっ?写真が付いている! 初めてではないですか?
私が野宿したのは高速道路が見えるあたり。
11月上旬だったかな? 前夜は寒いことは寒かったのですが、
アルミシートを追加して寝袋ですごしましたが、朝起きると
アルミシートの内部は水滴がびっくりするほど溜まっていました。
ということで防寒だけでは汗に由来する湿気は除去できないのです。

雪は初雪だったようで、この写真ほどではありませんでした。
朝日に少し溶け出し時々バサ〜ッと杉の木から雪が落ちてくる
状態でした。全く、足を滑らせたら危ないですね。いままで
何千何万もの遍路が進んだのですが、それでも危険は伴いますね。
他の遍路さんが追い抜くので、一人ではないと安心できました。

休憩できる場所がほとんどないのでやがて雪の上に座り込むよう
になりました。こうへいさんもそうだったでしょう?
水を補給する点がずう〜っとないので、水を節約するために雪
をかじることもしたコースです。
Posted by よし男 at 2010年02月05日 21:01
書き忘れましたが登山口は誰かに事前に教えていただいていたので
高速道路まで来て入念に地図と比較し、間違いませんでした。
もしかして、こうへいさんからブログ内で教えてもらったかもしれません。
Posted by よし男 at 2010年02月05日 21:05
◆ネコ様
まぁこの程度の間違いは、私にしてみれば、間違いというほどのものではありませんよ。
だってこれぐらいの間違いはしょっちゅうやってますから、エエ・・・(汗)。
Posted by こうへい at 2010年02月05日 23:40
◆まねき猫様
まねき猫さんが雲辺寺へ登られたのは、夏だったんでしょうか。それほどまでに喉が渇いておられたようで・・・。
でもその一滴の雫、、、美味しかったんでしょうね。そんな感じがヒシヒシと伝わってきますよ。
Posted by こうへい at 2010年02月05日 23:56
◆よし男様
写真を付けたのは初めてじゃないですよ。確か3枚目のはずです。
過去の2枚は室戸岬手前での日の出と足摺岬での日の入り写真でした。

雲辺寺への途中では、実は休んだ記憶がないんですよ。、、、ただ覚えてないだけで、きっとどこかで休んだろうとは思いますけどね・・・(汗)。

それと雲辺寺への登り口のことで、よし男さんとコメントやりとりしたことはよく覚えています。ただいつ頃だったかは、、、??
Posted by こうへい at 2010年02月06日 00:10
こうへいさんの一昨年2008年11月7日のブログでのやり取りでした。
アドバイスをいただいたのは11月17日になっています。
いや、いや、なつかしいです!


http://kigakublog.seesaa.net/article/109245619.html
Posted by よし男 at 2010年02月06日 22:40
◆よし男様
わざわざお知らせくださいまして、ありがとうございます。
それにしてもこのときのやり取りは、エライ長かったんですナ。
一昨年かぁ、、、。ホンに懐かしいです。
Posted by こうへい at 2010年02月07日 13:07
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