☆☆☆義援金寄付ならびに節電のお願い☆☆☆

2009年09月11日

四国へんろ【145】 さ、寒い〜っ!

2007年12月30日(土) 早朝

バスはほぼ定刻の6時前にJR松山駅に着いた。バスを降りるや荷物を受け取り、足早に切符売り場へ。そして改札に駆け込んで、無事始発の普通列車に間に合った。

伊予和気(いよわけ)までほんの二駅。改札を出たところに小さな待合室があった。そこでリュックを降ろしてベンチに座る。そして白衣・輪袈裟を身にまとい、おでこにハチマキを締めて、その上からヘアバンドをかぶる。

このヘアバンドだが、これはいわゆる耳当てである。前年の年越しへんろの際、つんざくような耳の冷たさにヤラレタので、これだけはゼッタイ忘れずに持ってこようと思っていた。結果を先に言ってしまうが、これは耳の防寒に本当に役に立った。持ってきて大正解だった。

そして菅笠をかぶり、軍手をはめ、リュックを背負って立ち上がる。さぁ戦闘態勢は整った。これより2度目の年越しへんろ行に出発である。時刻は6時15分。

まだ夜の明けぬ薄暗い道をてくてく歩き、まずは前回打ち止めた53番円明寺(えんみょうじ)へ向かう。

ものの5分ほどで円明寺に到着。一礼して山門をくぐる。正面奥に本堂、左手には大師堂が見える。しかし人っ子ひとり見当たらない。静かな境内である。そして今回の年越しへんろ行の無事を祈願して、本堂・大師堂を参拝し終えた。

さて次の札所は54番延命寺である。そこまでの距離は約34km。現在時刻は6時40分。私のペースで歩けば、まぁなんとか17時の納経には間に合いそうではある。しかし今回はあえて急がずにのんびり行こうと考えていた。

というのも今回の年越しへんろ行では、間に60番横峯寺(標高745m)、そして66番雲辺寺(標高900m)といったけっこうな山登りの参拝も控えているのだ。何も初日からガンガン飛ばす必要はない。そのときのための体力・脚力をある程度温存しておかなければ、、、ということであった。

しばらくして夜も明け、健やかな朝を迎えた。しかし何といってもこの時節である。さすがに寒い。左手には瀬戸内海が広がっている。その海からの風がとにかく冷たく寒いのである。

休憩がてら地図を確認。海岸線に沿って2本の道路が走っている。どちらも国道196号線とあるが、今歩いている海沿いの道路が本来の196号線で、内側はおそらく新しくできたバイパス線なのだろう。

海沿いを歩くのはさすがに寒い。が、内側を歩けば、その寒さもちょっとはしのげるはず。ということで、再び歩き出した私は、JR柳原駅近辺まで来て道を右に折れ、内側の196号線に出た。

やがて196号線を離れ、のどかなへんろ道を進んでいく。しばらくして聖カタリナ大学というところに突き当たった。ここでだが、少しだけ道に迷った。まぁ迷ったというほどではないのだが、地図には記載されていない細い道がこの先にいくつもあったのである。

その細い迷路のような道を地図を片手にウロウロしながら、なんとか地図に記載されている「夜がらす地蔵堂」を発見。ヨッシャ、ここから一本道だなということで、再び196号線に無事出ることができた。

そして196号線を横切り、そのまままっすぐ進んでいくと、右手に鎌大師(かまだいし)が見えてきた。この先からは少し登りになるようだし、ここで一息入れていこうか。ということで、この鎌大師で参拝がてらしばしの休憩。時刻は11時頃。

やがて鎌大師を出、少し登ったあと下りに入り、再び海岸線の196号線に下りてきた。ここからしばらくは海沿いの道を歩かなければならないようだ。

海からの冷たい風を全身に浴びながら、海岸沿いをてくてく歩く。しかし今日はここまでですでに15kmほど歩いてきているが、汗をほとんどかいていない。それどころか歩いても歩いても身体が温まるどころか、どんどん冷えていくような感じだった。うぅ、寒い、とにかく寒い。こりゃたまらんぞ、、、。

そんなとき、この海岸線の道沿いにポツンと立つ一軒のうどん屋が左手に見えてきた。ヤッター、うどん屋だー! ちょうど昼時だし、メシはあそこで食おう。

うぅ、、、し、、しかし、、開いているのか、、!?、、うおー、寒いぞ〜っ!、、開いててくれー!、、、頼むぅ〜!!



posted by こうへい at 03:29| Comment(14) | TrackBack(0) | 歩きへんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
年末年始の休みは時間はたっぷりありますが
その分、寒い中を一日中歩くので、
日頃の生活では考えられないような出来事がありますね。

私は12月28日の夜に阿波福井の駅に着き、駅で野宿して
翌朝5時から歩いて鯖大師、東洋町と泊まり
31日に最御崎寺の除夜の鐘を撞くのを見てからそこに泊まり
翌朝、夜明け前に室戸岬まで降りて初日の出を待ちました。

この29〜31日の海岸線を歩く間に、潮風に晒されて唇が
ひび割れだらけになり、時たま出会う人に挨拶するたびに
裂けて血が吹き出ました。
夜、宿で鏡を見ると上下の唇が5〜6ヶ所割れて
イチジクの実のようになっていました。

それ以来、リップクリームは必需品です。
Posted by まねき猫 at 2009年09月11日 16:05
この辺りで、海沿いの饂飩屋なら「海賊うどん」でしょうか。それならば2007年の4月に、松山から歩いて、昼飯を食べようと寄ったことがあります。念のために「酒は飲めますか?」と訊くとオヤジは極端に不機嫌な顔のまま言下に否定するのでした。酒に恨みでもあるのか?
菊間まで行って昼飯にしました。
Posted by ネコ at 2009年09月11日 17:45
海岸道路は平坦で完全舗装されていて四国で瀬戸内海側とは言え
冬に歩くのはキビシいです。山側の道に変更したのは正解という
か必然的なことですね。(私は夏に歩きました。 延命寺からの
逆打ちですが、海風が涼しく潮の香りもすがすがしく単調な海岸
線も気になりませんでした。しかし鎌大師は寄れずじまい。)
しかし「えんめいじ」から「えんめいじ」への歩きと思ってしま
いますね。
Posted by よし男 at 2009年09月11日 19:58
◆まねき猫様
まねき猫さんも年末年始に歩かれたのですね。そう言やぁ、私もJR立江の駅で野宿しました。が、そのときは夏でしたからねぇ。
まねき猫さんのときは冬だったんでしょ?そりゃ寒かったでしょうねぇ。
で、室戸岬では美しい初日の出が拝めたんでしょうか?

唇、痛そうですねぇ。その点、このときの私は大丈夫でしたが、まぁラッキーだったんですかねぇ・・・。
あれは確かに痛いです。よくわかりますよ、ウンウン。
Posted by こうへい at 2009年09月11日 21:54
◆ネコ様
>この辺りで、海沿いの饂飩屋なら「海賊うどん」でしょうか。

卓球!、、あいやいや、、ピンポ〜ン! 大正解でございます。
しかしそこで大好きなお酒は飲めなかったんですね。

店のご主人は何をそんなに不機嫌だったんでしょうねぇ。、、、う〜ん。
でもいつだったか、酒を飲むと食材本来の味がわからなくなる、だから食材の美味さを堪能してもらうために、敢えて客人に酒を出さないといった料理職人さんの話をTVで聞いたことがあります。
ここの親父さんも同じ類の人だったりして、、、。
Posted by こうへい at 2009年09月11日 22:01
◆よし男様
私が夏に歩いた海岸線は、室戸岬へのルート55号線でした。あのときはさわやかな海風も感じず、ただただ暑いばっかりでした。が、そのとき海は南側にあって、よし男さんのときは北側。
海が南北どちらにあるかで、その風の感じ方はぜんぜん違うんでしょうねぇ。

>しかし「えんめいじ」から「えんめいじ」への歩きと思ってしまいますね。

円明寺から延命寺へ、、、。アララ、ホント、そうですね。全然気づいてませんでした。(恥)
円明寺を「えんめいじ」だと思っている人は多いかもしれませんナ。あとで本文中に円明寺は「えんみょうじ」だとフリガナを入れておきます。
Posted by こうへい at 2009年09月11日 22:06
>円明寺から延命寺へ、、、
どちらも本来は『圓明寺』と表記したらしいので、発音も共通の「えんみょうじ」だったでしょう。
でもルート中間の地元の人が片方しか知らなかったら道案内を乞うたときに間違いが発生しそうです。
「えんめいじ、どっちでっか?」
「えんめいじ?、ありゃ、こっちだで。ごっつう、あるくで!?」
実際には途中の番外札所・霊場を通過するので、ま、大丈夫かな?
Posted by よし男 at 2009年09月12日 09:55
◆よし男様
>でもルート中間の地元の人が片方しか知らなかったら道案内を乞うたときに間違いが発生しそうです。

ホンマにそうですナ。
そう言えば、前回の区切り打ちの最終日、私が円明寺を探し歩いてさまよっていたとき、一人の女性に「円明寺(えんみょうじ)はどちらですか?」って訊ねたことを本文で書きましたでしょ。
あのときその女性は円明寺を知らなかったんですよ。すぐ近くのJR伊予和気駅への道はやたら詳しかったんですけどね。
でももしかしたらその女性は、円明寺のことを「えんめいじ」だと思ってたかもしれないなぁと思いました。
Posted by こうへい at 2009年09月12日 12:29
またまたお邪魔します。

2度目の年末年始は久万高原の宿に荷物を預けて大宝寺をお参りして一泊
浄瑠璃寺門前の宿から大晦日は道後温泉でゆっくり休んだ後に
夜遅く松山のビジネスホテルに飛び込み
円明寺のあとは宿を決めてなかったので、今治まで行って宿を取り
翌朝は今治駅のホームで二日の日の出を拝んで伊予堀江まで戻り。

初詣で客で賑わう返照院では燻製のゆで卵のお接待をいただいたり
北条のあたりの喫茶店(たしか羅座亜留)のケーキ&コーヒーで生き返り
青木地蔵は先客万来だったので、もう一度今治のホテルへ泊まりの往復
翌日の南光坊で打ち止めにしました。

この時は天気にも恵まれ、海は太平洋に比べるとずっと穏やかでした。
Posted by まねき猫  at 2009年09月12日 14:06
◆まねき猫様
>円明寺のあとは宿を決めてなかったので、今治まで行って宿を取り
翌朝は今治駅のホームで二日の日の出を拝んで伊予堀江まで戻り。

へぇ〜、なんでまた今治まで・・・。円明寺や堀江駅の近辺には、宿がいくつかあるじゃないですか。伊予北条にもありますし。
決めてなかったとは言え、どこも取れなかったんでしょうか。年末年始でいっぱいだったのかな。

>青木地蔵は先客万来だったので、もう一度今治のホテルへ泊まりの往復

ハハァ〜ン、こりゃ今治に何かありますね、何かが、、、フフフ。
ま、深くはお聞きしませんよ、、、ムフフフ (^/^)
Posted by こうへい at 2009年09月12日 15:02
あはは、何かがありますよ。
私は早朝に水を浴びてから出かける習慣があり
小さな民宿だとそれが出来ないので
なるべくホテルに泊まりたいのです。
なければ野宿か宿坊、その次に民宿がきます。
夏でも冬でも、それは変わりません。


Posted by まねき猫 at 2009年09月12日 18:31
◆まねき猫様
>私は早朝に水を浴びてから出かける習慣があり
小さな民宿だとそれが出来ないので
なるべくホテルに泊まりたいのです。

な〜んだ、そういうことですか。なるほどねぇ。
私の会社の同僚にもそんなやつ、いますよ。毎日必ず朝シャンしないと目が覚めないってやつが・・・。
でもなければ、野宿か宿坊って、、??、、野宿だと朝に水浴びできないんじゃないですか?
順番的には、「なければ宿坊か民宿、その次に野宿」が来るように思うんですけど、、、。
Posted by こうへい at 2009年09月12日 20:36
>ハハァ〜ン、こりゃ今治に何かありますね、何かが、、、フフフ
こうへいさん、な?なにを想像していたんですかねぇ。
今治まで行けば、今治式焼鳥屋もあるし、フフフ、フロ、つまり銭湯も
ネットカフェもあります。 宿泊だけを考えると電車代数百円を出せば
今治で宿を色々と選ぶことができます。
でもね、苦労して歩く距離が電車だと簡単に突破できることは、なんか
むなしい感じになります。宿で1日走破した距離を算出して、ムフフフと
自己満足するタノシミがなくなります。
Posted by よし男 at 2009年09月12日 22:41
◆よし男様
>こうへいさん、な?なにを想像していたんですかねぇ。

え?いや、まぁその、つまりは、まぁそのぅ、ネッ、そやから、そうゆうことでんがな、、もう、よろしいがな、、、もう、、あんまりそんなことこ突っ込まんでくださいまし、、(動揺、、)

しかし「今治式焼鳥」とはどんな焼鳥なんでしょうか? 初めて聞きましたよ。美味いんでしょうナ。是非ビールのお供に食ってみたいです。

>でもね、苦労して歩く距離が電車だと簡単に突破できることは、なんかむなしい感じになります。

まぁ距離だけのことを考えればそうでしょうけどねぇ・・・。
私が室戸岬でリタイアして、甲浦までバスで戻ったとき、一日がかりでヘトヘトになりながら歩いた道を、たった1時間で戻っちゃいましたからねぇ。速いなぁってつくづく思いました。
でもそれをむなしいとは思いませんよ。だって歩きには、歩くからこそ味わえる数々の楽しみ・おへんろさんとの出会いがあるじゃないですか。私にとってそれらはすべてかけがえのない貴重な思い出となっています。
Posted by こうへい at 2009年09月13日 00:41
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