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2009年07月15日

四国へんろ【129】 女将さん、ゴメンナサイ

川べりでの昼食を終え、再びへんろ道に戻る。しばらく行くと、真正面にとある旅館が見えてきた。さかえや旅館という宿である。

そしてこの旅館が立っている地点が分岐点となって、へんろ道は二手に分かれていく。ひとつは農祖峠(のうそのとう)遍路道。そしてもうひとつは鴇田峠(ひわたとうげ)遍路道である。

今回の第8回区切り打ちに出かける前から、私は鴇田峠越えルートで行こうと決めていた。それは農祖峠越えルートには、新真弓トンネルというちょっと長めのトンネルがあり、そこを通るのが嫌だったことと、そのルート沿いには私の泊まりたい適度な場所に宿がなかったからであった。

今日泊まる宿は、この分岐点から鴇田峠越えルートに行き、落合トンネルを過ぎてへんろ道をはずれた先にある「たちばな旅館」というところである。
このたちばな旅館の手前に「えびす屋旅館」という宿もあった。この2軒の宿であるが、私の持っているへんろ道保存協力会発行の同行二人の地図第7版には記されていない。第8版も同様のようであるが、第6版以前のものには記されているようだ。

この2軒の宿が、なぜ第7版以降に削除されたのかはよくわからないが、2軒ともりっぱに営業されている。そして私がこの宿を知ったのは、前回の区切り打ちでお世話になった「ときわ旅館」さんからいただいた手製の地図にちゃんと記されていたからだった。これにはホント助かった。ときわ旅館さんに感謝感謝である。

そして2軒とも私が伊予大洲から歩いてちょうどイイ地点にあった。伊予大洲からだいたい33〜34kmぐらいのところだろうか。
この近辺にはこの2軒の宿しかなかったので、私は取り敢えず大阪を出発する前に予約を入れておいた。実は最初に電話したのは、たちばな旅館より手前にあるえびす屋旅館のほうだったのだが、当日は満室で予約できなかったため、続けてたちばな旅館に電話したところ首尾よく予約できたのであった。

鴇田峠遍路道となる国道379号線をてくてく歩く。途中2度ほどの休憩をはさんで、落合トンネルを通り抜けたのが15時30分頃だったろうか。その先にT字路があり、そこを右折すると44番大宝寺へ向かうへんろ道となる。が、たちばな旅館はココをまっすぐ行ったところにあるようだ。

そのまままっすぐ進んでいると、えびす屋旅館があった。そしてさらに進んでいくのだが、どうもたちばな旅館らしき建物が見当たらない。消防署の前を通り過ぎたところでちょっと不安になり、たちばな旅館に電話を入れてみた。そして電話に出たのは女将さんらしかった。

「あ、すいません、今日予約してる○○なんですけど、ちょっと場所がわからなくて、、。」
「今どこまで来てるんですか?」
「落合トンネルを過ぎてまっすぐ来たところです。近くまでは来てると思うんですけど、。」
「まわりに何がありますか?」
「え〜っと、さっき消防署の前を通り過ぎました。」
「あぁそうですか。わかりました。迎えに行きますからそのへんで待っていてください。」
「いえ、そんな。道を教えてくだされば、歩いていきますよ。」
「そうですか。じゃぁ、次の角を左に曲がってください。それから・・・(以下略)」

そして道をまっすぐ進み、女将さんに言われた通りに次の角を曲がろうとしたときだった。うしろから追ってきたワンボックスの白い軽自動車が私の横で停まり、「○○さんですか?」と呼び止められた。結局女将さんはわざわざ車で迎えに来てくれたのだった。

ホントは歩いて行きたかったが、ここまでしてもらって遠慮することなどできなかった。お礼を言って、ありがたく助手席に乗り込む。しかしそこから車でだがけっこう走ったようで、あのまま歩いてたらまた迷ってたかもしれないなと思った。

やがて無事たちばな旅館に到着。時刻は16時を過ぎたところ。早速お風呂に入って汗を流した。夕食までちょっと時間があり、どうしても風呂上りのビールが飲みたくなった私は、女将さんに場所を聞いて、近くの食料品店と酒屋に買出しに出た。そしておつまみと缶ビールを買って部屋に戻る。

汗をかいたあとの風呂上りのビールの味はいつ飲んでも格別である。っかぁ〜ッ!ウマイ!そして腹も減っていたのでおつまみのスナック菓子もバリバリ食べる。結局そのスナック菓子を一袋一気に食べてしまった。

やがて夕食の用意ができたとのことで、1階の食堂へ降りていった。そして夕食の席についてビックリ。詳しくは覚えていないのだが、ホントに豪華で盛りだくさんの素晴らしい御膳が用意されていた。

もともとこのたちばな旅館さんは割烹料亭のようで、食材の盛り付け方も美しく、最初にどれから箸をつければよいものか迷うほど素晴らしかった。そして当然に美味かった。ホントに美味かったのだ。

・・・・・だが、、、しかし、、、

申し訳ないことに私はその素晴らしい御膳をすべて食べ切れず、3分の1ほども残してしまったのだ。原因は、、、、そう、風呂上りに食べたあのスナック菓子である。あんなものを一気に一袋も食べてしまったおかげで、腹がけっこう膨らんでしまっていたのだった。

風呂上りにいくら腹が減っていたとは言え、なんであんなものを食っちまったんだ、バカヤロー! あんなものより断然ウマイのに、、、。あぁしかしもう食べられない。もうお腹いっぱいである。、、、ううぅっ、苦しい、、、。暑くもないのにどんどん汗も吹き出てきた。

やがて私は箸を置き、女将さんに「もうお腹一杯で食べらない」ことを告げ、何度も何度も頭を下げた。食べたいのに食べられない。ホントに食べたいのに、、、あぁすみません、女将さん、本当にすみません。

女将さんは「いいんですよ。」と優しい笑顔を向けてくれている。しかし私は申し訳なくて、女将さんの顔をまともに見られなかった。

そして私はパンパンに膨れ上がったお腹を抱え、ややフラつきながらなんとか部屋へと戻りついたのだった。



posted by こうへい at 00:09| Comment(4) | TrackBack(0) | 歩きへんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
その夜、枕元にずーっと座ってたでしょ?
もったいないおばけが・・・
Posted by はりQ at 2009年07月15日 09:57
◆はりQ様
ヒェ〜、、、そんな、、、。
一瞬、ゾクッとしたやおまへんかいな。

じゅうじゅう反省しておりますので、、ハイ、、許しておくんなまし。
Posted by こうへい at 2009年07月15日 20:48
(先行するコメントが乱れていたので削除して下さい。)

このあたりは私が最も恐れているところです。「・・・ひとり歩き同行二人」で見ると
濃い茶色が多く深山うっそうとした森と感じるからです。未知のところはいつも不気
味です。峠と聞くとゾクゾクっとします。民宿がなかったら山の中で野宿かと、やは
り不安ですね。民宿がこの地図に載っていたり載らなかったりするのは保存協力会に
協賛金を出さなかったからでしょう。そのような話を聞きました。
空腹が急に感じられたのでしょうか? 夕食のタイミングは分かりませんがお腹がす
いていたのならへんろ歩き途中で空腹をなだめるように、少しずつ食べればよかった
ですね。胃袋を占領していたのは、・・・・・ビールだな!?お菓子に責任はない?
私も食べ残さないようにしています。終戦後、百姓仕事をして食い繋ぎましたからね。
もったいない、もったいない、が骨の髄まで滲みこんでいます。
民宿の人が車で迎えてくれるのは、ありがたくもびっくりします。 都会では絶対に
ないことですからね。甘えてもいけませんが民宿にも食事の用意など都合があるので、
すなおに受けるのが正解です。多分翌朝は・・・・
Posted by よし男 at 2009年07月16日 01:08
◆よし男様
ホントにもったいないことをしました。いまでも女将さんに申し訳ない気持ちでいっぱいでございます。

>胃袋を占領していたのは、・・・・・ビールだな!?お菓子に責任はない?

いえいえ、ビールだけならあんなに腹膨れませんよ。スナック菓子がいけなかったんです。
スナック菓子、、、正確に言いますと、サッポロポテト・バーベキュー味でした。普通サイズのやつです。
試しにそれを缶ビール500mL缶1本飲みながら一気に食ってみてください。サッポロポテトがビールを吸って、胃の中でそうとう膨らんでくれますから。

あ〜しかし、もったいない、もったいない、、、、。
Posted by こうへい at 2009年07月17日 00:31
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