2007年1月5日(金) 4時30分起床
いそいそと身支度を整え、予定通りの朝5時に宿を出た。そしてすぐ近くのコンビニで朝食分を購入。懐中電灯を片手に、薄暗い県道をてくてく歩いていく。41番龍光寺までは約7km。
特にこの間はこれといった見所も出来事もなく、ただひとり坦々としたペースで歩を進めていった。そして途中で朝食休憩を1回はさみ、やがて県道を左に折れて、龍光寺へ続くのどかなへんろ道に入った。そして7時前、龍光寺の門前にある食堂の前にやって来た。
食堂の名は「長命水」。しかし長命水かぁ、、、。そんな名がつくぐらいだから、この辺に湧く名水として名高いんだろうか。氣学を実践している身として、やはり名水らしき名前には敏感に反応してしまう。
そこはどうやらうどん屋さんのようでもあったので、うどん好きな私はついその店に引き寄せられていった。店の周りはガラス張りで、店内の様子もうかがえたが、照明はついておらず、誰ひとり見当たらない。まぁ何といってもまだ朝の7時前である。開いているわけがなかった。
食堂前を離れ、やがて41番龍光寺に到着。本堂・大師堂をゆっくり参拝して、この日朝一番の納経を受けた。
そして再び食堂「長命水」のところまで戻り、そのまま前を通り過ぎようとして、何気に店のほうへ目をやると、店内の照明がついていて、店のご主人らしき男性の姿も見えた。
まさかまだ開いてないよなぁと思いつつも店に近づき、引き戸に手をかけると、ス〜ッと扉が開いた。
「いらっしゃ〜い。」
「え!、、あ、あのぅ、、、、開いてるんですか?」
「開いてますよ、どうぞ。」
コンビニで買った朝食は、ココへ来るまでの途中ですでに食べた。特に腹が減ってるわけでもない。しかしここで「あ、スンマセン、結構です」とは言えず、私はそのまま店内に入ってしまった。
取り敢えずテーブル席に座ってきつねうどんを注文。、、、、が、そのうどんがなかなか出てこない。本来、うどんなどはものの数分で「ハイ、お待ちぃ〜」みたいな感じで出てくるものだが、まぁまだ準備がちゃんと整っていなかったのだろう。
その間、店内をキョロキョロ見渡す。長命水と書かれたボトル容器がズラ〜っといっぱい並んでいたり、壁にはおへんろさんの写真や錦札などおへんろ関連のものがいっぱい飾られていた。それをいろいろ眺めているのがけっこう楽しくて、待たされている間のイライラみたいなものは感じなかった。
しばらくして50代ぐらいの2人の男性へんろさんが入ってきて、私のところから2つ離れたテーブル席に腰を下ろした。そしてその2人もそれぞれに注文を入れ、しばらくしてその2人の分といっしょに私のうどんも運ばれてきた。
それからである。お店のご主人による長い長〜い語り部が始まった。
その内容は、この長命水の謂れやそれにまつわる話などで、なんでもこの水は宇和島城近くの裏山に忽然と湧き出したお大師様ゆかりのなんともありがたいお水だそうである。またご主人は今日このあと、和歌山県・高野山のほうへもこの水を納めにいくようなことを言っていた。そんな話にうどんをすすりながら耳を傾けるおへんろさん3名。
ただこのうどんは、美味しいことは美味しかったのだが、長命水という名にかなり期待して食べたにしては、ちょっと私的に物足りなかった。まぁいわゆる「可もなく不可もなく」、、といったところだろうか。
しかし食べ終わってもご主人の話はまだまだ続く。最初は興味深く聞いていたのだが、だんだん飽きがきていた。しかしいったいいつまで続くんだろう・・・。
しばらくしてようやく話が終わり、お代を支払う段になった。その値段は、、、700円、、、。うどん一杯が700円。うどんにしてはけっこうなお値段である。そしてそれぞれにお代を払い、ご主人がお釣りを取りに店の奥へ下がったとき、2人の男性のうちのひとりが小声でポツリとつぶやいた。
「・・・・まぁ値段の半分は、話代だな。・・・・」
う〜ん、ウマイこと言うなぁ・・・。私は思わずクスッと笑ってしまった。
そしてふとそのつぶやいた男性のほうに目をやった。と同時にその男性もこちらを向き、私が目を合わせて「その通り!」といった風にウンウンとうなずく仕草をすると、男性もニヤッと笑みを浮かべた。
お釣りを受け取り、3人いっしょに外へ出た。それから特にその2人とはかけ連れすることもなく、私は「ではお先に」と言って、先に歩いていった。
次に目指すは42番仏木寺。ここから2.5km先にある。へんろ道も平坦なアスファルト道が続いているようで、おそらく30分ちょっとで着くだろう。
さて、この短い道中においてだが、この間にあの男が、、、そう、あのスーパー健脚野郎が私に追いついてくることになるのである。
2009年06月12日
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ふもとのようですから、山系から途中寄り道せずに伏水流として流れて来た水が宇和島の小山の
山頂(宇和島城?)から噴出するのでしょう。西条市にも海岸の海中から真水が噴出すところが
あります。流路が粘土質で覆われていると途中で圧力を失わず出てくるらしいです。 うどん屋
だけになが〜い物語付きの食事となりましたかね!(笑)
>ここは長命水がご自慢なのでしょう。それを売ってのお会計700円かな?
長命水ってのは、ここのご主人がその権利を買って、ココだけで独占販売してるのかもですね。その権利金の回収にご主人も必死、、、だったりして、、。
>うどん屋だけになが〜い物語付きの食事となりましたかね!(笑)
う〜ん、ウマイ! お〜い、山田く〜ん、よし男さんに座布団3枚やっとくれ、、。
いやいやお見事です。さすが!(^_-)☆
って、ワタシも思わずつぶやきましたよ。ワハハ。
話のながーい人っていますよねー。
でも、その長命水の管理とかもされていてその維持・管理費も含まれてるのでは?そう思えば、ありがたやーありがたやーですな。
>よし男さんに1枚っ!
>って、ワタシも思わずつぶやきましたよ。ワハハ。
あなたのお株を取られてどないするんですかぁ、、、(笑)。
次はあんさんの番でっせ。座布団用意して待ってますさかいに、、、。(^/^)
>話のながーい人っていますよねー。
>でも、その長命水の管理とかもされていてその維持・管理費も含まれてるのでは?そう思えば、ありがたやーありがたやーですな。
うんうん、、、かもしれませんねぇ。
ただあの店はおへんろツアーなんかに組み込まれてたりもするんじゃないかなぁって思いました。というのも、ご主人の話しっぷりがね、なんか団体さん相手に話してたらピッタリ、、みたいな感じにも聞こえたので、、、。
もし興味がおありでしたら、行ったときにお寄りくださいよ。龍光寺に行くには、必ず前を通るはずですから。