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2009年05月15日

四国へんろ【109】 民宿へんくつ屋、、、イイなぁ、、

2007年1月3日(水) 6時30分起床

へんくつ屋の朝。いそいそと食堂へ降りていく。食堂といっても居間の一角に置かれたテーブルがそれで、宿泊客は私ひとりだけだった。これを食堂とは言わないだろうと思わずツッコミを入れたくなったが、心の中に閉まっておいた。

何しろ宿の名前が「へんくつ屋」なのである。ツッコミを入れようものなら、「なんじゃい、文句あっか!」と返されそうな気もする。

お膳の中には温かいお味噌汁がある。定番と言えば定番だが、しかしお椀のなかに一匹の小鯛がデ〜ンと・・・。(汗)

ゲッ、、、た、鯛、、、鯛かぁ、、、。

実は私は鯛が嫌いなのである。いや嫌いというより好きじゃないのだ。決して食べられないわけではないのだけれど。このへんのニュアンス、ご理解いただけるだろうか。

私の横にはご主人のおじいちゃんと女将さんのおばあちゃん。そしておばあちゃんがおじいちゃんにあ〜だこ〜だ、ホントにもう、とかいろいろしゃべりかける。おじいちゃんは、あ〜、わ〜った、わ〜ったとめんど臭そうに返答しながら微動だにせず、手を組んで私が見ているテレビをいっしょにじっと見続けている。その光景がなんとも微笑ましい。

そして私がおそるおそる(?)お味噌汁をすすっていると、おじいちゃんが、

「どうじゃ、その味噌汁、おいしいじゃろ?」
「え! あ、ハイ、おいしいです。、、、でも、こ、これって、、、鯛ですか?」
「そうじゃ、鯛じゃ。」
「へぇ珍しいっすね。こんな味噌汁、初めてですよ。ありがとうございます。」

にっこり微笑むおじいちゃん。しかし私は少々こわばりながら必死にお味噌汁をすする。微妙に鯛のダシがにじみ出ている。私にはなんとも言えないツラい味だった。しかしありがとうと言ってしまった手前、残すことは許されない。その身もほぐしながら必死に食べる。

食後、精算して宿を出た。そしてへんろ道に出て再び宿を振り返る。「へんくつ屋」かぁ、、、。しかしまた「へんくつ屋」とは面白い名前をつけたものだなぁ。おじいちゃんが自分になぞらえてつけたんだろうか。偏屈っぽいような、そうでもないような、、、。

お風呂も岩風呂だったのだが、手作り感満載・ツッコミどころ満載な感じで、、、。でも、うまく表現できないのだが、ココには次の機会があったらまた泊まりにきたいと思った。その何と言うかこの宿には、それってどないやねん!!という魅力がいっぱいあって私を惹きつけて離さないのである。

また来まっせ、おじいちゃん、そしておばあちゃん。玄関の奥にいるはずのお2人にそう心の中で語りかけながら、私はへんくつ屋をあとにした。

しばらくへんろ道を歩いて国道56号線に出た。ヨシ、これを行くと宿毛の市街地に出るんだなと思いつつ、右に折れてまたしばらく歩いていると、大阪からの宿毛行き高速バス「しまんとブルーライナー」が私を追い越していった。

宿毛市街地を通り抜け、へんろ道は徐々に細い山道へと続いていく。松尾峠越えのルートである。この松尾峠を越えると、いよいよそこは愛媛県。長い長い修行の道場・高知県ともお別れのときが来るのだ。

しかし、さすがは高知県。修行の道場である。すんなり卒業させてはくれない。この松尾峠越えの山中で、私はフラフラと大いに迷ったのだった。



posted by こうへい at 00:47| Comment(4) | TrackBack(0) | 歩きへんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「へんくつ屋」 との民宿名は、客から言われる前に開き直って自認しているのでしょう! こうすれば客も最初から覚悟して少々のことでは批評しないでしょうからね!
鯛が、タイが、たいきらいとは、珍しいですね!へんくつやなあ。理由を知りたいです。

「宿毛」 には地図上でふりがなを付けて欲しいです。わたしなんか”「しゅくげ」行きのバスは・・・・?”と高知の人に訊ねたことがあります。「すくも」 との発音は、東北訛りのようです。江戸時代の四国伊達藩飛び地宇和島藩と関係あるのでしょうか?
Posted by よし男 at 2009年05月15日 23:27
◆よし男様
>鯛が、タイが、たいきらいとは、珍しいですね!へんくつやなあ。理由を知りたいです。

アハハハ、私自身がへんくつでしたか。いやこりゃマイッタ!。
理由は自分でもワカランのですよ。とにかく口に合わないというか・・・。お魚系はだいたい好きなんですけど、唯一、鯛だけがもひとつ苦手なんですよね。なんでだろう?。私も知りたいです。
ですから私の場合、おめでたいときに鯛を出されると、そのおめでたさが半減してしまうという悲しい事態が訪れるんでございます。

サンマなんかは大好きで、私が食べたあとは猫もまたいで通るだろうってぐらいにキレイに食べ尽くしてしまうんですけどね。

読めない地名は全国にいろいろありますね。横浜にも地元の人しか読めない地名ってありませんか?大阪にもありますよ。

ひとつ挙げますと、大阪市城東区の「放出」 ・・・これで「はなてん」と読むんですよ。
これは大阪人の私も「なんでやね〜ん!」って思います。

Posted by こうへい at 2009年05月16日 10:48
もしかして、読めない地名があるということは、通過する人間がよそ者であるか
どうかを判断するためにあるのではないか? 方言もそうですが、地名には悩ま
せられます。関西では 「牧方」 が代表格でしょう。なにせ自動車道路の案内
板に漢字のまま書いてある。 なんで「ひらかた」 って発音するんだ!?って
思います。「まいかた、どっちですか?」って尋ねると「ああ、ひらかたね」と
修正されますから、 ま、いいか! セコムもしているし。(ん?) 
Posted by よし男 at 2009年05月16日 16:25
◆よし男様
「牧方」じゃなくて、「枚方」ですね。
私もむか〜し、東京で仕事してたことがありましてね、その頃これを関東の人に「まいかた」じゃないのって言われてエ〜ッ!!って思った経験があります。
「ひらかた」の「ひら」の部分は、確かに1枚2枚の「枚」ですよね。
私ゃ、ちっちゃい頃からずっと慣れ親しんでる地名なので、その読みになんの違和感もなかったのですけど、確かに「まいかた」って読めるよなぁって逆に驚いたというか感心した思い出があります。
Posted by こうへい at 2009年05月16日 21:05
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