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2009年05月03日

四国へんろ【107】 雨の真念遍路道 その3

時刻は9時半頃だったろうか。まだ今日は10kmも歩いていない。この激しい雨にペースもやや遅れ気味である。さぁ、何とか気力を振り絞って行かなければ、、、。重たい腰を上げて、廃屋を出てた。そして縁側に振り向き、休憩させてもらったお礼に手を合わせる。

それからも県道46号線をひとり黙々と歩き続ける。心なしか雨足も弱まってきたようだが、どちらにしろ、もう膝から下はぐしょ濡れだった。ええ〜い、コンチクショーめ!。この雨野郎!。こうなりゃトコトン降りやがれってんだ!。

やがて右手にキレイな建物が見えてきた。上長谷集会所だった。建てられてまだ間もないのだろうか。真新しい感じで、キレイなトイレも隣接されており、雨がしのげる軒下もあった。

さて、この先からがいよいよ真念遍路道の本番である。山道に入っていくので、雨をしのげるようなところはないかもしれない。、、、、ということで、取り敢えずのトイレ休憩後、まだお昼には早かったが、この集会所の軒下で昼食を取ることにした。

昼食後、上長谷集会所をあとにする。すぐに真念遍路道を示す赤いへんろ札があった。そして足元には真念石が・・・。いわゆる真念が建てたと言われる石の道標である。

無事に峠を降りて来られますように・・・。私は真念石に手を合わせ、峠へ続く山道を登り始めた。

左手にカーブしてすぐにアスファルトの車道に合流。それからはダラダラとなだらかな上り坂が続いている。上り坂といえど、ダラダラなのでさほどキツクない。この頃少し雨足も弱まってきた。ヨシ、取り敢えず峠まで頑張って行くぞ。

少し元気も出てきて、快調に歩を進めること約1時間弱。やや広めの県道と交差する地点まで上って来た。ここが地蔵峠であった。赤いへんろ札はこの県道を横切り、向かいの細い山道に入っていくように示している。

少し休憩も入れたかったが、近くに雨をしのげるようなところは何もない。地図を見ると、峠を降り切った所に集会所があるようだ。ここからは下りだし、そこまでこのまま一気に行こう。

山道に入り、下りなのでペースも速まる。しかし気をつけなければ・・・。そう、ここからは安宿のご主人とお兄ちゃんに教えられた、道を間違えやすいルートなのである。降り続く雨に、視線も下向きになりがちだが、私はしっかりと顔を上げ、へんろ道を示す札を見逃さないよう、慎重に山道を下っていった。

そしてどれぐらい歩いたか覚えていないが、私はある地点で「あっ!」と立ち止まった。そこは山道が細いY字路になってふた手に分かれていたのである。そこにはへんろ札もいちおう立っていて、へんろ札はY字路を右手に行くよう示していた。

ハハァ〜ン、間違えやすいのはここかもしれないな。そう思った。というのも、そのへんろ札は横向きに立っていて、歩いてくる真正面からよく見えなかったのである。

Y字路をちゃんと右手に行くと、札に書かれてある文字が左を向くと見える。しかしうっかり左手に行くと、札の裏側を右に見ることになる。裏側には何も書かれていないので、うっかり左手に入ったら、そのまま気づかずに行ってしまうだろう。

ここが問題の間違えやすい地点かどうかは定かではない。が、おっちょこちょいの私のことである。間違えやすいことを教えてもらっていなかったら、知らずにボンヤリと左手に入っていってしまったかもしれない。安宿のご主人とお兄ちゃんに感謝、感謝である。

その後も慎重に慎重に山道を下っていく。やがてお堂のような建物が見えてきた。大師堂である。その大師堂の屋根の下で雨がなんとかしのげたので、ここで一息入れることにした。

地図を開いて現在地を確認。今、大師堂にいるということは迷わずにちゃんとへんろ道を下ってきているようだ。ふもとまでもうすぐである。でも延光寺まではまだまだあるなぁ・・・。

チラッと空を見上げるが、雨が止んでくれそうな気配はいっこうになかった。そしてなんとか重たい腰を上げ、ポンチョをかぶって大師堂を出た。

やがてふもとの車道まで下りてきた。そして前方に大きな高架道路も見えてくる。ヨシ、無事に下まで降りて来れたぞ。思わず顔がほころんだ。

そして地図には集会所とある地点にへんろ小屋があった。おぉ、素晴らしい。先ほど大師堂で休憩したばかりだったが、私は吸い寄せられるようにそのへんろ小屋に近づき、再びの小休止。

リュックを降ろしてベッタリと座り込み、ふぅ〜と大きくため息をつく。バテているのかいないのか、疲れているのかいないのか、そのときの私は、自分でもよくわからない一種の放心状態におちいっていた。



posted by こうへい at 15:16| Comment(9) | TrackBack(0) | 歩きへんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
雨天時は山中のへんろ道がゆるむので、油断なりません。そのような区間はなかったですか? 雨宿りするにしても、するところがなくて、なんとか軒下に身をよせる様子が目に浮かびます。
案内板は、向きが立体的でないことが多く、また、遠くからでも見えるように、敢て斜めに向けていることがあり、迷います。経験した例では、不動岩から26番金剛頂寺に行く途中、樹の葉に半分隠れた案内板を見落とし15分ほど時間をロスしました。その案内板も、どちらを向いているのかハッキリしませんでした。
で、農家で道を確認して前進しました。
>そのときの私は、自分でもよくわからない一種の放心状態におちいっていた。
分かります、分かります!そのときの状態。体が疲れていても心は歩かねば!とせめぎあい、どちらとも名状しかねる心的身体的状態とでも、いいますか・・・
しかし、このように雨中行軍すれば、災害時に会社から自宅に歩いて帰るなぞ、軽いもんです。足元がしっかりしている都会の道なんて・・・・おのずと鼻歌も出てくるでしょう。
ん? 災害時だから、そうはならないか!? 家族、自宅の安否が気になって・・・・
Posted by よし男 at 2009年05月04日 14:59
◆よし男様
いやいやもう山の中はどこも油断なりませんよ。
ちなみに「予告」ですが、私、このあと近々またドえらく迷うんであります。(恥)
真念遍路道をうまく下り切れて油断したんでしょうか・・・。

しかし不動岩から金剛頂寺とは、えらいルートを取られたんですね。
一般的にはあまり行かないんじゃないですか。上から下りてくるならまだありそうですけど・・・。
この打ち方はよし男さん流に言うと、「不意打ち」ってことになるんでしょうかね。
Posted by こうへい at 2009年05月04日 20:55
そうで〜す!
地図を見ると不動岩が書いてあったので、寄ってみようかと思いました。
正確にいうならば、25番津照寺を打ち終え夕刻になり野宿場所を探し、
山道へは、さすが行きたくなかったので、行当岬の公園で宿泊しました。
ここはトイレもあり、適当に交通量もあり、安全と考えたからです。
翌朝、民宿うらしまあたりまで戻るのは面倒と、不意にこのコースを行く
ことに決めました。 一般に行かないコースなので、案内板が樹の葉に隠
れたままになっていたのかも知れません。このコース、地図では大きい
道になっていますが、その実態は、草が生えた農道なんですね。
Posted by よし男 at 2009年05月04日 21:40
◆よし男様
野宿へんろだと、その場所探しも大変みたいですね。
でも不意打ちで正解だったようですナ。ヨカッタ、ヨカッタ。(^o^)
その「不意打ち」で少々迷われたとのこと、、、、ってことは、その「あだ打ち」も、、、なんてネ。(*^.^*)
Posted by こうへい at 2009年05月05日 20:52
失敗談になりますが、この26番札所で今回の区切り打ちは終わり、って気が緩んだのか、27番には行かないんだ、と自分に言い聞かせているうちに、コースを間違ってしまいました。なんと民宿うらしまへのルートを下っていることに途中で気づきました。あだ打ちどころか、返り打ちに合ってしまった感じです。でもまあ、明るい時間帯の55号を不動岩まで改めて歩くことができたし、不動岩にあるお大師さま修業の洞窟の写真も撮れたので、全くの無駄とはなりませんでした! また前々日に民宿で同宿したかたにも不動岩でばったり再開して 「こりゃぁ、お大師様のお心ですな!」 なんて楽しい思い出になりましたです。ハイ。
Posted by Yamamoto at 2009年05月05日 21:36
>失敗談になりますが・・・
あれ? 姓でコメントしてしまいました。「逆打ち」 は案内表示が更に
目立たないので、かなり下山してから、気づきました。
Posted by よし男 at 2009年05月06日 11:14
◆Yamamoto様
◆よし男様
アレレ、初めての方かと思いましたが、Yamamotoさん=よし男さんということでよろしいんでしょうか?
せっかくよし男さん用語(?)を使われる新たな人が出てこられたと思ったのですが・・・。
Posted by こうへい at 2009年05月06日 22:05
「Yamamotoよし男」は仮名です。「山本」は家名です。「よし男」は
知合いで笑い上戸の女性から了解を得て拝借して作った名前です。 
はい、書く用語には、まがうことなき指紋が付いております!
イヤ〜、まぁ、もっと、確認してから書き込めばよかったですねぇ。
Posted by よし男 at 2009年05月11日 22:57
◆よし男様
私も最近、とあるお方のところでHNを間違えることがありましてネ・・・(汗)
まぁ、たまのボケもよろしいじゃないですか。
私ゃ年中ボケておりまするが・・・。

>「よし男」は知合いで笑い上戸の女性から了解を得て拝借して作った名前です。

ほほほぅ、そんなたいそうな理由で作られたにしては、なんかすっげーフツーなお名前のような気が・・・。(笑)


Posted by こうへい at 2009年05月12日 17:31
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