☆☆☆義援金寄付ならびに節電のお願い☆☆☆

2009年04月14日

四国へんろ【103】 足摺岬をあとにして

肩を落として宿へと向かう。今回のおへんろ行で最大のイベントだった足摺岬での初日の出。残念は残念だったが、前日の大晦日に思いがけない日の入りの瞬間には立ち会えた。それでいい。それだけでいいじゃないか。それこそ超ラッキーなありがたいことだったのだから。

また次来る時の楽しみが残ったのだ。そう思うことにしよう、、と自分で自分に言い聞かせる。

部屋に戻ると、すぐに朝食も運ばれてきた。そして同時に給仕の女性が一枚の紙切れを差し出してきた。請求書(領収書)である。いよいよ来たか、、、、。

けっこう高いだろうなぁ・・・。まぁでも驚かずに平然としておこう。それでもなんとか12,000〜13,000円以内で収まってくれたら嬉しいけど・・・。

そう思いながら請求書を受け取り、驚かないように金額を見た。しかしその瞬間、思いっ切り目を見開いた。


は、、、、はっせん、、、、、8,600円、、、、!!、、、、マジ〜!?!?、、、


や、、安い! 驚かないつもりが、逆の意味で驚かされた。一瞬固まったあと、平然を装って1万円を渡す。そして女性からお釣りを受け取った。

しかしこれまたサプライズだった。だいたいココはおへんろ宿ではなさそうだし、お正月なんだから少々の割高も覚悟の上だった。それなのにこの値段。しかも昨夜はビールを1本注文しているのである。確かに一般的なおへんろ宿の料金より少々高めとは言え、これでこの宿は大丈夫なのかと逆に心配になったりもした。

ただこれも、もしかしたらこの宿のお接待価格なのかもしれない。そう思った。給仕の女性にそのことを確かめようかとも思ったが、聞くだけ野暮なことかと声が出なかった。

給仕の女性が部屋を出て行ったあと、ボンヤリと朝食のお膳をながめる。そしていつもは軽く手を合わせてから食べ始めるのだが、このときばかりは「ありがとうございました。いただきます。」とジックリと手を合わせた。

朝食を終え、身支度を整えて玄関へ。そして宿の女性(女将さんかも?)の見送りを受けて、外に出た。そして空を見上げる。雲ひとつない。いい天気だ。そう言えば、初日の出はどうなっただろう。もうすっかり顔を出しているだろうけど、取り敢えず見ておこうか。

、、、と展望台のほうへ足を向けた。しかし展望台へ向かうまでもなく、私の足はスクっと止まってしまった。というのも、ブ厚い雲が東の空高くさらに広がり、いまだに朝日の姿を覆い隠しているのが見えたのである。もうこうなったら、ガックリというより苦笑いするしかなかった。

さて今日は、安宿(あんじゅく)までのゆっくりノンビリ旅である。時間もたっぷりあるし、せっかくなので灯台周辺の観光もしてみようとウロウロと歩きまわった。そしてまた金剛福寺へも立ち寄って、今後の無事なおへんろ行を祈って参拝する。思えばこれが4回目の参拝である。ひとつの札所でこんなに参拝したのは、この金剛福寺だけだった。

そして1月1日の日付を書いた納め札も本堂と大師堂に納める。前日には12月31日と書いた札を納めてはあったのだが、、、、。どうしてもこれはしておきたかったのだ。

そして山門を出、足摺岬の旅館街の町並みを抜けて、土佐清水市内へと歩を進める。肌に感じる風も心地よく、正月なのに寒いという感覚はほとんどなかった。ホントに気持ちよかった。

やがて県道27号線を離れ、やや細いへんろ道へ入っていく。その頃、何気にうしろを振り返り、空を見上げた。そこには煌々と輝く朝日の姿があった。

あぁ、やっと出てきたのか、ライジング・サンよ。しかしその光は非常に眩しく、思わず顔をそむけてしまった。そして片目だけ薄っすらと目を開けて、再び光輝く朝日にチラッと視線を送る。取り敢えずこれが初日の出、、と言えば初日の出になるのか、、、。

まぁまたいつかの正月に足摺岬へ来て、そのときこそ素晴らしい初日の出を拝んでみたいものである。ヨシッ、また来よう。また来るぞ、足摺岬へ。

私はそう心に決めて、輝く朝日に背を向けたのだった。




posted by こうへい at 02:48| Comment(8) | TrackBack(0) | 歩きへんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
金剛福寺は道路のすぐそばにあるので参拝が充分できますね。
請求書の額が少なければ、たずねても良かったのではないですか?
「ずいぶん金額が安くなっているようですが?」
「え? あ? あ!間違っていました。すみません、いま修正して
 来ます!」 となってヤブヘビになるかも知れませんが。
民宿では翌朝、会計を済ましてから、「これお接待としてのお昼です」
とお弁当を渡されて、これでは宿泊代が安い、と思うことがあります。

さて、ここからは私も未踏のコース。しっかり読みますよ!
Posted by よし男 at 2009年04月15日 23:51
◆よし男様
もう、、やめてくださいよ〜。ドキッとしたじゃないですか。
実はそのヤブヘビをおそれて黙ってたってぇのが真相だったりもします。
マイッタなぁ、こりゃ・・・(汗)

>さて、ここからは私も未踏のコース。しっかり読みますよ!

えっ!そうなんですか。
以前に確か66番雲辺寺へ行かれたことをこのコメント欄でお聞きした覚えがありますけど・・・。
よし男さんはてっきり結願してるものと思い込んでました。
、、、、じゃなくて、実は足摺岬からの打戻りコースが未踏ってことなんでしょうか。
Posted by こうへい at 2009年04月16日 00:54
金剛福寺の次からしばらくは未踏です。
なにせ、区切り打ちでも、バラバラに打っているのです。

区切り打ち、抜き打ち、乱れ打ち、不意打ち、あだ討ち、返り討ち、など。

一回だけ、28番と29番の間は万引き男を追うために抜いて車で移動
しました。事情を知っているお坊様が免除を祈祷でお願いしてくれました。

なので、通し打ちは、まず無理でしょう。
Posted by よし男 at 2009年04月16日 21:39
◆よし男様
>区切り打ち、抜き打ち、乱れ打ち、不意打ち、あだ討ち、返り討ち、など。

なるほど。そう言えば、以前に同じようなことをおっしゃってたようなことを思い出しました。
ただ「あだ討ち」「返り討ち」っていうのが気になりますね。
単に言葉のアヤだけなのか、まさか、、、それとも、、、本気で、、、!?!?
Posted by こうへい at 2009年04月16日 22:41
「あだ打ち」ってぇのは、何らかの原因で道に迷ったり、ひどい目にあった場合にやり直す歩きです。また「返り討ち」ってのは一般に「戻り打ち」と言われる歩きです。ほかにも、こうへいさんもされた真っ暗な状態で歩く「闇討ち」もあります。私の場合は、曇り空の夜、農道から10番札所切幡寺へ至る外灯もない道で経験しました。タヌキに間違われたみたいでした。(もうコリゴリで、二度としません。) 
あくまでも非認定の用語です!
Posted by よし男 at 2009年04月17日 13:31
◆よし男様
あだ討ち、返り討ちとはそういうことでしたか。なるほど、なるほど。
なかなかおもしろいじゃないですか。
今後、認定用語にするべく、どんどん使っていきましょう。
私も使わせていただきますよ。(^-^)
Posted by こうへい at 2009年04月19日 02:58
あしずり旅館双葉に「お遍路さん価格」があるかどうかは知りませんが、宿によっては区別しているようです。予約電話を入れたとき「お遍路さんですか?」と訊かれ「遍路ではないけれど歩いています」と返答し、ややこしくなったこともあります。
Posted by ネコ at 2009年07月01日 09:17
◆ネコ様
怒涛のコメント3連発ですナ。ありがとうございます。

ネコさんは、どうもご自身が「おへんろさんじゃない」ってことに執着されてるかもしれませんね。
でもお四国を一度だけじゃなく、けっこう歩いてらっしゃるようで、、、、。きっと何か感じるものがあるんでしょうね、ネコさんに。
絶対そうだと思いますね。

どうですか? またいつか四国を歩こうと思われたら、一度おへんろさんになってみては、、、。
へんろ宿を経営している人は、おへんろさんが泊まってくれることが嬉しくて仕方ないんだと思いますよ。だからこそのおへんろ宿なんですから。お接待してくれる人もそうです。
それを「おへんろさんですか?」と訊かれて、「違います」って言ったらその人もガッカリするじゃないですか。

かといって、四国を歩く人は必ずおへんろさんじゃなきゃいけないってことを言ってるわけじゃないですよ。
もしまた再度お四国を歩こうと考えておられるなら、一度くらいは、、、、ってことですから。
人の優しさやそのありがたさを再確認できると思いますよ。
Posted by こうへい at 2009年07月01日 22:34
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