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2009年04月07日

四国へんろ【102】 シンジラレナ〜イ

2007年1月1日(月)元旦 6時30分起床

携帯アラーム音に飛び起きた。そしてカーテンを開けて外を見る。まだ薄暗かったが空には雲ひとつなく、海の向こうに水平線までがハッキリ見えた。

ヨッシャー、絶好の初日の出日和だ!!。思わず小さくガッツポーズ。

さてその前に本日の行程であるが、今日は昨日歩いてきた道を打ち戻って、安宿(あんじゅく)に宿泊予定。その距離およそ23km。ほぼ平坦なルートなので、一日としてはかなり楽な行程である。途中に参拝する札所もない。
宿を8時頃に出ても十分だなと、朝食はちょい遅めの7時30分ということで宿にお願いしていた。その前にまずは初日の出、、、、。ということで、私はそそくさと着替えて外に出た。

初日の出予定時刻は7時頃とのこと。それまでまだ時間はあるが、なんだかワクワクして、いても立ってもいられなかった。そして外に出て、再び空を見上げた。ヨシヨシ、雲ひとつないぞ。素晴らしい。思わずニンマリほくそ笑む。

人影もまばらな中、ジョン万次郎像の前を通って展望台のほうへ。そして展望台まで来て、



、、、、、、、(ボーーー然)、、、、、、、、、



な、、、なんじゃ、ありゃぁー!!



茜色に染まる東の空。ナントその東の空の水平線一帯にだけブ厚い雲がかかっていたのである。

少し首を右に向け、南の空を見つめる。そこは雲ひとつなく水平線もハッキリ見える。もちろん西の空もずーっと・・・。宿から見えた景色はこれだったのか。

しかしなんてこった。一番大事なところにだけ雲がかかってるとは、、、。またその雲はブ厚いだけでなく、そのふちの先端が朝日がそこに昇ってくるであろうルートを覆い隠すように伸びているのだ。

東の空はどんどん明るさを増し、刻一刻と日の出の時間が近づいてくる。しかしその明るさが増すごとに、雲もまたその先端が空高く広がっていく。まさに信じられない光景であった。

そして周囲からは、他の観光客たちの口々のつぶやき(ボヤキ)が聞こえた。

「えーっ!何ぃアレ!」
「あれじゃ見えないよー。」
「なんであそこだけ雲がかかってるん?」
「もう、ちょっとー、どうしてー?」

最後の言葉は私の隣にいた若い女性のものであるが、彼女はバシバシと欄干を叩き、思い切り地団駄を踏んでいた。

やがて時刻はちょうど7時を指そうとしていた。が、目の前に広がる光景はそのままである。もうこうなったら、あの雲が旧約聖書でいうところのモーゼの海ならぬモーゼの雲として2つにパックリ割れてくれないだろうか。そうでもしない限り、初日の出の瞬間は拝めそうになかった。

しかしそんな願いも空しく、ときは静かに確実に過ぎていく。そして時計を見た。7時15分頃だったろうか。さらに高く伸びたブ厚い雲の向うには、朝日がすでにその姿を現しているだろうことが感じられた。

初日の出をあきらめて、ひとりふたりと観光客が展望台から離れていく。しかし私は、もしかして雲のふちからひょっこりと顔を出してくれるんじゃないかと淡い期待を抱きつつ、東の空を見つめ続けた。

だが、ブ厚い雲は朝日が昇るルートだけを覆い隠しながら空高く広がり続ける。なんてイタズラな野郎なんだ、あの雲は・・・。

そろそろ朝食の時間が近づいていた。ヤバイな、戻らないと・・・。
下くちびるを少し噛みながら、私は海に背を向けた。そして2、3歩足を踏み出して、もう一度振り向く。やっぱりダメか・・・。ガックリ肩を落とす。



結局この日、私が朝日の姿そのものを見たのは、それから2時間ぐらいあとのことだった。





posted by こうへい at 00:15| Comment(2) | TrackBack(0) | 歩きへんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
雲が初日の出を覆っているなんて、なんという不運!
  もったいぶらずに、みせろ〜〜〜!と叫びたいですね!

でも、これが現実。 ゆえあっての状況でしょう。
その故、知るすべもなし。
Posted by よし男 at 2009年04月14日 20:38
◆よし男様
>でも、これが現実。 ゆえあっての状況でしょう。
>その故、知るすべもなし。

そ〜なんすよねぇ・・・。
まぁでも大晦日の美しい日の入りを思いがけず見れたので、
プラマイゼロということで自分を納得させております。
Posted by こうへい at 2009年04月15日 20:48
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