☆☆☆義援金寄付ならびに節電のお願い☆☆☆

2009年02月24日

四国へんろ【88】 岩本寺へ その2

山道でへたり込む。しかし俺も弱くなったなぁ。高校・大学と体育会系のクラブに所属して、体力・脚力にはけっこう自信があったつもり、、、、だったのだが、やはり寄る年波には勝てないのか・・・。

しばらく休んでいると、うしろからYさん、少し離れてTさんの姿が見えてきた。そしてYさんが、

「あれ、休憩ですか? もうひとりの彼は、、、?」
「Sさんは先に行きました。ちょっと足の速さについていけなくて・・・。」

ぐったりしながら言葉を交わす。そしてあとからTさんが通り過ぎたところで私も腰を上げ、再び山道を登り始めた。それから再びTさんYさんを追い抜いていく。

ふぅ・・・。しかしどこまで続くんだ、この上り坂は・・・。お大師様の金剛杖に支えられながら、なんとかかんとか歩を進めていく。しばらくして、前方から逆打ち歩きへんろさん(男性)がこちらに向かってくるのが見えた。そしてすれ違いざまに声をかける。

「ハァ、すいません。この坂、あとどれぐらいですか?」
「あぁ、そうですねぇ。あと、、、1回、、、2回、、、3回ぐらい曲がっていったら、峠に出ますよ。」

そういってその男性は下りてきた山道を指差しながら教えてくれた。そして、、、、

「最後の最後にキツイ登りがありますから・・・」
「アチャー、そうですか。」

お礼を言ってその男性とすれ違う。そして山道は男性の言った通り、最後の最後にキツイ登りが待っていた。
そこは長〜い階段になっていたが、ハシゴに近いんじゃないかと思うほどの急角度だった。手すりにつかまり、エンヤコラセ〜と上っていく。
そしてなんとか登りきった先にアスファルト道が見えた。どうやら七子峠に着いたようである。

右手に大きな道路が走っている。国道56号線のようだった。56号線のほうに少し出てみると、ドライブインとその脇に飲みものの自販機があった。そこでペットボトルのコーラを購入。一口飲んでのどの渇きを癒す。

そして再びへんろ道のほうへ戻ってきたところで、下からYさん、続けてTさんが上がってきた。

「ハァ〜、キター!」 Yさんは思わず感嘆の声を上げて、手を膝についた。そして2人を自販機のあるところへ案内する。

それぞれペットボトルを片手に再びへんろ道に戻った。それからまた私は2人より前に歩き出し、やがてへんろ道は56号線に合流した。

56号線に出て少し行くと、右手にへんろ小屋があった。ここで休憩しようと、リュックを降ろし、靴と靴下も脱いだ。するとそこへ、うしろからひとりの歩きへんろさんがやってきた。ナントSさんだった。互いに顔を合わせてビックリする。

「あれーーっ、もうずっと先に行ってたんじゃなかったんですか?」
「いや峠のドライブインでメシ食って待ってたんですよ。もしかして来るんじゃないかなぁと思ってたんですけどね。」
「そうやったんですか。けど、TさんとYさんには会いませんでした?僕のうしろを歩いてるはずなんですけど・・・。」
「会いませんでしたねぇ。」

でもまぁ、それもそのはずだった。というのも、私とTさんYさんは、七子峠からへんろ道を、Sさんは七子峠のドライブインで食事をしたあと、そのまま56号線を歩いてきたようだった。

そしてしばらくSさんと話しているところへ、TさんYさんが2人仲良くやって来た。しばしの再会にSさんもニッコリ。

こうして、会っては別れ、会っては別れ、を繰り返す。歩きへんろだからこそのひとつの楽しみが、ここにあるんだなぁと思った。

「それじゃぁ・・・」 そういってTさんYさんは先へ歩き出していった。

(えぇーー! 休憩しないんですか、お2人さん!)

唖然として2人を見送る。それに続いてSさんも歩き出した。そして私も急いで靴下と靴を履き、3人のあとを追いかけていった。


posted by こうへい at 00:20| Comment(2) | TrackBack(0) | 歩きへんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
若いころに作った体は確かにその後も残るようです。訓練をして耐えると、体が「そうか、生きて行くには、これだけの筋力は必要なのだな?」って感じて残すのでしょう。でも日常的に使わないと徐々に減っていくのではないでしょうか? と言い切るより、結構やるじゃないですか!? 大坂遍路道は、自動車の通る音が聞こえるのに、なかなか自動車道路が見えてこないのであせりました。まさか、見えるあの高さまで登らねばならないってこたあ、ないよな!?と思っていたら、本当にそこまで登るはめになったのを覚えています。
>「最後の最後にキツイ登りがありますから・・・」
とは、「着いたらオドロクぞ!」と内心面白がっているココロですね、こりゃ。
あの階段は全部木製で、ハシゴで間違いございません! 私も峠のドライブインの七子茶屋から先で迷いました。先行するキャリーカートを曳いたおへんろさんのあとに続いて行けばよいはずと進んだところ、自分は56号を歩いていることに気づき、旧遍路道に行くべく、川を渡ろうとして渡れず、田んぼの中で行き止まりになったり苦労しました。カートを曳いては旧遍路道は進めないのでした。 ところで、こうへいさん、いつのまにか競争する心理になったりしてませんか?!
Posted by よし男 at 2009年02月25日 01:13
◆よし男様
>ところで、こうへいさん、いつのまにか競争する心理になったりしてませんか?!

う〜ん、どうでしょうねぇ。アノときは、置いてきぼり食らうのがなんとなく嫌で、あわてて追っかけたんですけどね・・・。

でもTさんYさんの72歳コンビに、まだ40代の私が遅れをとるわけにはいかないといった思いは、無意識に働いていたかもしれません。
実は、次回はそのことについてちょっと触れてみようと思ってたところなんです。
ホントにあの72歳コンビはお元気でした。
Posted by こうへい at 2009年02月25日 21:31
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