☆☆☆義援金寄付ならびに節電のお願い☆☆☆

2009年02月22日

四国へんろ【87】 岩本寺へ その1

「あ、どうも、こんにちはー!」、、と、にこやかな笑顔でYさんがやってきた。

そしてそえみみず遍路道が通行止めになっていることを話すと、Yさんもそのことをご存知だった。Yさんはというと、今回が2回目の歩きへんろで、1回目はそえみみずを歩いたらしい。

「まぁ、仕方ないっすね。行きますか。」
「行きましょうか。」

ということで、Tさん、Yさん、私の3人で大坂遍路道に向けて歩き出した。そして歩きながらTさん、Yさんといろいろ話す。Tさんは広島、Yさんは神奈川の人で、驚いたことに2人とも御年72歳の同年代だった。しかし特にYさんのほうであるが、とても72歳には見えず、還暦を迎えたところだといってもおかしくないほど若々しかった。

少ししてTさんが、「私は歩くのが遅いので、気にせず自分のペースで歩いてくださいよ。」と私に言ってくれた。そして私も「ハイ。」とうなずきながら、やがて少しづつ前へ前へと進んでいった。

やがて中土佐町の役場前に来て、私は休憩を入れることにした。役場入口の石塀に腰掛けて靴を脱ぐ。そこへTさんYさんがやってきた。

「アレ、こんなとこで休憩?」
「えぇ、ちょっと、、。朝から歩きづめで疲れましたんで・・・。」
「私らは先に行ってますよ。でもいずれ追いつかれるから、ちょうどいいか。」

そう言ってTさんYさんは先へ歩いていった。

靴下も脱いで足指を外気にさらす。そして軽くマッサージ。そうこうしているうちに、また一人うしろから30代ぐらいの男性へんろさん(以下Sさん)がやってきた。互いに挨拶を交わし、Sさんも先へ歩いていった。

今回は歩きへんろさんとよく会うなぁ。前回の区切り打ちでは、ほとんど一人っきりだったので、なんだか嬉しくなってくる。
ヨシッ、そろそろTさん、Yさんを追っかけていこうか。ということで、私も腰を上げて歩き出した。

すると、ほんの10分ぐらい歩いたところで、左手にへんろ小屋があった。そこに見覚えのあるおへんろさんが3人。Tさん、Yさん、Sさんの3人だった。

「あれ〜、こんなところにへんろ小屋があったんですかぁ。」
「あぁお疲れさん、もう追いつかれちゃいましたね、アハハハハ。」

地図を見ると、確かに中土佐町役場の少し先にへんろ小屋のマークがあった。何もあんな休憩しにくいところで休憩しなくても、ちょいと行けばへんろ小屋があったのに、、、。ちくしょう、シマッタなぁ・・・。

悔しかったので、取りあえずここでも休んだれーっと、私も3人の輪のなかに入っていった。

しばらくの談笑後、4人でいっしょにへんろ小屋を出た。そしてSさんと私、TさんとYさんのコンビで前、うしろになって歩いていく。Sさんは名古屋の人で、山登りが趣味だという。さすがに歩くのがけっこう速い。横に並び、いろいろ話しながら歩いているが、ついていくのに必死だった。いつの間にか、TさんYさんの姿はうしろへかなり遠くなっていた。

しばらくして大坂遍路道はダラダラな上り坂が始まり、やがて本格的な山道になってきた。そして山道に入ったとみるや、Sさんはポケットに入れていた鈴を腰に提げた。その鈴の音は、チリーーン、チリーーンと余韻の長い、耳にとても心地よい音色だった。

「いい音ですねぇ。でもそれ熊よけですか?」
「そうですよ。僕は山道では必ずこれを付けてます。」

こんなへんろ道に熊が、、、、とは思えなかったが、鈴を提げるのも山登りする人の習性なのかもしれないなと思った。

山道の傾斜がどんどんキツくなっていく。が、Sさんの足取りは軽やかだ。ついていくのに青息吐息である。Sさんも私を気遣ってか、少しペースを落としてくれているようだった。

しかししばらくして、さすがにもうついていけないと感じた私は、Sさんに「私のことを気にせず先に行ってください。」と促した。Sさんも「わかりました。」とうなずいて、ズンズンと山道を上っていき、みるみるうちにその距離は離れていった。

速い!。さすがはクライマーである。そして私はというと、Sさんの姿が見えなくなったところで、ベッタリと山道にへたり込んでしまったのだった。


posted by こうへい at 02:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 歩きへんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>ちょいと行けばへんろ小屋があったのに、、、。
よくある想いですね。休憩所は地元の有志で建てられていることが多いので、間隔が一定していません。
特に高知中部、西部は休憩所を印刷物に積極的に記載しない方針とか聞きました。また四国全体では数千人が同日に歩いていても、ほとんど順方向に平行して歩くので遇うことが少ないのでしょう。
そえみみず遍路道: 四国は青く太い、ヒルのようなミミズがいますが、このみみずのことかな?
四国にも熊は棲んでいます。その数は少なくビクビクしながら生きているので、バッタリ遇ったら熊が死んだふりをするかも知れませんが、パニックって凶暴になる恐れもあります。はちあわせしないのが無難です。
登山を趣味とする人には、へんろ道の起伏は全然問題ないのでしょうが、長い距離には挑戦したくなるらしい。しかし靴に困るそうです。平地では登山靴は不便でしょう。
Posted by よし男 at 2009年02月23日 20:42
◆よし男様
「みみず」がミミズのことなら、「そえ」は何なんでしょうね。
ご存知の方がいらっしゃいましたら、解説よろしくお願いいたします。

熊のほうが死んだふりっていうのもおもしろいっすねぇ。でも実際そうかもしれません。
Sさんの靴はどんなだったかなぁ・・・。う〜ん、、、、、。
Posted by こうへい at 2009年02月23日 22:23
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。