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2008年12月03日

四国へんろ【62】 水平線のかなたに

2006年8月15日(火) 早朝4時30分起床。

さて第3回目の区切り打ちも今日と明日を残すのみとなった。予定としては、今日26番・金剛頂寺までを打ち、明日には27番・神峰寺を打って帰ることにしていた。

一日の歩行予定距離も前日や前々日ほど長くないので、この日は何もこんなに早く起きて出発する必要はなかったのだが、ひとつだけ目的があった。
というのも、実は前日、なまはげおじさんと会ったときにこんな会話をしていたのである。

「ワシなぁ、このおへんろで楽しみにしてることがひとつあるんや。」
「へぇ、何ですか、そりゃ?」
「室戸岬はナ、太陽が海から昇って海に沈むんが両方見れるらしいんや。それを見たいんや。」
「へぇ、そうですか。室戸岬って、、そうなるんかぁ、、ふーーん!!、、それ、いいっすねぇ!!」

室戸岬周辺の地形は、南側に突出した岬を先端にして、鋭角な逆三角形の形を成している。故に南側はもちろんのこと、東も西も海なのである。

朝早くに宿を出て、室戸岬までの東海岸を歩きながら朝日を拝む。昼までには室戸岬に着いて、午後は西海岸をのんびり歩き、やがて水平線に沈む夕日を拝む。
地元住民でもない限り、なかなか拝めないそんな光景をぜひ自分のこの目で見てみたい。私もそう思ったのだった。

そんなプランを念頭に置きつつ、5時前には宿を出た。
外は薄暗いながらもじゅうぶん歩けるだけの明るさはある。そして東の空には雲ひとつなく、うまくいけば輝く日の出の瞬間が迎えられそうだ。

夜明け前の国道55号線。左手に大きな波しぶきを上げる海岸線を眺めながら、一路室戸岬を目指して歩いていく。

やがて東の空の水平線一帯が、少しづつ茜色に染まっていくのが見てとれた。日の出のときはまもなくのようだ。
私はしばらく足を止め、その瞬間を今か今かと、じっと待つことにした。

そして待つこと数分あまり。時刻はちょうど5時30分頃だったろうか。ついにその瞬間はやってきた。

DVC00017_M.jpg
 ドドドドドーー  ゴロゴロゴローー 
   ドドドドドーー   ゴロゴロゴローー 

 水平線のかなたにポッカリと顔を出した輝く
 太陽。そして絶え間なく打ち寄せる太平洋の
 荒波。
 通り過ぎる車も人影もなく、その波の音しか
 聞こえない。
 この幻想的な光景に、胸中がブルブルと打ち
 震えた。
 このときの感動を何と表現したらいいのだろ
 う。適当な言葉が思いつかない。
 思わず手を合わせ、しばしその美しさ、神々
 しさに酔いしれる。


朝日が昇るスピードは意外に速い。直視できたのは、ほんの少しの間だけだった。そして辺り一帯はみるみるうちに明るくなった。

感動の余韻を胸に再び55号線を歩き出す。しかしどうしようもなく足取りは重い。
足指のマメがそうとう痛い。おとついより昨日、昨日より今日。その痛みは確実に増している。

途中に2度ほど休憩を入れながらエッチラオッチラ歩いていると、前方に白く大きな像が見えてきた。室戸青年大師像だった。

室戸岬までもうあと1kmあまりのところ。大師像の真下に来て、お大師様をグッと見上げる。そしてここまで無事たどりつけたことに感謝しながら静かに手を合わせた。

そこからすぐのところに御蔵洞(みくろど)という大きな洞窟があった。若き日のお大師様がその中で修行をされた場所である。

中に入ってみると、ややヒンヤリとして心地よく、また人間世界とは思えない霊験あらたかな雰囲気が感じ取れた。

心静かにお参りを終え、さて外に出ようと振り返る。その瞬間、息を呑んだ。

暗い洞窟の中から外に見える、、、、、、青い空、、、青い海、、。

過去に写真で見たことのある風景だったが、実際にその場で、自分の目で見たその風景は、これまた言葉にならない美しさを放っていた


posted by こうへい at 00:18| Comment(4) | TrackBack(0) | 歩きへんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはよーさんでございます。(^ヮ^)ノ

すばらしい写真です!仕事中なんスけどウルッときちまいました。

日の出っつーのは365日毎日たしかにあるんだけれども、
なぜだか力がみなぎってくるし、「よっしゃ今日も一発やったるでぇ〜!」
てな気持ちにさせてくれます。
なかでも初日の出は別格で、ムカシ生駒の山上から初日の出をたくさんのギャラリーとともに拝んだとき、なんともいえないありがたい気分になりました。
見ず知らずの周りの人と抱き合って「おめでとーおめでとー」と言ったのを思い出します。(欧米かっ!←古い?)

Posted by はりQ at 2008年12月03日 10:06
◆はりQ様
感動していただけましたやろか。 
今度はね、ぜひ自分の目で見なはれ。自分の目で、、、。
はりQさんが実際に見はったら、それこそ涙ボロボロもんになるんとちゃいますか。(笑)

けど、欧米かっ!が古いなんちゅうたら、タカ&トシがかわいそうやないですか。
ちなみに、私、彼らのコントはけっこう好きなんでございます。
Posted by こうへい at 2008年12月03日 22:07
室戸と言えば台風情報でよく出てくる岬ですね。
「太平」とは言えない荒海の印象がある「太平洋」の岬。
この海の先は何千キロも陸といえるところがないと思うと
気が遠くなる広大な景色です。

修業に適する洞窟御蔵洞が、最適の位置にありますね。
自然の洞窟でしょうか? 空海の時代は、荒地海岸で
あったでしょう。
Posted by よし男 at 2008年12月03日 23:01
◆よし男様
御蔵洞ですが、ここでも感動して写メ撮ったんですけど、全然何が写ってるのかわからなくてですね、、、。

自然の洞窟かどうか、、、う〜ん。
どなたかご存知の方、ヘルプを〜!
Posted by こうへい at 2008年12月04日 02:19
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