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2008年11月27日

四国へんろ【60】 謎の逆打ちへんろさん その2

真夏の熱い太陽光線を体全体に浴びているというのに、このときばかりは寒気が走った。とっさに声も出てこない。
しかし私はゴクリと唾を飲み込んだあと、その謎の逆打ちへんろさんに思い切って声をかけた。

「あ、、、、あのぅ・・・・・すいません・・・・。」
「、、、、ハイ?」
「あのぅ、、、、、、、さっきも、すれ違いませんでしたか?」

そう問いかけると、その男性は、ニッコリ微笑んで一言・・・。

「えぇ、そうですね。」

(、、、???、、、はぁ?、、、、???、、)

そう、やはり最初の2人と同じ人だったのだ。
いや、でも、なぜ?、、、どういうことだ?

訳を聞いてみると、この男性は夫婦で四国へ来ていて、奥さんが順打ちで、そして自分は逆打ちをしながら歩いているということだった。

・・・と言っても意味がわからないことだろう。
つまりは、夫婦で以下に述べるような歩き方をしているらしいのだ。

例えば・・・

@夫婦でいっしょに車で四国にやってくる。
Aとある地点(A地点)で奥さんだけが車を降り、奥さんはそこから順打ちで歩き始める。
Bご主人は先に車を走らせ、とある適当な地点(B地点)に車を駐車する。
CB地点で車を降りたご主人は、A地点へ向かって逆打ちで歩き始める。
Dご主人は、途中ですれ違う奥さんに車のキーを渡す。
Eそのまま奥さんはB地点へ、ご主人はA地点に向かってそれぞれ歩いていく。
FB地点に着いた奥さんは車に乗り、ご主人を迎えにA地点へと車で戻る。
GA地点で合流した夫婦は、いっしょに車でB地点に向かう。
HそしてB地点で再び奥さんは車を降りて順打ちに歩き始め、ご主人はまた先に車を走らせて、、。

・・・ということを繰り返しているとのことだった。おわかりいただけるだろうか。

しかしいろんな歩き方があるものである。ただ、この夫婦の歩き方であるが、変則的でありながらも、なかなか合理的だなとも思った。

歩きへんろをしようと考える際、四国までの移動手段が自家用の車やバイクでとなると、それを長時間どこに駐車させておくかが問題となるだろう。歩いた後には、別の交通機関を使って車を取りに戻る必要も出てくる。

が、このやり方なら、そんな心配はご無用である。駐車時間も長くてほんの1〜2時間ほどで済むだろう。またその日の打ち止め場所近くに適当な宿がなくても、車があるので離れた宿への移動もラクなはずである。いざとなったら車の中で寝ることも可能だろう。ほかにもメリットはいろいろ考えられそうだ。

逆にデメリットとしては、とにかく中間地点でのキーの受け渡しが命になるので、間に険しい山道がはさまると、道に迷うなどしてすれ違うといった危険性がある。ケータイが通じればよいが、山中となると電波が届かない場合もあるだろう。

さらには、常に逆打ちの形で歩くことになるご主人が、その変則さゆえに、途中で何度もすれ違うことになる他の順打ちへんろさんから、ときに奇異な目で見られてしまいやすいということもある。

まぁでもそれは仕方ないことだろう。実際、私はその男性を見て、一瞬、亡霊かと思ったのだから・・・。

「いや〜、よく怪しまれるんですよねぇ。」

謎の逆打ちへんろさんは、そう言って照れ笑いしながら、その場を去っていったのだった。


posted by こうへい at 00:08| Comment(4) | TrackBack(0) | 歩きへんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なるほどね!
へんろコースがほとんど1本だけの東部土佐なら
可能ですね。国道55号線だけを通ることにして
合流地点を決めておけば、できますね。
変に冒険心を起こし、別ルートに入ることなく進むのです。
いつか、いつかと不安にさいなまれながら歩き、お互いに
先方に相手を見つけたときは、ヨロコビのあまり駆け寄り、
夫婦愛はいやがうえにも再確認されるのですね。
欧米なら年齢、人目にかかわらず、二人はヒシと抱擁しあい・・

でも自分が歩いたコースを車、電車で戻るというのは、なにか
むなしいです。私も今回帰宅の都合で電車で逆戻りしたのです
が、オレの苦労して歩いた距離は480円分か?と感じてしま
いました。
Posted by よし男 at 2008年11月27日 23:48
もう、よし男さん、妄想し過ぎですって、、、(笑)
けど最近のよし男さんは、オモシロイですねぇ。
今後もその調子でよろしくお願いいたします。

さてこのご夫婦なんですが、そうやって夫婦愛を確認されてたのでしょうか、、、。(笑)
是非ご本人夫婦様からお聞きしたいなぁ、、、なんて。
コメントいただけないかなぁ・・・。
Posted by こうへい at 2008年11月28日 01:42
登場する謎の逆打ち遍路とは一体だれなのか。実は........。

日頃、冷めた?関係の夫婦でも、てくてく歩きの途中で会えば思わずにっこりしてしまう不思議な心理。

二人はヒシと抱擁し合い、それから.....という妄想が現実になるよう次回から心してガンバリます。

なお、車のキーは二人でそれぞれ1本ずつ携帯しますので、万一、途中で出会わなくても大丈夫です。





Posted by けんちゃん88 at 2008年11月29日 01:09
◆けんちゃん88様
よくぞお越しくださいました。
読んでてくださったのですね。ありがとうございます。
車のキーの件、そうかぁ、普通はそうしますよねぇ。
私の聞き間違えだったかな、、、。(汗)

またいつかお会いできますことを楽しみにしております。
奥様にもよろしくお伝えくださいませ。
ホントにありがとうございました。

Posted by こうへい at 2008年11月29日 09:35
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