☆☆☆義援金寄付ならびに節電のお願い☆☆☆

2008年11月03日

四国へんろ【54】 愛すべきA君 その6

内妻トンネルのすぐ手前を左側に、急激な坂道を下ったところに内妻荘はあった。私はこのトンネルの手前でもう一度振り返り、A君に「こっちこっち」と指で方向を示したあと、坂道を下っていった。

そして内妻荘の玄関に着いたのは、ちょうど18時頃。心なしか細かい雨がポツリポツリと降り出していた。
そしてA君が坂道を下りてくるのを確認したあと、玄関の中に入った。A君もなんとか無事到着。

部屋に入るなり、宿のご主人が「洗濯ものがあったら出しなさい、してあげるから。」と言ってくれた。そして汗まみれになったものをすべて渡し、そそくさと風呂場に向かう。しばらくしてA君も風呂場にやって来た。

風呂から上がって、すぐに夕食の席についた。その夕食の間(ま)には、けっこうな宿泊客がいて、パッと見では、私とA君以外におへんろさんらしき人の姿はなかった。どうも海水浴客がほとんどのようだった。

それを見て、ふと今日この内妻荘に予約の電話を入れたときのことを思い出す。ご主人が、私が歩きへんろだということを聞いて、少し間を置いてから、「いいですよ」と言ってくれたことを・・・。
そしてもしかしたらホントは今日は定員オーバーなんじゃないだろうかと・・・。

実は牟岐警察前の無料接待所で仲代おじさんに教えてもらったのだが、この内妻荘のご主人は、おへんろ業界ではけっこう有名な人らしく、牟岐警察前の無料接待所、さらには日和佐の無料宿の運営管理にも関わっておられるそうな。

(のちにNHKの「街道てくてく旅 四国八十八か所を行く」という番組で、プロ卓球選手の四元さんが、この牟岐警察前の無料接待所を訪れたとき、TV画面の中に内妻荘のご主人の姿もあって、懐かしく拝見しました。)

ご本人が目の前にいるのだから、本当のところどうだったのか聞けばいいものを聞けず、いや聞く必要などないかと、ただ手を合わせ感謝の念をご主人に送ったのだった。

そうしているうちに、A君も夕食の席にやってきて私の対面に座った。

「A君、ビール飲めるんか?」
「え?あ、ハイ、好きです。」
「正直やナ。」と言って、「すいませーん、ビール2本お願いします。」
「え?2本?」
「おごるから1本飲みぃナ。」
「わぁ、すみません。」

ビールとグラスが運ばれてきて栓を抜く。そして乾杯するのに、A君にビールを注ごうとしてビンを持つと、A君はさっさと自分で自分のグラスに注いでいる。
オイオイと思いつつ、ま、いっか〜ということで、私も自分でグラスにビールを注ぎ、とにかくカンパ〜イ!
適度なホロ酔いも手伝って、和やかな夕餉のときは過ぎてゆく。

そして最初はあぐらをかいていたA君であるが、いつぞやテーブルの下で足を伸ばすようになっていて、ふとしたときにA君の足の裏が見えた。

「ん?、、、A君、、ちょっとその足の裏見せてみぃ!」

照明に照らされたA君の足の裏。それを見てビックリ仰天!!

「なんじゃ、こりゃー!!」

言葉ではとても言い表せられない。思わず目をそむけたくなる。
A君の足の裏は、両足とも異様に皮がむけて、とんでもないことになっていた。


posted by こうへい at 01:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 歩きへんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
内妻荘前の海の水がエメラルド色に透けていて
とてもいいなあ、と記憶に残っています。
というより、トンネル経由でない、ここから先の道
に迷って、このあたりを3回ほど往復しました。

やはりね。足裏の皮が剥けてしまうと、気力があっても
足裏がヒリヒリして耐えられません。そうなると筋肉の
疲労も当然かのように合体して、総合的に疲労感が体の
前進を「妨害」するように支配します。

今、此の秋と次の春の歩きへんろの準備として、前回の
反省から、自宅周辺での「練習歩き」時には、靴下を
はかないで、靴底内での摩擦で足裏の皮を厚くなるよう
に鍛えています。『原住民』のように、裸足で歩けば効果
は最高でしょうが、ガラス片、鉄片が多い現在の環境では
危険ですね。もっとも何をしても、雨天時に足裏を濡らす
と、足裏の皮は剥がれるのかも知れません。
ほんとうは、どうなんでしょう?
Posted by よし男 at 2008年11月03日 14:43
◆よし男様
内妻荘前の海は、エメラルドグリーンだったんですか!
薄暗かったので、よく覚えてません。翌日も早朝に出立しましたし・・・。

>やはりね。足裏の皮が剥けてしまうと、気力があっても
>足裏がヒリヒリして耐えられません。そうなると筋肉の
>疲労も当然かのように合体して、総合的に疲労感が体の
>前進を「妨害」するように支配します。

これは、すっーーーごくよくわかります。
実は私のほうがまさしくこれを体験したんですよ。

>ほんとうは、どうなんでしょう?
そんな難しいこと、私がわかるわけないじゃないですか。(汗)
しかしよし男さんは、ホントに努力家ですね。
自分も何かやらんとなぁ・・・と思いつつ、、、、。(大汗)

さてさて次回予告をお伝えいたしますね。
次回は、A君劇場の最終回になります。いちおうタイトルだけ決まってます。
その名も 「愛すべきA君 Final 〜そして別れ」 でございます。
・・・が更新はちょい遅れるかも。
昨日今日と四国へ、そして明日あさっては信州へと、ともに出張が立て込んでまして・・・。(疲労)
おへんろシーズン真っ盛りの時期に、四国出張はちょい悲しかったです。
Posted by こうへい at 2008年11月05日 00:21
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