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2008年10月28日

四国へんろ【52】 愛すべきA君 その4

A君より先に歩き出したとはいって、私もそれほど快調なペースではなかった。というのも、実は私も薬王寺を出た頃から、少しづつ足指のマメの痛みを感じ始めていたからだった。

明朝はしっかりマメ対策をして宿を出なければ。どこかに薬局がないだろうか。
ちょうど牟岐駅前になってくると、国道55号線沿いもさまざまなお店が軒を連ねていた。

ほどなくして薬局を発見。首尾よくテーピング用のテープを購入できた。
そしてテープとお釣りを受け取る際、お店の人に話しかけられた。

「歩きへんろさんやね。もう少し行くと牟岐警察があって、そこにお接待所があるから休んでいくといいですよ。」

地図を見ると、その先に道はY字路ように分かれていて、55号線に沿って右へ行くと牟岐警察があり、まっすぐ行くと、昔ながらのへんろ道を行くような感じになっていた。

ホントはできるだけ昔ながらのへんろ道を行きたかったが、そろそろ休憩も入れたいところだったので、私はY字路を右に折れ、牟岐警察のほうへ向かうことにした。

少しして牟岐警察と、その前の敷地内にテント屋根のお接待所が見えてきた。

近づくと、中にひとり年配のおへんろさんが休憩をしていた。そして「こんにちは」と挨拶して、私もテント屋根の下のテーブル席に腰掛けた。

この年配のおへんろさん。年配ながらなかなかの男前で、俳優の仲代達也によく似ていた。
(以後、この人を「仲代おじさん」と表記する。)

この仲代おじさん。松山の人で、1回目は車へんろ、2回目は歩きへんろ、で今回が3回目で野宿へんろをしているという。

「じゃぁ昨日はどこで野宿したんですか?」と尋ねると、
「いやぁ、実は昨日はね、日和佐の無料宿に泊まったんですよ。」
「え?日和佐の?」

じゃぁと言って私がA君のことを話し出すと、

「あぁ、北海道から来た子ね。彼なら知ってますよ。一緒に泊まってましたから。そうですかぁ。元気に歩いてるんだな。そうか。そうか。」
「いや元気でもなかったですよ。そうとう足が痛そうで、、、。でもホントに面白い子でね、なんか四国に来て初めてゴキブリを見たとか言うんですよ。」
「アハハハ、そうそう、そうなんだよ。ゴキブリ見て喜んでたよ。あっ、ゴキブリだゴキブリだってね、アハハハハ」
「へぇーー、ホントに喜んでたんですか!アハハハ。」
「いやぁ面白い子だったなぁ。、、、、そうかぁ、もう一回会ってみたいなぁ。」
「もうすぐここに来るんじゃないですかね。」
「え?そうなのかい?」
「えぇ、ついさっきまで一緒に歩いてましたから。」

そんな話をしているうちに、向うからA君がやって来るのが見えた。

「ほら、A君、あそこに来てますよ。」
「あ、ホントだホントだ。」

仲代おじさん、妙に嬉しそうである。
そしてそのA君には、またほかにもう一人の歩きへんろさんが、付き添うようにしていっしょにやって来たのだった。


posted by こうへい at 22:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 歩きへんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
牟岐駅に近くなりパチンコ店、コンビニが出現するとホっとしました。
恐らく同じ薬局で、わたしは包帯と虫除けスプレーを買いました。
へんろ歩きでは、今回のように、一度別れた他のへんろの「その後」
を知る機会もあるので、おもしろいです。都会でウジャウジャ通行人
がいる環境では、そんなこと滅多にありません。
わたしも、Y字路で正規の「........」側を行く予定でしたが、園児の
お出かけ行列を見送っているあいだに忘れて牟岐署沿いのルートを歩き、
朝一でもあったので、牟岐署の休憩所はバスしてしまいました。
Posted by よし男 at 2008年10月28日 23:59
◆よし男様
そうなんです。
あのとき薬局の人の言葉がなければ、牟岐警察前のお接待所には行ってなかったと思うんです。
つくづく感謝しております。

A君劇場・・・もうちょっと続きそうです。
Posted by こうへい at 2008年10月29日 21:57
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