☆☆☆義援金寄付ならびに節電のお願い☆☆☆

2008年10月13日

四国へんろ【47】 「道の駅 日和佐」にて

A君を見送ったあと、納経を受け、横のベンチでひと休み。ローソンで買ったパンをむさぼり食う。腹が減っていたので、あっという間にパンはなくなった。

ベンチにもたれて、物思いにふける。これでやっと阿波一国が終わったな。しかしまだまだ先は長い。
ふと金剛杖を手に取った。そして取っ手から下に向けて少しづつなでていく。先端までくると、その先端は激しく逆むくれていた。あ〜あ、こんなに傷ついている・・・。

お大師様、こんなに傷つけちゃってゴメンナサイ。でもホントにあなた様には助けられました。焼山・鶴林・太龍の3大へんろころがし。そして昨夜の真っ暗闇の道中。とてもあなたなしでは越えてくることはできませんでした。ホントにありがとうございました。そしてこれからもヨロシク・・・。

杖を見つめながら、そんな言葉が自然に浮かんできた。
そして改めて杖を握りしめるや、ぐっと地面に突き、ベンチから立ち上がる。そして私は女厄坂の石段を下りていった。

薬王寺を出て少し行くと、大きな「道の駅 日和佐」があった。

少し寄ってみようと近づくと、そこに足湯があった。無料とのことで、多くの人がその足湯に浸かっている。

せっかくなので、私も足湯に浸かってみたかったが、いっぱいで座れそうにない。といっても、一人一人の間隔がけっこうあったので、詰めてもらえれば座れそうだ。誰か開けてくれないかなぁ・・・。

そう思いながら足湯の側に近づくと、小さな娘さんといっしょに座っていた一人のお母さんが私に気づき、娘さんを促してスペースを開けてくれた。

すみませんと一言言って、靴と靴下を脱ぎ、疲れた足を湯に浸す。ハァ気持ちいい。足の疲れがどんどん流れ出ていくようだ。ホントに気持ちがイイ。

そして足湯に浸かりながら地図を開き、この後のルートを確認する。
時刻はまだ11時前。18時までには鯖大師あたりまで行けそうだ。となると、今夜の泊まりは鯖大師遍路会館か。

そんなことを考えながら地図を眺めていると、左隣に座っていた若者が私に話しかけてきた。

「今日はどちらまでですか?」
「え?あぁ、そうやねぇ。今からやと鯖大師あたりまで行けたらと思ってるんですけど。」
「じゃぁ歩きですね。大変だなぁ。」
「えぇ。え?じゃぁ、あなたは?」
「僕はバイクなんです。」

その若者は確かにライダースーツを着ていて、とてもおへんろさんには見えなかった。が、聞いてみると、過去にバイクでだが、四国88ヵ所をまわったことがあるらしい。そして今回は普通のツーリングをしているとのことだった。

「じゃ今日はどこまで行くんですか?」と尋ねると、
「僕ですか。そりゃもう、目指せ!四万十川ですよ。」
「四万十川!!。今から!すっげぇ〜!」

さすがはバイクである。
そして若者は足湯を上がり、身支度を整えて、

「じゃぁ僕は行きます。頑張ってくださいね。」と握手の手を差し伸べてきた。
「ありがとう。君も気をつけてね。」そう言って、私も若者の手を握り返した。

おそらく400CCのバイクだろう。けっこうな荷物を積んでいる。そしてヘルメットをかぶった彼は、旅慣れているのか、そのひとつひとつのしぐさがキマッていた。

そして最後に彼はもう一度私のほうを振り向き、敬礼ポーズをして、さっそうと走り去っていった。


posted by こうへい at 20:11| Comment(3) | TrackBack(0) | 歩きへんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私は「道の駅 日和佐」を素通りしてしまいました。
日和佐海岸にある国民宿舎「海亀荘」に一泊し、翌朝
ウミガメ博物館「カレッタ」を見学し、時間がなかった
ので、JR日和佐駅は海側から見ただけで先を急ぎ、
足湯があることは後に知りました。なにもかにも
楽しむってわけには行きませんね。
バイクのお兄ちゃんは正午あたりから四万十を目指した
とのことですが、時間的には可能でしょう。交通量の少ない
国道55号と56号を走るし、札所には寄らないのであれば
夜になるが到着できそうです。そんな長距離を敢てあるきを
選ぶへんろは、文明のありがたさを脇に見つつ、基本の
がんばりの気概を心身に保持しょうとするのです。
もしももしも大災害で東京から自宅の横浜まで歩きで帰宅
する必要が生じたとしても、歩きへんろ経験者には、
はひふへ、でもないことですよね。 
Posted by よし男 at 2008年10月13日 23:30
なんかいいお話だなぁ。。。
ちょっとじーんときちゃいますよ。

ところで、次に目指す日和佐には、み、み、道の駅があるんスか!
道の駅大好きなんスよ。
地元の野菜とかもりもり買いあさったりするのが好きなんですが、
お遍路中だとちょいと難しいなぁ。。。
でも宅急便で実家へ送るって手がありますな。
足湯も楽しみ。
次がいつになるかわからないけれどワクワクしてきましたよ。
Posted by はりQ at 2008年10月14日 07:28
◆よし男様
ちょっと調べてみましたら、室戸岬経由で、日和佐から四万十川までは、約270qでした。
バイクだと、確かにじゅうぶん夜にはつけそうですね。

文明の利器とはすごいものです。これも歩きへんろを通して、改めて実感させられたことでした。
普段気づかないことにいっぱい気づけて、つくづく歩いてよかったなと思いました。

◆はりQ様
なんか感動していただけたようで、ありがとうございます。

「道の駅 日和佐」は、ホントに広くて、横になれるベンチもけっこうあって、話によると、ここで野宿するおへんろさんもけっこういるみたいです。
行ったら、ゼッタイ足湯にも入ってくださいね。
ホンマに気持ちエエっすよ!。

次がいつになるかって、年末年始はどないですか。
あのルート55号線は、夏場に歩くもんやおまへんでした。
南国やし、もうホンマに暑ぅて暑ぅて、、、、。

年末年始は、私も2回ほど歩きました。確かに寒いんですけど、汗だくにはならないのでかなりラクでしたよ。
長袖のシャツ2枚に薄いウインドブレーカーで十分でした。
耳当てと軍手(手袋代わり)は要りますけどね。
それでも寒かったら、雨具のポンチョをかぶれば、汗だく間違いなしでございます。
Posted by こうへい at 2008年10月14日 22:39
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