☆☆☆義援金寄付ならびに節電のお願い☆☆☆

2008年09月29日

四国へんろ【43】 真っ暗闇の中で その1

2006年8月13日(日) 2日目の早朝3時 起床。

朝というより真夜中である。普段はこの時間まで起きていたりということもたまにある時間だ。

しかしこんな時間に起きたのも、やはり涼しい間にできるだけということと、今日はちょっと長丁場になりそうということから、出来るだけ距離を稼ぎたかったということであった。

出発準備を整え、山茶花を出たのが3時30分。目の前にはまっすぐ進むへんろ道があり、街灯も適度の間隔に位置してその道を照らしてくれている。

これなら真夜中といえど、懐中電灯ナシでもじゅうぶん歩けそうだ。
ヨシッ、行こう。私は勇んで23番・薬王寺に向け、歩き出した。

肌に触れる風も心地よく、なんとも気分のよいへんろ道である。薬王寺までは約20km。途中休憩の時間も入れて、9時過ぎには着けるだろうと計算していた。

ところが、しばらくの間は街灯でほのかに明るかったへんろ道も、その街灯の間隔が次第に長くなっていく。

そしてゆるやかな上りが続いたあと、ついに街灯が途切れ、辺りは一帯真っ暗闇になってしまった。これはヤバイ。

幸い、月明かりがほんのかすかにアスファルトの道を照らしてくれている。
といっても、ほんのうっすらと2m先ぐらいまでしか見えない。金剛杖で前方を払いながら手探り状態で何とか前へ進む。

しかし今はアスファルト道だからいいものの、これがもし山道に変わったら、それこそ完全に真っ暗だろう。ヤバイ。ヤバイぞ。これはマジでヤバイ。そう思いながらも、歩き続ける。

戻ろうかどうしようか。いや、でも確かこの道はアスファルトの一本道のはず。昨夜、何気に地図を見ていたときのそんな記憶がかすかに残っている。

それを確認しようと、私は頭陀袋の中から手探りで地図を取り出した。
そしてなんとか見えないか月明かりに照らして地図を開く。しかしこれが、何とか見えそうで全然見えない。目の辺りの筋肉を何度もパチクリさせながら必死に見入るがどうしても見えない。

(クッソー、なんで懐中電灯を忘れたんだ、バカヤロウ!)
しかし今さら悔やんでもどうにもならない。あきらめて地図を再び頭陀袋の中にしまう。

ガックリと首をうなだれたあと、ふと夜空を見上げてみた。満天の星がとても綺麗だった。しばし時を忘れて、星空の美しさに酔いしれる。

そしてそのとき、ふと韓流ドラマ「冬のソナタ」の一場面を思い出した。山道で迷ったユジンをチュンサンが探しだし、手をつないで山小屋へ帰るシーンである。
そうだ、チュンサンが教えてくれたじゃないか。山道で迷ったらポラリス(北極星)を探すんだって。そうだ、ポラリスを探そう。ポラリス、ポラリス、、、、、、って、、、、一体どれやねん!!。

天を仰ぎながらくるくるまわる。そして首が疲れて前を向く。
真っ暗である。もちろん右を向いても、左を向いても、、、。

少し体がふらつく。くるくるまわったせいで、少し平衡感覚がおかしくなったようだ。そのためか、自分がどこをどう向いて立っているのかわからなくなってしまった。

ゲッ、、、ヤ、ヤバイ、、、。要らんことしてしもた、、、。

そのとき私に猛烈な悪寒が襲ってきたのだった。(ゾ〜〜〜〜ッ 、、、、)


posted by こうへい at 00:58| Comment(4) | TrackBack(0) | 歩きへんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なんと無謀な! 8月とは言え朝3時半ごろですね。
涼しいうちに歩く、は大賛成ですが、よりによって
このルートではねぇ。

早く明けよ、朝日よ昇れ!
夕暮れよりましだが
森道暗し
Posted by よし男 at 2008年09月29日 01:20
無謀でっか? ですよね〜。
まぁブログでは、朝起きて、行けそうだから行ったように書いてますが、ホンマは昨夜夕食後にまた飲みものを買いに外に出て、へんろ道を見たら、街灯で明るかったから、「あ、これやったら夜中でも歩けそうやん。」ということで、真夜中に起きたのでした。

まぁどっちにしてもいっしょですかね。(汗)

>早く明けよ、朝日よ昇れ!
ハイ、これを願ってずっと歩いてました。いま思えば命がけだったように思います。
・・・ってことは、やっぱ、、、、、無謀でしたね。
Posted by こうへい at 2008年09月29日 21:35
星空を仰ぎながらお遍路道を歩く…ろまんちっくですなぁ。
どなたかのブログでやはり夜中に宿を出て見上げた空に満天の星がちりばめられていてそれはそれはきれいだった。というのを読んだことがあり、わたしも四国の夜空を仰いでみたいと思っておりました。

夜のうちに宿を発つ勇気はありませんが、いつかいつか満天の星空を仰ぎみてみたいなぁとおもっちょります。
Posted by はりQ at 2008年09月29日 21:40
◆はりQ様
確かに星空はきれいやったんですけど、当の本人は真っ暗闇にヒヤ汗タラタラもんでしたので、印象としてはそのあとの恐怖感のほうが強烈に残ってる有様でして・・・ハイ。
ロマンチックも何もありまへんでした。(泣)

そないゆうたら、「星空」っちゅうお宿がどこかにあったなと思い出しました。
調べたら、足摺岬の38番・金剛福寺まであと13qぐらいのところにありますワ。

星空が綺麗に見える!っちゅうお宿やったらエエんですけどねぇ。
どうなんやろう・・・。


Posted by こうへい at 2008年09月30日 00:45
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