☆☆☆義援金寄付ならびに節電のお願い☆☆☆

2008年09月21日

四国へんろ【40】 孤独の道

時刻は正午前。第23番・平等寺を目指して、坂道を下り始める。かなりの急坂だ。

暑さもさらに厳しくなり、のどが異常に渇いてくる。どこかに湧き水でもないだろうか。鶴林寺への途中にある水呑大師では、せっかく湧き水があったのに、大凶方位へ来ているということで我慢した。太龍寺でも水を汲まなかった。

しかし我慢できる間は良いが、いまはそんなことを言っていられない。水分を取らなければ、脱水症状におちいるかもしれない。それは方位がどうのこうのと言っていられない命に関わることだ。とにかく水が欲しい。のどを潤したい。

しかしこの下り坂の山道にはどこにも水場がなかった。何とかふらつきながらも平等寺への中途にある龍山荘の前に来た。そこには赤いコカコーラの自販機があった。

助かったーー!。

吸い寄せられるようにその自販機に近づき、ペットボトルを購入。一気にガブ飲み。

そして昼食用にもう一本お茶のペットボトルも購入。龍山荘近くの坂口屋の前に広場とベンチがあったので、そこで昼食休憩を取る。なんとか生き返った感じがした。

時刻は13時30分頃。ヨシッ頑張るぞ!と気合を入れて腰を上げた。

延々と続くアスファルトの下り坂。ではあるが、それほど勾配はキツクない。先ほどの昼食休憩と、十分に水分補給をしたことで元気も出てきたし、足の運びはけっこうスムーズになった。

難敵はやはりこの暑さである。体力を奪われないように、できるだけ日陰になる部分を選んで一本道を歩き続ける。

やがて一本道は国道との交差点に差し掛かった。その交差点のすぐ脇にへんろ小屋が見えた。休憩するにはまだ早いかなと思いつつ、取りあえず小休止することにした。

地図を取り出し、現在地を確認する。23番・平等寺までは残り約4q。ゆっくり歩いても15時30分頃には着けそうだ。

しばしの休憩後、へんろ札に従って、再び山道に入る。大根峠を越え、やがて山道から舗装道路に出た。この道沿いに平等寺があるはずだ。

しばらくすると、前方に数人のおへんろさんの姿が見えた。平等寺はもうすぐそこのようである。
そのおへんろさんの姿を見て、何だかホッとした。というのも、太龍寺を出てからここまで誰一人おへんろさんと遭遇しなかったのである。

山を下りてくるまでは、ほぼ一本道だったはず。そして間に昼食休憩や小休止を何度かはさんだにもかかわらず、誰ひとりを追い越したり、追い越していかれたりということがなかったのだ。
午前中はけっこうな出会いがあり、太龍寺でもけっこうな数のおへんろさんがいただけに、なんとも不思議な感じがしたものだった。

時刻は15時を少しまわったところ、無事22番・平等寺に到着。その堂々たる仁王門に目を奪われ、しばし見入る。
そして一礼して境内に入ると、多からず少なからずおへんろさんの姿があった。それを見て、再び胸をなでおろす。

それは孤独から解放された一種の安堵感のようなものだった。



posted by こうへい at 13:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 歩きへんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
太龍寺から一気に平等寺まで歩かれたのですね。
山路だから水など谷川にいくらでもあるはず、と
思っても谷が深かったりして意外と水が汲めない
こともあります。太龍寺からはルートが2本あり、
また時間帯を選んで歩くへんろが多いと、他の
へんろを見かけないことになるのでしょう。特に
同じ向きに休まず平行して移動していると次の
札所近くまで一人だけになることがあります。
人工衛星から見たら、数人が交わらず歩いている
ことが分かると想像します。
大根(おおね)峠を下り切ると平地になって、
ホッとしました。
天気、気温により同じルートでもへんろ歩きは
全く別のものになるようです。
Posted by よし男 at 2008年09月21日 22:34
◆よし男様
そうでした。太龍寺からは舎心ヶ嶽のほうをまわって行くルートもあったんですよね。
ロープウェイで下りて、下から歩く人もいるでしょうし。NHK「てくてく旅」の四元さんがそうでしたね。

そっか〜。なんか不思議な疑問が解けた気がします。
ありがとうございました。

Posted by こうへい at 2008年09月23日 23:24
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