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2008年08月06日

四国へんろ【29】 不思議なおじいさん その3

やがて第14番・常楽寺に着いた。

おじいさんは、本堂へ続く階段の手前で足を止め、「ここで待ってるから」といって、私に先に行くよう促した。

そして私が参拝・納経を終え、戻ってくる姿を見つけるや、次の第15番・国分寺へ向けて、すでに歩き出していた。その光景は、第15番・国分寺、第16番・観音寺でもまったく同じだった。




そして観音寺を出た頃、おじいさんの姿は、とある商店の中に消えていった。
私は、ん?といった表情で商店の中をのぞいていると、おじいさんは手にアイスキャンデーを2つ持って出てきた。

「ほれ」。

そう言っておじいさんは、私にそのひとつを差し出してくれた。

「うわぁ、ありがとうございます」。

私は喜んで受け取るや、アイスキャンデーをほうばった。

それからしばらく進むと、左手に神社があった。おじいさんはその神社の広いスペースの中に入り、横たわっている大木に腰掛けて、アイスキャンデーをほうばり始めた。

「ちょっとここで休憩じゃ」

どうやらこのおじいさん、最初からここで休憩するつもりだったようである。

そこでおじいさんと話してわかったことだが、このおじいさんは徳島市内の人で、しょっちゅう13番・大日寺までバスで来て、歩きへんろさんを見つけては道案内しながら歩いているらしい。
そしてそれが今現在のライフワークとなっているようだった。

「ほれ、コレ、バスの定期券じゃ」

それはおじいさん家の近所のバス停から、大日寺前までの紛れもない定期券だった。

「へぇ〜・・・」。

私はなかば感心しながら、アイスキャンデーをほうばるおじいさんの横顔をながめていた。


posted by こうへい at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 歩きへんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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