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2008年07月27日

四国へんろ【26】 へんろころがし その6 

この下り坂はへんろ道とは言え、道幅も車が通行できるほどにあり、アスファルト舗装もされている。歩くピッチも上がるが、膝への負担もかなりなものだ。
しばらく行くと、無人のお接待休憩所があった。膝もやや痛みを感じていたので、ここで小休止。

見ると、「おへんろさん ご自由にどうぞ」の張り紙といっしょに夏みかんが3つ置いてあった。
そのひとつをありがたくいただく。これがウマイ!。酸っぱさがのどに心地よく、適度に渇きも癒してくれる。あまりのおいしさに、思わずもう一個食べてしまった。

ちょっと長居し過ぎたか、やがてツアーの一行がやって来て、それぞれに休憩し始めた。

「あら、夏みかんがあるわ。いただきましょう。」一行のひとりがそう言って、夏みかんの皮をむき、一粒づつ取って、次の人に渡していく。残り1個だけなので全員に行き渡るはずもないのだが・・・。

シマッタ。他の人のことも考えず、一人で2個も食べてしまった。その一行の人たちに申し訳ない思いでいっぱいになりながら、私は再び先に発った。皆さん、ごめんなさい。

そしてその一行とは、のちに私が先々で小休止するごとに追いついてくるというカタチを2、3度繰り返し、最後は私もその一行に混じって談笑しながら歩くようになっていた。

やがて完全に山を下り、鮎喰川沿いに停車する大型バスのところまで来た。一行とはここでお別れである。若い先達さんにも道中お世話になったお礼を言い、皆さんと手を振って別れた。

しばらく歩いていると、私を追い抜こうとする大型バスから「ファ〜ン」という軽いクラクションの音が聞こえた。振り向くと、あの一行のバスだった。車内で皆が手を振る姿が見える。私も大きく手を振り返した。

地図を見ると、宿まであと2kmもなさそうだった。しかし時刻は、とっくに18時をまわっている。携帯で少し到着が遅れる旨、宿に連絡する。そして19時前に本日の宿「プチペンションやすらぎ」に着いた。

この宿は50代くらいの男性がひとりで切り盛りされているようだったが、遅れてきた私を快く迎えてくれ、そして食事から何から温かいもてなしをしてくれた。ホントに嬉しかった。

こうして私の「へんろころがし」の一日は終わった。さすがに厳しく辛い道中ではあったが、私はその夜、何とも言えない充実感に包まれていた。


posted by こうへい at 01:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 歩きへんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
切幡寺近くの宿から遍路転がしを越えて、プチペンションやすらぎまで歩かれたという体力には脱帽です。
 
また、掬水へんろ館の談話室の語り口とは違った真面目さへの変身ぶりにちょっと驚いています。

遍路旅の今後の展開に期待しています。頑張ってください!
Posted by Sera at 2008年07月30日 16:18
Sera様

はじめまして。コメントありがとうございます。

私、けっこう持久力はあるほうかなぁとは、中学時代から自覚しております。
短距離走はまぁそれなりにですけど、長距離走では常に上位を走ってました。
競馬でもスプリンターよりステイヤーの馬のほうが好きだったりします。特に菊花賞馬は大好きです。

でもあの日をいま振り返ってみると、よくあれだけ歩けたなぁって自分でも思います。

アハハハ、談話室とそんなに違いますか?・・・って違いますよね(笑)
まぁあそこは人とのやり取りを楽しむ談話室ですから、ハイ。
ここで一人であんな調子で書いてたら、逆にアブナイやつになりかねません。(汗)

ご声援ありがとうございました。これからも頑張ります。
Posted by こうへい at 2008年07月31日 00:05
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